みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。
今年も11月3日に毎年恒例のイベント「つくばエクスプレスまつり2019」がつくばみらい市筒戸にあるつくばエクスプレス総合基地にて開催されました。
2005年8月に開業して以来つくばエリアの発展に大きく寄与し、つくば駅~秋葉原駅間を最短45分で結ぶつくばエクスプレス(TX)。
今回で15回目を迎える「つくばエクスプレスまつり」は、年に一度だけその車両基地が特別に公開されるとあって、毎年鉄道ファンや家族連れなど多くの来場者で賑わいます。
しかも、今年は新型車両TX-3000系の初公開があると聞き、遊びに行ってきました。
会場となった総合基地は、TX守谷駅から徒歩約20分の場所にあります。守谷駅前からこの日のために無料シャトルバスが運行され、会場との間を約5分で結びます。
毎年晴天に恵まれているおかげで、秋の澄んだ空気を楽しみながら、会場までの道のりを歩く方の姿も多く見られました。
当日の朝、守谷駅には驚くほどの長蛇の列が。というのも、守谷駅から総合基地まで歩いて行くと先着1万名に新型車両を模ったオリジナルペーパークラフトがもらえるという“TXまつり ウオーク”というイベントが実施されていました。
このために皆さん並んでいたんですね。守谷駅で引換券をもらい、歩いて向かうルートの途中にある公園にて景品がプレゼントされるというこのイベント。これがあったからこそ「歩いて行ってみよう!」という方も多かったのではないでしょうか。輪ゴムで動くというこのペーパークラフトを会場で早速組み立てている方もいましたよ。
会場に着いたのは午前中でしたが、すでにすごい熱気!時間が経つにつれて、ますます大勢の方で会場が埋め尽くされました。小さなお子さん連れのファミリー層が多いように感じたのは、若い子育て世代が多く住むTX沿線ならではの光景ですね。会場には仮設のお手洗いのほか、授乳室も多く用意されていました。
会場にはTXのイメージキャラクター「スピーフィ」も登場し、子どもたちと一緒に写真撮影をしていましたよ。
中でも一番人気だったのは、やはり新型車両「TX-3000系」の初公開です。今までのTXのデザインを踏襲しつつ、ドアや車両の一部に青色が加わり、スピード感あふれる近未来的なデザインという印象を受けました。
2020年春にデビュー予定のこの新車両を初めて見ることのできる機会とあって、その姿を写真に収めようとフリー撮影スペースには多くの来場者が列を作っていました。
「かっこいいね」「早く乗ってみたい」さまざまな感想が聞こえてきましたよ。
立ち並ぶ飲食店のブースでは、つくばエリアのご当地グルメや「峠の釜めし」「力餅」などの駅弁、軽食などのフードメニューも充実していました。人気のメニューは早い時間で売り切れとなったり、長い列ができているものもありましたよ。
お昼時ともなると、休憩テントは買い求めたグルメを堪能する方でいっぱい。その周辺には持参したレジャーシートを広げてランチを楽しむ人の姿が見られました。
「つくばエクスプレスまつり」では事前応募制でのイベントが毎年用意されています。往復はがきで事前に申し込みをし、当選した方が特別な体験ができるというもので、毎年かなりの人気があり抽選となっているのだそう。
今回は「新型車両TX-3000系記念撮影」「運転台見学」 「軌道自転車乗車体験」の3つが用意されていました。
新型車両と一緒に正面から記念撮影ができるイベントは、中学生以下のお子さんとその保護者の方を対象としたもの。幸運にも当選した約100組がスタッフの方に写真を撮ってもらっていました。
運転台見学は、本物のTXの車両の運転台を間近に見学できるというものです。小学生以下のお子さんと保護者の方を対象として約100組が招待されました。運転体験は特に小さなお子さんに人気で、運転士を夢見る子どもたちにとっては憧れのイベントです。
軌道自転車乗車体験は、軌道の上を走ることのできる保守点検用の4輪車の乗車体験ができるというもの。主に災害時の線路巡視に使われるそうで、こちらは作業服とヘルメットを着用しての体験となっていました。
車体更新場は、車両の大規模な修繕や新しい部品の更新作業を1~3カ月という長い時間をかけて行う場所で、安全な車両運行のために必要な整備を行っているところです。
こちらでは、台車の外されたTXの車両が展示され、走行しているときとは違う様子を間近で見ることができました。機器の名称や作業の流れに関する説明が掲示してあるおかげで、分かりやすいですね♪
手元のボタンを押すとパンタグラフの上げ下げの操作体験ができる体験コーナーでは、大きなパンタグラフが上下するたびに嬉しそうな歓声が上がっていましたよ。
鉄道模型の展示では、Nゲージや鉄道玩具でTXの走行していました。迫力がある大きな模型で、大人も子どもも足を止めて見入っていました。
台車を外した車両を更新場内で水平移動させるときに使う「トラバーサー」の上を歩いて見学することもできました。全長約20メートルもある車両がトラバーサーで水平移動する様子は迫力がありそうですね!
”ギネス世界記録”にも認定された世界最大級の電動水平引きシャッター。これを 2階から見下ろすと、ちょうどシャッターの開閉実演をしているところでした。 その様子は迫力満点! 車両が留置されていないときに作業者が誤って転落しないように設けられているそうで、幅が約3メートル、長さが約21メートルもあります。
TXをはじめとして、小田急電鉄や西武鉄道など約20社の鉄道会社がブースを構えており、さまざまな鉄道グッズを買い求めることができるのもこのイベントの楽しみのひとつ。肥薩おれんじ鉄道など遠方の鉄道会社も出展し、レアなグッズを求めて多くの鉄道ファンが列を作っていました。
JR鉄道関連グッズのブースもあり、珍しいアイテムの販売も。車両のつり革や車内に掲示されていた案内図など、大小さまざまな商品が扱われていました。みなさんどんなものを購入されたんでしょうね。
来場者数が2万1千人と過去最高を記録した今回の「つくばエクスプレスまつり」。それも待望の新型車両TX-3000系の初公開があったからこそ。多くの方が楽しみにしている新型車両がつくばエリアを走行する春が待ち遠しいですね。
鉄道ファンならずとも、子どもから大人まで家族みんなで楽しめるイベントでした。
以上しらゆきがお届けしました。