こんにちは。つくばスタイル特派員のなのはなです。
育児をしていると避けては通れない、子どもの急な病気。「昨日まで元気だったのに、急に高熱!」なんてこと、ありますよね…。
そんな時、特に共働きの家庭にとって強い味方となるのが「病児保育室」。
つくば市では初となる、小児科併設の病児保育室がオープンしたと知り、お話を伺ってきました!
万博記念公園駅から徒歩5分、つくば市島名にある「つくばキッズクリニック」。
2021年5月6日に、併設の病児保育室「こびとさんのおうち」を開設しました。
病児保育室には専用の入口があり、中でクリニックと繋がっているという造り。ほかに感染症の子のための入口も用意されています。
室内はポップでかわいらしい空間♪
「空の部屋」と「森の部屋」、奥に隔離室「虹の部屋」の3部屋が設けられており、パーテーションを使って最大5部屋に分けられます。
おもちゃや本、お絵かきなどに使うテーブルや椅子もあり、楽しく過ごすことができそう。
こちらは隔離室「虹の部屋」。
室内の気圧を室外より低くすることで、空気を室外に逃がさず、屋外にのみ排出する「陰圧室」のような造りになっています。
この部屋があるおかげで、水ぼうそうなど空気感染する病気でも預かることができるそう。
胃腸炎で嘔吐のある子など、移りやすい症状の子も隔離できるので安心ですね。
部屋の分け方は、当日の子どもたちに合わせて臨機応変に。
例えば「空の部屋」には病後でほぼ元気な子、「森の部屋」には風邪症状の子、「虹の部屋」には水ぼうそうの子。
またある時は、「空の部屋」「森の部屋」は仕切らず、流行の同じ病気の子たちに広く使ってもらい、「虹の部屋」には足を骨折した子…など、お互いうつらないよう、そしてできるだけ楽しく過ごせるよう、工夫して対応してくれます。
他にも、同施設にはありがたいポイントが2つ。
まず、ネット予約ができること!
「あずかるこちゃん」というWEB予約サービスを使い、予約やキャンセルが24時間いつでも可能です。
当日の利用希望も多い一方、「もう治ったから大丈夫」という当日キャンセルも多い病児保育室。急なニーズに応えてくれる、便利なシステムですね。
そして「お迎えサービス」の実施。
保育園などから体調不良の呼び出しがあった際、保護者に代わって看護師や保育士がタクシーで子どもを迎えに行き、クリニックで診察を受けてから預かってくれます。
病児保育室の利用経験のある子ども限定ですが、これは子どもの「知らない人に知らない場所に連れて行かれる」という不安をなくすためだそう^^
市の事業のため、つくば市在住の方ならサービスの利用料は無料!タクシー代の実費負担もないというから驚きです。
「午後に外せない会議があるけど…お迎えサービスを使って、会議と仕事の引き継ぎをこなし、翌日は休めるようにしよう」など、柔軟な対応もできそうですね。
病児保育室というと、子どもを看病しながら電話で予約して、かかりつけ医に行ってと、利用のハードルが高いイメージがあったのですが…
こちらはワンステップで利用できるうえ、何といっても常に小児科医がいてくださるのは心強いな!と感じました。
利用の仕方や料金について、詳細はホームページを確認してみてくださいね。
病児保育室について、つくばキッズクリニック院長の野末 裕紀(のずえ ひろき)先生にもお話を伺いました。
「小児科で日々診察をしていて、特に働く親御さんの大変そうな様子を目の当たりにしてきたので、手助けになりたいという思いがずっとあったんです。
少子化の中、つくば市はTX沿線を中心に子どもが増えており、保育園は増えているけれど、病児保育室は増えていなかった。何かあった時に対応できる小児科併設の施設が必要と考え、市内のクリニックでは初めて手を挙げました。
急変があっても医師が対応でき、医療機器もそろっています。看護師は小児科経験の豊富な者ばかりですし、保育士も良い人ばかり。お子さんは我々が責任を持ってお預かりするので、働くパパ、ママには思う存分お仕事をしてほしいです!」との頼もしいお言葉。
働くパパ、ママを応援したい!という、熱い思いがひしと伝わってきました。
つくば市の新たな病児保育室「こびとさんのおうち」。子育て世帯のセーフティーネットとして、とても心強い存在です。
いざという時に備えて、ぜひチェックしてみてくださいね。
以上、なのはながお届けしました。
【病児保育室「こびとさんのおうち」】
https://kobito-ouchi.com
住所 茨城県つくば市島名2610-1 つくばキッズクリニック敷地内
利用時間 8:00〜17:30(延長保育〜18:00)
休室日 火曜、土日、祝日、年末年始などクリニック休診日
TEL 029-836-5757