江戸時代の探検家！「間宮林蔵記念館」

どーも、ヤギッチです♪

今日は、つくばみらい市にある「間宮林蔵記念館」をご紹介♪

間宮林蔵、つくばみらい市出身だったんですね…蝦夷地の地図を書いたと歴史の教科書などにも出てくるので、名前は聞いたことありますが…まさか、つくばみらい市の人だったとは！ごめんなさい…知りませんでした。

間宮林蔵について、ご存知ですか？経歴をざっくりとご紹介します♪

1780年、常陸国筑波郡上平柳村(現つくばみらい市上平柳)の農家に生誕。
生家(上の写真)は記念館と併設されており、県の文化財として指定されています♪
1796年、堰止め工事が滞った時の林蔵の助言が役人に見初められ、江戸に出ます。
1799年、村上島之允の従者として、林蔵は20歳で初めて蝦夷地に渡ります。
1800年、伊能忠敬と函館で出会い、測量技術などを学んで師弟の約を結びます。
1807年、シャナ事件(ロシア軍艦がエトロフ島の会所を襲う)。
1808年、第1回カラフト探検。松田伝十郎と共に、ラッカ岬までたどり着きます。
同年7月、林蔵の願いにより、第2回カラフト探検。
1809年、間宮海峡を発見！海峡地帯を突破し大陸へ渡り、清国役人と会見。
1810年、江戸で北蝦夷島地図を作成。全体で14mにも渡る大作の地図！
1811年、伊能忠敬から緯度測定法を学ぶ。再び蝦夷地へ。
1813年、蝦夷図の制作に入る。
1819年、蝦夷地内部の測量。
1824年、蝦夷図完成。
1828年、シーボルト事件(高橋景保などの役人が、オランダ商館付の医師シーボルトに禁制品扱いの地図を贈答していることが発覚し、処罰される)。
1829年、隠密として長崎へ。
1832年、シーボルト著「日本辺界略図」に「間宮海峡」を掲載。間宮の名前が世界に！
1844年、江戸にて死去。

間宮林蔵記念館では、「北蝦夷島地図」の実物大の一部や、10年かけて制作した「蝦夷図」を見ることができます。これらは複製品です。
館内は撮影禁止なのでここで掲載ができないのが残念ですが、地図は一見の価値があります！

「北蝦夷島地図」は、まずダイナミックな大きさが目を引きます。大きな地図でも緻密に地形が描かれていて、測量の精密さをうかがい知ることができます。
「蝦夷図」は、現代の測量技術を駆使した北海道の形とあまり違いがない！！

「アカン湖」「シコツ湖」など地元の地名を詳細に書いてあります。

また山脈や河川なども描かれていて、釧路湿原などがある場所は平らだということも表現されています。

今でこそ宇宙から地球の全貌を眺めることができますが、歩きながらこんな風に正確に地図を描けるのはとても不思議。

展示資料などから、林蔵が蝦夷の地に根を張り人脈を築き、地元の人の協力を得ながら測量・探検をしていることが分かりました。
記念館の方にお話を伺うと、林蔵は蝦夷で子を授かっているのだとか。
「間宮林蔵の子孫なんです」と北海道から、間宮林蔵記念館に訪れる人もいるそうです。

今の北海道の地名が昔と変わっていないのは、そういった林蔵の人柄もあるんじゃないでしょうか？
もし勝手に林蔵が地名を新たに付けていたら、今の北海道の地名が別の呼び名になっていた可能性もある訳で…全国的に市町村合併などにより、地名が次々と変わっていますが、昔ながらの地名も大切に残して欲しいな、と個人的には思います^^

また記念館の方のお話では、間宮林蔵がカラフトに探検に行く前に死を覚悟し、お墓を建ててから向かったと伺ったので、そのお墓へお参りに行きました。