みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。
急に学校の休校が決まり、お子さんが自宅学習をしているというご家庭も多いこの時期、毎日子どもにどんな風に過ごしてもらうか、保護者としては心配になりますよね。
テレビやゲーム、動画視聴に多くの時間を費やしてしまってはもったいない!
せっかくの休校期間を有意義に過ごしてもらおうと、つくば市で実施されている“科学の街”つくばならではの取り組みをご紹介します☆
約150の研究機関があり、約2万人の研究者が働く研究学園都市つくば市。
そんなつくば市在住の小・中学生を対象に、研究者や調べもののプロである司書の方にオンライン上で質問や相談ができる特別プログラム「つくばこどもクエスチョン オンライン」がスタートしました。長期の休校期間に“じっくり考えること”で、自ら自由研究に取り組むサポートをしてくれる仕組みです。
考えるのに必要なワークシートとガイドはつくば市在住でなくてもダウンロードできますよ♪
さっそく息子が取り組んでみました。
「つくばこどもクエスチョン オンライン」のサイトからダウンロードしたワークシートに沿って、自分だけの研究計画書を作成します。
“研究計画書”と聞くと「ちょっと難しそう…」と思うかもしれません。でも大丈夫!取り組み方を詳しく説明してくれるガイドも併せてダウンロードして、それを参考に進めることができますよ。
はじめに、気になること、もっと調べてみたいことなど自分が選らんだテーマで、掘り下げたいこと、もっと知りたいことをいくつか書き出していきます。
息子は“地球温暖化”や“二酸化炭素を減らす”というようなキーワードが浮かんだようです。
それから研究の目標、目標を達成する年齢、研究をする理由などワークシート上の細かな項目を埋めていくことにより、大まかで漠然としたものがしっかりと輪郭をもったものへ浮かび上がります。
次にインターネットや書籍を使って自分で調べたり、専門の研究者にアドバイスを求め、テーマをよりしっかりしたものへ肉付けしていきます。
事前に受け付けた質問・相談に対しての研究者からの回答は、つくば市の動画サイトを通じて見ることができますよ。
回答者として、つくば市で科学教育活動に熱心に取り組んでいる“つくば科学教育マイスター”の方を含む研究者が20名も参加予定で、なんとも心強いですね。
テーマが決まったら、アイデアやイメージをイラストでまとめたり、研究の手順を書き込みます。その項目は参考文献や調査候補地、インタビュー予定者など多岐にわたります。これらを考えたら、最後に表紙をかっこよく描いて完成です。
完成した研究計画書は、市役所へ郵送またはメールにて送付すると「つくば研究者賞」を受賞した研究はサイトで公開されるのだそう。
みんながどんな研究を計画しているのか、お披露目が楽しみですね。
この他にも、つくば市には自宅で学習を進めるサポート体制が整っていますよ。
つくば市の小中学生を対象とした「つくばチャレンジングスタディ」は、自宅のパソコンやスマートフォン、タブレットなどのインターネットを使って自分のペースで学習を進めることができます。
2004年度から利用されているという長い歴史を持ち、授業中に活用されていることから、つくば市の小中学生なら一度は取り組んだことがあるのではないでしょうか。
学年の枠を超えて、復習や予習もできるところも便利ですね。
さっそく息子がチャレンジングスタディに取り組んでいました。
今日の科目は理科です。自分の理解度に合わせて進めていきやすいですね。ゲームやクイズ感覚で勉強できるのも魅力です。
長い自宅学習期間を活かした学びへのアプローチにつくばらしさが光ります。
休校期間もさまざまな角度から学びの機会を得られることに、保護者の一人として本当にありがたいと思いました。
仕事や育児などで家庭で過ごすことが難しい児童・生徒は休校期間も登校することができるつくば市ですが、我が家は自宅待機を選択。
今をいろいろな挑戦が可能なチャンスの時期と前向きに捉え、新学年を迎えたいですね。
以上しらゆきがお届けしました。