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つくばの伝統行事 ~一ノ矢八坂神社「にんにく祭り」~

つくばスタイル特派員 TAKAKO Blog 
2019年07月16日

皆さん、こんにちは!幼少期は海辺の街で育った特派員TAKAKOです。

 

子どもの頃、楽しかった夏の思い出と言えば、やっぱり夏祭り^^

それもフェスのような大規模なものではなく、海の安全を祈願する地元の神社の夏祭りです。

 

浴衣を着て神社まで歩いたこと。子ども会のお神輿、小さな花火大会―。

そんな懐かしい思い出に心を和まされるのは、きっと私だけではないですよね。

 

 

JAXAなど数多くの研究機関を有するつくば市ですが、つくばの魅力はそういった最先端の科学技術が身近にあることだけでなく、その豊かな自然環境であったり、古き良き日本の伝統文化が地域に残り、子どもたちの健やかな心を育んでいるところです。

 

今回ご紹介する「一ノ矢八坂神社」のお祭りも、そんなつくばに残る伝統文化、伝統行事の一つ。その珍しいお祭りは「にんにく祭り」と呼ばれているんですよ。

 

 

TXつくば駅から車で約15分。

鎮守の森という言葉がふさわしい「一ノ矢八坂神社」の緑豊かな境内には、老杉や欅がうっそうと生い茂り、千数百数十年という神社の長い歴史を物語っています。

 

祀られているのは、素戔嗚尊(すさのおのみこと)。牛頭(こず)天王とも呼ばれ、厄除けの神様として親しまれてきました。

 

 

茨城県における天王信仰の中心となった一ノ矢八坂神社。

「一ノ矢の祭りが済まないうちは、自分たちの祇園祭は行わない」と言われるほど人々から篤く信仰されたんだそうですよ。

 

でも、そのお祭りで頒布されるのが何とも珍しいお守り。そう、にんにくなんです。

 

 

素戔嗚尊が朝鮮半島から持ち帰ったと言われているにんにく。

優れた霊力があるものとして病気や厄祓いのお守りにされていましたが、江戸時代の「天明の大飢饉」で疫病が大流行した際、当時の領主が一ノ矢八坂神社のにんにくを使って人々を救ったことが「にんにく祭り」の起源とされています。

 

特派員が社務所を訪れると、赤い袋ににんにくが丸のまま入った「にんにく守り」がずらり。

匂いがするのかな?と思って鼻を近づけてみましたが、全く気になりませんでした。

 

中には、毎年欠かさず親戚の家にも送っているという参拝客もいて、このお祭りでにんにくお守りを受けることが地域の人にとって欠かせない年中行事となっていることがうかがえました。

 

 

五穀豊穣・無病息災の祈願として毎年旧暦の6月7日に行われているにんにく祭り。

境内では、方穂三喜利保存会による「一ノ矢太鼓」、筑波よさこい連による「よさこいソーラン舞」、がまの油売り口上なども披露され、訪れた参拝客を楽しませてくれました。また、夕暮れ時からは車両規制が行われ、盛大なお神輿も出るんですよ。

 

 

無病息災・家内安全を神前で祈祷したにんにくお守りは、玄関先等に吊るしておくと良いとのこと。

都内から引っ越してきて15年。また一つ、つくばの伝統文化を我が家にお迎えすることになり、夏に向けて更にパワーアップさせてもらった特派員TAKAKOでした(^_-)

 

一ノ矢八坂神社

つくば市玉取2617番地

駐車場有り

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