みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。
近頃の自転車ブームの高まりで、サイクリングを楽しむ人が増えています。
「自転車の街」として、道路や公園が整備されているつくば市。
走りやすさと整備された環境で、サイクリストに人気があるのは、「つくば霞ヶ浦りんりんロード」。
総延長180キロにも及ぶサイクリングロードで、霞ヶ浦や名峰筑波山を間近に見ながら走ることができます。
また、つくば市吾妻にある「さくら交通公園」は、自転車で園内を走ることができ、子どもの頃から自転車に親しむ環境が整っています。
そんなつくば市で、お子さんに交通安全を楽しく学んでもらおうと、春休み期間中に交通安全のイベントが行われました。
会場となったのは、つくば市研究学園にある「つくば市役所」です。
以前に、夏休み期間にも事前予約制で開催されていたこのイベント。
今回、開催時間内は出入りが自由となり、大勢の親子連れでにぎわっていました。
「初めて予約制ではない形で開催しましたが、多くの方に来ていただけてうれしいです」と、つくば市役所危機管理課の廣瀬さん。
今回の目玉は、四輪シミュレーターと自転車シミュレーター。
これらは台数に限りがある関係で、時間ごとの予約制になっていましたが、イベント開始からまもなく午前のすべての予約が埋まってしまうほどの盛況ぶりでした。
四輪シミュレーターは、自動車の走行の疑似体験ができるものです。
高齢者ドライバーの注意喚起にも利用されているという、このシミュレーター。このイベントにあわせて、茨城県警からお借りしたのだとか。
ハンドル、アクセル、ブレーキを操作して、リアルに再現された街並みの映像を見ながら車で道路を走る疑似体験をします。
ブレーキとアクセルに足が届く、身長140センチ以上の方なら誰でもチャレンジできます。
いつも車の運転をしているという女性に体験した感想を伺うと、「実際の運転とは違いました!」と驚きの表情。
というのも、このシミュレーターは運転中の危険を想定したもの。
「指示通りに交差点を曲がると、目の前に駐車中のトラックがあり、危うく衝突するところでした」とも。
危険ポイントを示すことで、交通安全への意識を促していました。
一方、自転車シミュレーターは今までのイベントにも登場していた馴染みのもの。
ペダルに足が届けば、小さなお子さんでも体験することができます。
自転車は免許がいらない身近な乗り物ですが、自動車と同じ「車」です。
このシミュレーターで体験できるのは、映像を見ながら道路を自転車で走るというもの。
「スーパー」「学校」「塾」「商店街」のいずれかのシーンを選択します。
塾のシーンでは、薄暗い夕方~夜間を想定して映像が薄暗くなるなど、細部にまでこだわった仕様です。
街の様子もとてもリアルで、コンビニエンスストアやタクシーなど見慣れた街の風景が再現されています。
前だけでなく、後方にもある画面も確認してスタート!
左折してくる車に気を付けながら直進したり、歩行者に気を付けて走ります。
横断歩道の手前では、一時停止して、前後の確認も忘れずに!
シミュレーターをすべて終えると、「きちんと正しく一時停止ができた」「後方確認ができた」など気を付けるべき箇所のチェックシートがもらえます。
参加したお子さんには、つくば市のマスコットキャラクター「フックン船長」のシールと反射材ストラップの嬉しいお土産も♪
夜間にライトで照らされると光を反射し、ドライバーに注意を促す「反射材」の展示コーナーでは、キーホルダー型など大小さまざまな反射材や特殊なライトが並んでいます。
ここでは、実際に反射材に特殊ライトで光をあてて、どれくらい光るかを検証することができます。
交通標識がパズルになった「つりゲーム」や交通標識の「輪投げ」などもあり、小さなお子さんでも楽しめる内容となっています。
春は、入園・入学などで環境が変わり、お子さんたちの自転車や徒歩での活動範囲も広がる時期。
ルールを守って、環境にも優しいエコな自転車ライフを子どもたちにも楽しんでもらいたいと思いました。
以上、しらゆきがお届けしました。