こんにちは、つくばスタイル特派員のかめです(゜∀゜)。
かめは昔土浦の方にニンニク煎餅を頂いたことがあり、
そのときに「ニンニク祭り」というのがつくばの神社であるんだよ!と教わっていましたが、
どこだか分かりませんでした。
でも、神社好きのかめ、こつこつと詣でるうちに出合いました♪
つくば市玉取にある一ノ矢八坂神社です。
ご由緒には「清和帝の朝」とあるので、清和天皇のご在位は858~876年ですから、
少なくとも1136年の歴史を有するようです。
ご祭神は素戔嗚尊ですが、古い文献には「一ノ矢の天王様」と呼ばれていた記録もあるようなので、
もともとは牛頭天王を祭る天王社だったようです。
牛頭天王は素戔嗚尊と同一神とされますが、
その天王社の歴史を調べても歴史の紆余曲折を経ており、
いかに神社寺社が残るのが大変だったかと知れます。
その中で歴史が絶えなかったのは、素晴らしい信仰があった証でもあると思っています。
さて、かめの神社ラブトークがとまらぬ所で、話を「ニンニク祭り」に移しましょう。
「ニンニク祭り」とは、一ノ矢八坂神社の祇園例大祭の別名です。
ご由緒にはニンニクは「素戔嗚尊が朝鮮からお持帰りになられた」とありますが、
こちらでは、病厄難を祓い清めるお守りとしてニンニクを頒布されているそうです。
では実際に、いつ頃から「ニンニク祭り」が定着したのかと言いますと、
江戸時代中期の天明の大飢饉にさかのぼります。
この折、疫病が蔓延したのを、当時の領主堀田対馬守が神社のニンニクで多くの人を
救ったのが始まりとのことですよ(゜∀゜)。う~ん、立派な領主さまですね。
祇園例大祭は、疫病が流行る夏前ということで旧暦の6月7日に行われています。
「一ノ矢の天王様の祭りが済まないうちは、自分たちの祇園祭は行わない」と言われているそうなので、
天王社としてどれだけ広く篤く信仰されたのかがうかがえますね。
一ノ矢八坂神社は非常に趣があります。
ぐるりと回り本殿の意匠を必ず見て頂きたいです。
県の文化財に指定されています。
こちらは横側の鳥居ですが、正面よりこちらの方がかめは好きです。
特に脇にある古木がぼきりと折れているのですが、これが風情があり美しいのです。
裏から見るとこんな感じ。
空洞は猫があちこちから出入りして遊べるほど広いようです(゜∀゜)。
今年のニンニク祭りは7月25日です。
境内にはニンニクを売るお店が軒を連ね、ニンニクの匂いが立ち込めるそうです。
はるばる遠くから観光にいらっしゃる方もいて非常に賑わうそうです。
楽しそうですね♪