皆さん、こんにちは!TAKAKOです。
長引く外出自粛や生活スタイルの変化で、以前とは子どもの様子が変わった、急に言葉使いが乱暴になった、頻繁にかんしゃくを起こすようになった…などという子どもの心の変化を感じたことはありませんか?慣れない生活に戸惑う大人も多い中、子どもたちまで不安定になってしまってどうしたらいいか分からないと悩むパパやママがいるのではないでしょうか。
今回は、幼児期~学童期の子どもを持つ保護者にぜひ知っておいてもらいたい、子どもの心のケアについてご紹介したいと思います。
「総合守谷第一病院」小児科の西村先生と守谷市が共同で配信しているのは、災害時に子どもたちの心にとって何が重要かを保護者に向けて解説しているものです。
先生がおっしゃるには、このような状況下で子どもの心にとって必要なこととは
<子どもに「安心感」を与えること>
<可能な限り「日常」を取り戻すこと>の2つ。
この2つを目標として、子どもたちへの具体的な接し方が3つの動画によって分かりやすく解説されています。
突然「ぼくのこと好き?」と聞いてきたり赤ちゃん返りをするなど、思いを言葉にすることができない幼い子どもたちはそんな風に不安を表現することがあります。
そういった愛着を求める言動には、すぐに、十分に、応えるということが子どもに「安心感」を与えることにつながるんだそう。
家事や仕事が忙しくてついつい「ちょっと待って」と言いがちですが、今は大目に見て、子どもたちの優先順位を上げて、と西村先生はおっしゃいます。
また、子どものストレス反応として、大人のような典型的な鬱状態になることはあまりなく、過活動状態いわゆるハイテンションな状態になることが多いんだそう。
言葉が乱暴になったり、嘘をついたりすることもあるかもしれませんが、まずは否定せずによく話を聞く、しゃべらせてあげるということが大切とのこと。
そうさせてあげることで自分は尊重されているという思いが生まれ、<子どもに「安心感」を与えること>ができるんですね。
<可能な限り「日常」を取り戻すこと>を実践するには、普段通りを強調すると良いとのこと。
例えば、お店でマスクや小麦粉の品薄状態を嘆くのではなく「こんなときでも買いたいものはだいたい買えるのね」とか、ママが何か失敗をしたときには「またやっちゃった、ママも変わりないね!」と言ってみるのも効果的。
とても小さなことですが、親が子どもにかけてあげられる言葉のマジック、だと思いました(^_-)-☆
西村先生の解説の中で目から鱗だったのは、以前よりも子どもの聞き分けが良かったり、しっかりしていたりすることも、実は子どもからのSOSである可能性があるということ。
「子どもが落ち込んでいるときはしっかり支えてあげなくちゃ!」とママやパパが思うのと同じように、子どもだってママやパパが落ち込んでいたら「ぼくが、わたしが、もっとしっかりしなきゃ」と過剰適応してしまうんだそうです。
家族全員にとって家庭は「心の安全基地」。災害時は親だって疲れてしまうのは仕方がないことなので、そんなときには「ありがとう」と言って子どもに甘えてみるのもOK。そして、元気を取り戻したときには支えてもらった何倍もの愛情で返してあげれば、子どもや家族にとってそれは大きな自信と財産になるはずと西村先生はおっしゃいます。
最後に、今しては「いけない」こと。
それは、不安をあおること。
このような未曾有の状況下で子どもに伝えられる確かなことと言えば「今回の危機をみんなで乗り越えようと頑張っている」ということだけ。
テレビをつけっぱなしにするなどして不必要で不確かな情報の波にのまれるのは、大人の心にとっても好ましくないそうです。
また、不安を掘り下げるようなことはしないというのも大切。
例えば今回のことが投影されていそうな絵を子どもが描いたとしたら、絵の内容を細かく聞いて掘り下げるということには注意が必要だそうです。
子どもが自ら描いたり話そうとしたりしているときには、さえぎることなく聞くこと。少しくらいは内容を尋ねてもそれ以上は深追いせず、最後は内容には触れずに「家族はいつも一緒だよ」と安心感を与える言葉を掛けてあげると良いですね^^
以上、子どもたちから「ママ、しっかりしてー」と嘆かれることが多くなってきた、まだまだ子育て奮闘中の特派員TAKAKOがお伝えしました(*^^*)