つくばみらい市歴史散歩♪

こんにちは。つくスタ特派員のさくら子です。

平成18年3月に旧伊奈町と旧谷和原村が合併し誕生した「つくばみらい市」。
豊かな自然に恵まれた歴史と伝統文化が息づく田園都市です。

そんな、歴史と文化を楽しめるつくばみらい市を知ることができるスポットが市内各所に点在しています。
今回はその中から、「結城三百石記念館」と「間宮林蔵記念館」の2カ所を巡ってみました。

まず最初に向かったのが、結城家に伝わる数々の史料見ることができる「結城三百石記念館」です。

小貝川沿いに広大な水田が広がるつくばみらい市は、米の産地として知られています。
鎌倉時代初期の結城朝光公を始祖とする名族の末裔と言われ、江戸時代初期に当地に帰農して「結城三百石」と称され、新田開発の中心的役割を担ったのが結城家でした。
敷地内には母屋・長屋門・蔵などがあり、当時の生活をうかがい知ることができるように、農機具や生活具をもとの場所にそのまま展示してあります。

堂々たる屋敷構えの母屋に入ってみると、自然木のままの丸太が使用された太い梁、古い大工道具「ちょうな」で削られた柱、凝った作りの建具、身分の高い客人をもてなすための正式な玄関「式台玄関」など当時の繁栄をしのばせるのもが随所に見られました。
また、屋根も茅葺屋根の上に大型の波型鉄板かぶせるというとても珍しい作りになっていました。

また、長屋門、一の蔵、二の蔵にはたくさんの農具類が展示されていました。
味噌や醤油を作るための樽や機織り機、稲作に使用した数々の農機具などどれも珍しいものばかり。
また、豪農であった結城家特有のものとして、消火用の手押しポンプ「雲竜水」や色彩豊かな「嫁入り鞍」、使用人の多さを示す「六人用金こき」などもありました。
このように、それぞれの農具類が当時使用していたままの場所に展示してあるので、よりリアルに当時の生活を想像することができました。

また、敷地内は自然観察路として整備されていて、四季折々の草花、野鳥、昆虫などを観察できるようになっています。
中でも敷地の南北にある樹齢250年以上の大ケヤキは、そのまま結城家の繁栄を象徴しているかのような堂々たる姿でした。

その他にも資料収蔵庫には、江戸時代初期からの貴重な文書類が5,000点以上保存され、その一部が展示公開されています。

これらの歴史資料や展示されている農具類、建物を見たことで、結城家が江戸時代から当地域の発展のための中心的役割を果たしてきたことがよくわかりました。
つくばみらい市の歴史を知る上でもとても貴重な歴史遺産だと思います。
入館料無料で見学することができますので、ぜひ一度、訪れてみて下さいね！

「結城三百石記念館」をあとにし、次に向かったのがつくばみらい市に生まれ育ち、その後江戸に出て、北方で活躍した大探検家・測量家である「間宮林蔵」を紹介する「間宮林蔵記念館」です。

館内には、時代に沿って、間宮林蔵に関係するもの及び彼の生きた当時の様子などがわかりやすく展示してありました。
全国各地から収集したという貴重な資料のほか、子孫宅に伝わる遺品、林蔵にまつわる史跡などがテーマごとに展示され、子どもから大人まで楽しめる展示になっています。

私は間宮林蔵については、以前つくスタBlog「筑波山神社神官と行くパワースポット巡りに参加しました♪ 」でも紹介させていただきましたが、筑波山にあるパワースポット「立身石（鎮座石）」で12歳の時に立身出世を祈願したということを知ってからとても興味を持っていました。
でも間宮海峡を発見したということくらいしか知らなかったのですが、ここに来たことでその生い立ちを含め、間宮林蔵の人物像なども知ることができました。