どーも、ヤギッチです♪
例年にも増して、暑い夏ですね^^
私は日差しがまぶしくて、目が疲れます…(私だけ?)
「目にも涼!」と、TXつくば駅より車で10分ほどの場所にある筑波実験植物園で行われている「水草展2013」に行ってきました♪
まず目に飛び込んできたのは、植物園に入ってすぐのアクアリウム!
まるで水槽の中の森!癒やされます♪
ほげ~(゜ρ゜)っと、ずっと見ていたい…。
展示されているアクアリウムの半分は、世界からも注目を浴びているプロの水草レイアウターさん達の作品。もう半分は、東京コミュニケーションアート専門学校の学生さんによる作品です。
このアクアリウム、数カ月水草を育成させて根付かせ、間引きなどをして、きれいな作品に仕上げています。
その隣のブースでは自分でアクアリウムを作れるワークショップも開催されていました♪
あんまりにもキレイなアクアリウムに影響を受けて、私も作ってみましたよ~^^
三角フラスコのような容器に砂利を入れ、水を入れてから、流木や石、水草を選び、ピンセットを使って植えていきます。
自分なりに「侘寂」をつけて見たつもりです。時間を忘れて没頭しました。部屋に飾ってしげしげと眺めては、満足しています♪
ちなみに私が選んだ水草は「クロモ」と「ミリオフィラム」。
クロモは、水草展のキャラクター「クロちゃん」にもなっています^^
さて次は、清流の妖精と呼ばれている「梅花藻(バイカモ)」をご紹介。
筑波実験植物園ではバイカモの長期栽培に成功!なんと1年半も栽培しています!!
…といってもピンとこない方が多くいると思います。正直、私もピンと来なかったです(^^;
バイカモの長期栽培がいかにすごいことなのか、筑波実験植物園の研究主幹である田中法生博士に説明を伺いました^^
バイカモは生育分布が広いため、絶滅危惧種の指定はされていません。
しかし生育する環境条件が極めて繊細で、少しの変化であっという間に無くなってしまう恐れがある植物。いつ絶滅してもおかしくない水草です。
絶滅を防ぎ保存するには栽培が欠かせない要素で、長期栽培できないバイカモは、「生きている植物を保存する」という役割を持つ植物園にとって大きな課題でした。
筑波実験植物園では、どういう場所にバイカモがいるのか現地調査を何度も行い、バイカモが生育するために必要な3つの条件を見つけました。
①15℃~20℃の水温…植物の生育に必要な二酸化炭素が、多く溶け込む水温であること。
②流れがあること…流れがないとバイカモの周りに「藻」が発生し、その藻にバイカモはやられてしまいます。だから藻が寄り付かない「流水」が必要なのだとか。
③湧水のような水であること…湧水には、二酸化炭素が多く含まれています。二酸化炭素を水に多く含んでいることが欠かせません。
この3つの微妙なバランスを人工的に管理することが難しいとのこと。
半年ほどなら栽培できる方が多いようですが、それより長く栽培することは非常に困難なのだとか。
試行錯誤を繰り返しながら、バイカモの長期育成に成功したのです♪
そしてもう一つ。
田中先生が「この機を逃したら、一生見られないですよ!」と鼻息荒く案内してくれたのがこちら!
世界最小の植物「ミジンコウキクサ」の花です!
すっごく小さい!!…水に浮かべた片栗粉くらいに小さいです!(例え下手)
肉眼で、花を確認することはできません。顕微鏡で見られるようになっています。
水草研究が専門の田中先生すら、「今まで見たことなかった」という花。
写真の右下にある星型をしたちょっと白っぽいのが貴重な花です。
葉と茎が分かれてない緑の部分の直径は0.8mmほど。
その中に花が咲き、その直径は0.1~0.2mm。
一つの粒の中で、まずは雌しべが咲いて、枯れてから雄しべが花粉を散らします。
そうすることで近親交配を防いでいるのだとか。
写真の真ん中あたりにオレンジ色のポッチンがありますが、そのオレンジが枯れた雌しべ。周りに雄しべの花粉があります。
そしてなにより驚いたのが、このミジンコウキクサは、ショクダイオオコンニャクと同じ「サトイモ科」なのだそうです!
ショクダイオオコンニャクは直径1.5m、高さ3mにもなる巨大な植物。
1mmにも満たないミジンコウキクサと同じ「科」ということが信じられません。
植物の奥深さが垣間見えました…。
この他、食虫水草「タヌキモ」にミジンコを食べさせたり、水草料理屋台があったりと、本当に見所がいっぱいの水草展。
開催期間中に、ぜひ、足を運んでみてください♪
以上、浮遊しながらもたくましい水草みたいになりたいヤギッチがお送りしました♪
【筑波実験植物園】
※「水草展2013」は8月25日まで!
住所:つくば市天久保4-1-1
開演時間:9:00~17:00(入園は16:30まで)
入園料:一般300円