どーも、ヤギッチです♪
2015年8月8日~23日まで、国立科学博物館筑波実験植物園で行われている「水草展」に行ってきました♪
目にも涼やかなこちらのイベントは毎年人気の企画で、全国から多くの方が訪れます。
今年のテーマは「海に生きる水草」。
…行くにあたって、海に生きる水草って「海藻」と何か違うの?と疑問でした。
わかめとか昆布とか展示してあるのかな…とすら思いました(^^;
でも海藻と海に生きる水草は、全く違うものなのだそうです。
海藻というのは、藻類の一つ。地球ができた大昔、海の中で誕生したものです。
それに比べ、海の水草というのは面白い進化をたどった生き物。
地球ができた大昔…数億~数千年前、水草の先祖はシダ植物や種子植物などと一緒に海から陸へ上がりました。その際、淡水で進化したのが通常の水草。
「海に生きる水草」は、さらにそこから海に戻る進化を遂げた生き物なのです!
どうして海に戻ったのか、どこから海に戻ったのかなどまだまだ不明な点が多く、研究しがいのある分野^^
ちなみに、研究者の方たちは海に生きる水草を「海草(うみくさ)」と呼ぶそうです。
…と、海藻と海草の進化の過程の違いは明らかですが、それだけでは見分けがつきません。
でも、海藻と海草は見た目も異なるのだそうです。
海藻は、根と茎の区別が無く、胞子で子孫を増やすのが主なのだそうです。
海草は、根と茎と葉がしっかりと分かれていて、海の中で花を咲かせることが大きな特徴です。
…海の中に咲く花って、響きが幻想的ですよね。
展示では「ウミショウブ」という種類の花が、どのように受粉をするかを映像で解説していました。非常に面白い映像でしたよ。花が海を歩いていました^^
謎の多い海草ですが、もちろん分かっていることも数多くあります。
海草は、地球上に49種類しかないそうです。その中、日本で生息しているのは15種類。世界的に見ても日本は多くの種がいるエリアです。しかし、昨今では海の形状の変化や環境の変化等により、多くの海草が絶滅危惧種に指定されています。
筑波実験植物園の大きな役割の一つに、種の保存が挙げられます。
同園では海草で育成し保存できるものを、日本で初めて栽培しました^^
しれっと展示してありますが、海草を生きたまま展示するということは、とても難しいことなのだそうです。
展示では、海草は下記3つの環境で育っていると分類されていました。
・岩礁の水草…波がぶつかる岩場のような激しい水流がある場所で、冷たい水の中で生息するもの。
・干潟や湾…海に生きる水草の中で最も広範囲に生息する「アマモ」が代表格。「海のゆりかご」とも呼ばれ、小魚など小さな生き物の産卵場になります。
・珊瑚礁ラグーン…沖縄などの暖かい海で、かつ珊瑚礁ラグーンがある場所に生息する水草。
水草展ではこれら3つの環境の水草それぞれを展示し、水槽に手を入れて水の温度などを確認することができます♪
この展示以外でも、アマゾンの水草に触れる水草水槽などもありました。
そして、プロの水草レイアウターの方たちの作品もズラッと展示。
すっごく美しい!!!
でも、すっごく写真撮るのが難しい!!!
…ごめんなさい。私、映り込んでいます。白い服を着て行ったことを後悔 (T-T) 美しいものを美しいまま撮影することは、本当に大変ですね…
こちらもプロの方の作品♪生け花のような作品ですね^^
それぞれのレイアウターの方の個性が豊か!
また、つくば水草コンテストの応募作品も展示されていました。
数年前からアクアリウムなどが流行していますが…素人とは思えない作品です。
昔、水草レイアウターの方にお話を伺った際「水槽を飾るのではなく、水槽に根付かせ育てることが大切です」とおっしゃっていましたが、水草も生き物ですから、金魚やメダカなどと一緒で、育てることに面白さがあるんでしょうね…。
こういった作品をお手本に(?)、実際に自分だけのアクアリウムをつくることもできます!
これが楽しくてハマる!
子どもと一緒に作ってる親御さんの方が夢中になるというパターンを見ましたが、その気持ち、わかります(笑)
見て、触れて、楽しめる水草展。
夏休みの思い出に、ぜひ!
以上、夏の暑さが癒やされた~♪ヤギッチがお送りしました!