みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。
新生活の始まる春、つくば市の小学校に新たに通うことになったお子さんも多いのではないでしょうか。入学に期待や不安を抱くお子さん、親御さんも多いかと思います。
小学校でコンピュータを使った教育が日本で初めてスタートしたつくば市は、全国でもトップレベルのICT教育先進自治体です。つくば市の小学校に子どもを通わせている保護者の一人として、「つくば市の小学校に子どもを通わせてよかった」と私が思うことをお伝えします。
つくば市の小学校では授業で電子黒板が使われ、“スタディノート”というタブレット端末を使用するなど、ICTを活用しています。
プログラミング教育が2020年度から小学校で必修となることはニュースなどでも知られていますが、それに先駆けてつくば市ではすでに小学校の授業でプログラミングが導入されているんですよ。
“プログラミン“や“スクラッチ“といった子どもにも分かりやすいソフトを用い、低学年からプログラミングを授業で行っています。
順序良く考え、試行錯誤をして問題解決へと導く力を養うプログラミング。子どもたちはゲーム感覚で楽しく取り組んでいるそうです。
学校だけでなく、自宅でも勉強に取り組めるシステムも用意されています。
「つくばチャレンジングスタディ」はつくば市内の小中学生が学校や自宅でインターネットを使って学習するシステムです。基本から応用まで約7万問もの問題が用意されています。
学習進度をチェックするシートが学校から配布され、計画的に学習を進められます。パソコンやタブレット、スマートフォンを使って、好きなときに自分のペースで学習を進めることができるので、自宅学習でも大活躍。 「ここまで頑張ろう!」と目標を立てて取り組めるシステムです。
学校が休みの間、 わが家でも子どもがゲーム感覚で楽しみながら取り組み、予習や苦手分野の復習に活用していますよ。
つくば市では「プレゼンテーションコンテスト」が毎年実施され、市内の小中学校を対象にプレゼンの腕を競っています。小学生からプレゼンテーション(プレゼン)に取り組み、積極的に伝える力を磨いています。
大きな声ではっきりと伝え、聞き手に分かりやすいように工夫された発表内容は、どのチームも負けていません。小学生のうちから自分の意見を積極的に発表できる機会がある環境が素晴らしいと思いました。
つくば市では小中一貫校の体系がとられ、1年生から9年生までがひとつの学園生として学校生活を送ります。
施設一体型の小中一貫校が市内に4校あり、ここでは1年生から9年生までが同じ敷地内の建物で学びます。低学年は上級生の様子を普段から見ることができ、上級生は下級生のサポートをするなど、お互いに引き立て合う関係が成立しています。
5年生からは教科担任制がとられ、教科ごとに教える先生が替わることで7年生への準備としてはもちろん、学力向上も期待できますね。
夏休み期間中に開催されるイベント「つくばちびっ子博士」は、つくば市内にある研究機関を見学するスタンプラリーです。つくば市内の小学生はこれが夏休みの宿題のひとつとして提出できるんですよ。
地質標本館やJAXA(筑波宇宙センター)など国等の研究機関の約3割が集まるつくば市ならではの取り組みで、さまざまな分野の研究の一端を知る機会です。
わが家も3年連続であちこちの研究機関を回り、親子で楽しみながら学びました。「一番楽しかったところはどこ?」と子どもに聞くと、毎年興味深い答えが返ってきます。学年を経るごとに関心の広がりがわかるのもいいですね。
その他にも、毎年4月の科学技術週間には普段は公開されない研究機関が一般公開されるなど、さまざまな分野の研究の取り組みを直に見学することができます。
ほとんどが無料で、気軽に訪れることができるのも助かります。
子どもが何かに興味や関心を持ったときに、その分野を研究している専門家がつくばにいる、という恵まれた環境を活かしたイベントだと思います。
文部科学大臣がつくば市内の小学校へ視察に訪れるなど、ICTを効果的に使用した先進的な教育への取り組みが際立つつくば市。
対話的で深い学びの実現へ向けて、つくばの学校教育がさらに充実したものになることを期待しています。
以上しらゆきがお届けしました。