こんにちは、みっきぃです♪
学生時代のこと。「きのこ図鑑」なるものをいつも持ち歩く、不思議な魅力をまとった女の子がいたのを思い出します。
きのこ、といえば椎茸?しめじ?えのき?くらいの知識しかなかった私にとって、図鑑を見つめる彼女の瞳はどうしてあんなに輝いているんだろう?きっと奥深く、魅力的な世界がそこには広がっているんだろうな~と、遠くから見つめていたあの時から十数年…
つくば市にある国立科学博物館 筑波実験植物園で、年に一回大規模な「きのこ展」が開催されていると聞き、いつか彼女が見ていた“きのこの世界”に触れてみたくて行ってきました♪
2010年からスタートした「きのこ展」は、毎回大盛況。前回開催時は六千人を超える来場者があり、特に子ども連れや女子グループで訪れる姿が多く見られたそう。
きのこに興味を持つきっかけは人それぞれでしょうが、どこかメルヘンチックなそのフォルムやカラー、知識がなくとも見ているだけで不思議と目を奪われます♪
およそ14ヘクタール敷地内には、なんと300~400種類のきのこが生息しているとのこと!
日本全国では分かっているもので3,000種類。しかし、まだまだその種類や生態が解明されていないものが多く、きのこには不思議がいっぱい。まだまだ知られていないことが多いところも、その世界の虜になる人が多い理由なのかもしれませんね。
食卓に並ぶきのこくらいしか知らない私にとっては、そんなに!?という驚きとともに、他にどんな種類のきのこがあるのか知りたいという興味もだんだん湧いてきました^^
ホルマリン漬けされたきのこ、なんだか可愛くないですか?
今度来たときは、園内をゆっくりと散歩しながらマイベストきのこ探してみようっと♪
企画展で展示されているきのこも、植物園から半径10キロ圏内で採取したものが大半。自然豊かなつくばの街を歩きながら、どんなきのこが生えているかな?とお子さんと探してみるのも楽しそうですね^^
そして、今回の企画展では、もう一つある生き物にスポットを当てています。それは、きのこでもない、カビでもなく動物でもない不思議な生き物「変形菌」。
変形菌は大きく分けて、胞子をとばすための子実体と餌を求めて自ら動き回る変形体の2つのステージがあるそう。
子実体としての姿はきのこのようでもあり、アメーバ状となって動き回る変形体としての姿はすごく動物的。うねうね、うねうねと動く様子を撮影した映像が面白くて、食い入るように見入ってしまいました。
来年、生誕150周年に当たる日本の博物学者、生物学者、民俗学者として実績を残した南方熊楠も特に興味を持って研究したと言われている変形菌。その驚くべき生態については今も尚注目が集まっており、面白い研究成果が発表されていました。
餌を求めて効率よく動き回る変形菌。日本地図の主要都市部分に餌を置き、その上で変形菌を動かしてみたところ…その軌跡は、まるで首都圏を走る鉄道網のようになったそう。変形菌自体は脳の機能を持ってはいませんが、なんとも賢い生命体。
自由研究などのテーマに選ぶ子ども多いらしく、知れば知るほど、その面白い生態に惹き込まれる子どももたくさん。形容し難い不思議な生き物との出会いに鳥肌が立つほどの驚きでした!
他にも、きのこの世界に魅せられたアーティスト達による、アート展示などや募集した絵画作品の展示も開催。毎回この絵画展への応募を楽しみにしている市民も多く、「きのこ展」は地域交流の場にもなっているようです♪
多くの人を魅了するきのこ。それにまつわる世界は奥深く、思わず書店へ「きのこ図鑑」を探しに行ったみっきぃがお届けしましたᕕ( ᐛ)ᕗ