こんにちは。つくばスタイル特派員のなのはなです。
季節は秋。おいしい食べ物がたくさんあるシーズンになりましたね。
なかでも、この時季を代表する旬の味覚のひとつ「栗」!
今回は、栗好きの友人もお墨付きの焼き栗直売所「庄七農園」を訪ねました。
焼きたての栗はもちろん、甘~い完熟のイチジクも手に入るんですよ。
つくばみらい市寺畑、国道294号線から一本路地へ入ったところにある「庄七農園」。
常磐自動車道の谷和原ICからほど近く、TX守谷駅、みらい平駅からも車で約10〜15分です。
営業中には、国道294号線沿いに「営業中」「和栗焼いてます」などののぼりが出ているので、曲がる目印に。
細い道を少し進み、踏切を超えると、再びのぼりが見えてきます。
右手の駐車場に車を止めて、さっそくお店へ。
栗を焼く香ばしい香りがふわりと漂い、一気に気分が高まります。
収穫後、熟成すると糖度が3~4倍ほどにもなるという栗。
こちらでは、温度と湿度管理を徹底した氷蔵庫で3週間~1カ月熟成させる“氷蔵熟成”という方法で栗の甘みを存分に引き出してから、ひとつひとつ手作業で切れ目を入れ、店頭で常時焼いて販売しています。
栗の品種も数ある中から、園主がおいしいと思う品種のみを厳選。
「丹沢(たんざわ)」「銀寄(ぎんよせ)」「岸根(がんね)」など、早生~晩生まで時期ごとに移り変わっていきます。
「栗は縄文時代から栽培され、日本人が初めて食べたナッツ類とされるほど昔から親しまれてきた作物。今は産地でも高齢化などで農家が減っていますが、もっと広く親しんでもらいたくて、栗の栽培と直売所を始めたんです」と語る、園主の吉田さん(写真右)。
「栗のおいしさを100%味わえる食べ方は“焼き”だと思うんです」
栗の風味、甘みをまるごと味わうことができるうえ、果物で一番おいしいとされる皮際まで簡単に食べられるからだそう。
私の中で、栗は「とにかく剥くのが大変、栗剥き器も必須」というイメージだったのですが…切れ目を手でパカっと開くだけという手軽さで、おいしい栗が味わえるなんて!
ほっくり、しっとり、自然の甘みがたっぷりの焼き栗に、すっかり魅了されてしまいました。
ちなみに「庄七農園」は、もともと100年近く続く米農家でもあるため、自身のお米「庄七米」も販売中。粒が立った甘みのあるお米です。
ちょうど新米を求めていた私は、こちらもゲット!
焼き栗を炊きたてのごはんに混ぜ込み、ゴマ塩で味を整えれば“簡単栗ごはん”になると教えていただいたので、こちらも家で早速試してみました。
素朴な甘さの栗ごはんが、秋の食卓を彩ってくれました♪
焼き栗を多めに買って、アレンジを楽しんでみるのもオススメですよ。
そして、栗と並んで名物なのが「イチジク」。
国内の主な産地は愛知県や和歌山県で、関東での栽培は珍しいそう。直売所だからこそ、前日の晩~当日の朝に収穫した完熟のものを味わうことができます。
恥ずかしながら生のイチジクを扱った経験がなく、「どうやって食べればいいですか?」と尋ねてみたところ…「うちのは皮が薄いし、そのまま食べられますよ」とのお話!
そのままガブッと食べてみると、ねっとりとして、本当に甘い…!完熟の甘さとはまさにこのこと。
焼き栗に続き、いちじくにもすっかりハマってしまったのでした。
焼き栗は3月末、イチジクは11月上旬までの販売を予定。
11月からは、サツマイモの甘さを存分に引き出した「熟成壺焼き芋」の販売もスタートします。
秋の味覚を堪能しに、ぜひ足を運んでみてくださいね。
これまで、栗は甘栗や実家の栗ごはん、イチジクならタルトやパフェやジャムしか食べたことがなかった私。
それが今回は、焼き栗と、イチジクそのままのおいしさを初体験。
以前取材したレンコンや、特派員サヤさんがレポートしてくれたブドウもそうだったように、新鮮だったり完熟だったり、さまざまな農産物を最高の状態で味わうことができる…。
こんな“おいしい出合い”に恵まれているのも、つくばエリアに住まう醍醐味だなぁと、切に感じているこの頃です。
これからも“おいしいつくばエリア”、たくさんお伝えしていきたいと思います!
以上、なのはなのレポートでした。
【庄七農園】
住所 茨城県つくばみらい市寺畑36
営業日時 火・木・土・日曜の12:00〜17:30(年末年始は休み)
※今季は3月末頃までの営業を予定
Instagramページ https://www.instagram.com/agri.shoshichi/