こんにちは!
秋ですね~。秋といえば「きのこ」をイメージする特派員のNANAOです。
つくばでは毎年恒例、秋の楽しみになっている「きのこ展」。会場は国立科学博物館筑波実験植物園です。いつもは静かな植物園ですが、きのこ展では普段にはない熱狂に包まれます。今年も週末には開場前から列ができるほど、たくさんのきのこファンが集まっていました。
早速、会場の多目的温室に向かいます。こちらは生のきのこが数多く展示されているので、中に入るとなんとも言えない芳香が漂ってきます。
自然に生えていた、たくさんのきのこが並んでいます。食用は緑、不明は赤、毒は黒とわかりやすく色分けして分類されています。
特派員は図鑑でしか見たことのないきのこを見つけ、嬉しくなってしまいました。
栽培されているきのこの一つ、マッシュルームが展示されていました。マッシュルームと言えば、お店で売られている小さな丸っこい姿しか思いつきませんが、それは未成熟な状態だそう(写真上)。次の日も会場に行ってみたところ、まるで花が開いたようになっていました(写真下)。大きくなると大人の手のひらサイズに成長するそうですよ。
こちらはも栽培されているきのこです。お店でも売っているきのこと言えば、シイタケ、シメジ、マイタケなど数種類が思い浮かびますが、こんなにたくさんの種類があるんですね!一言で「栽培されているきのこ」と言っても、シメジはポット、椎茸は原木など、種類によって栽培方法がそれぞれ違うのですね。
こちらはきのこのハーバリウム。ドライフラワーをオイル漬けにして楽しむハーバリウムは近年流行していますが、なんときのこでも!きのこを凍結乾燥させ、シリコンオイルに漬けたものだそうです。
草花もそうですが、きのこは特に美しい状態で見ることができる時間が短いので、こうやって色や形を保って展示されているのは嬉しいですね。
もう1つの会場、研修展示館に向かいます。今年のきのこ展のテーマは「カメラがとらえるきのこの世界」。
プロカメラマンによる芸術的なきのこ写真が並んでいました。
最近の図鑑には、写真集のように眺めたくなるような美しい写真がたくさん載っていますが、パネルの説明文を読んでいると、プロの方は美しい写真を撮るためにさまざまな苦労をされていることが伝わってきました。
ほかにも、一般の方が写真撮影を楽しむ工夫などが展示されていました。先生方のコメントをヒントに、もっと上手に写真が撮りたいな♪と思った特派員でした。
さて、今度は園内に生えているきのこを探すことにしました。でもこの広い植物園の、一体どこにきのこが生えているのか…途方にくれてしまいそうでしたが、なんと親切なポスター表示がありましたよ!この地図をスマホで撮って、場所を確認しながら探すと…ありました!
20cmもある立派なタマゴタケ!赤くて可愛らしい姿、自然が作り出したとは驚きです。こちらは人気の写真スポットになっていました。
園内にほかにもたくさんのきのこが生えていました。特派員がきのこを見ながら「これはカニノツメかな?」などとつぶやいていると、近くで観察中の方が「これはサンコタケですよ!」と親切に教えてくださりしました。なんだかほっこりした気持ちになりますね。
国立科学博物館筑波実験植物園では、2010年から毎年きのこ関連のイベントが開催されているそう。例年は、触ったり匂いを嗅いだりできる展示なのですが、残念ながら昨年に引き続き今年も感染防止のためできなくなってしまいました。
代わりに開催されたのがYouTubeによる生配信。植物園の案内もあり、自分も会場で一緒に見ているような気分になりました。実際にきのこを観察するイベントがないのは残念ですが、動画でじっくり見られるのは嬉しいですね。
生配信部分では、国立科学博物館植物研究部の「きのこ博士」こと保坂健太郎さんがチャットで質問に答えていました。植物園にはマツタケは生えないの?などなど、気になる話題がいっぱいでした。
録画はリンク先からいつでも視聴できますよ。
他にも、きのこアートの展示やきのこ画コンテスト、クイズラリーも行われており充実した展示でした。来年はどんなテーマで開催されるのか、今から楽しみです。
筑波実験植物園については、8月には「水草展」を紹介しましたが、以前、特派員みっきぃさんが「クレマチス展」を紹介されているように、季節ごとにさまざまな企画展が実施されています。
次回は10月31日から11月7日まで、蘭展が開催されます。こちらも楽しみですね!
以上、NANAOがお伝えしました。
【国立科学博物館 筑波実験植物園】
http://www.tbg.kahaku.go.jp/
住所:茨城県つくば市天久保4丁目1-1
開園時間、休園日:公式HPからご確認ください
※ 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入園前の検温・手洗い・手指の消毒・マスク着用・咳エチケットにご協力ください。尚、自然史標本棟1階見学スペースは閉館中です。