皆さん、こんにちは!庭の花が次々に咲き始め、ルンルン気分の特派員TAKAKOです♪
花壇の空いたところに何を植えようかな?花なら何色がいいだろう?ハーブを植えてキッチンガーデンにしてみようかな…。
そんな悩みも楽しいガーデニング。家族の意見を取り入れながらみんなで作った庭なら、感慨もひとしおですよね。
さて、今回ご紹介するのは、そんな庭づくりの設計・デザイン・施工・管理まで全てを担う「ガーデンフィロソフィ 有鄰庵(ゆうりんあん)」。
代表を務める1級造園技能士の井上さんは、ちょっと変わった経歴の持ち主とのことで、いったいどんな庭師なのか、どんな庭づくりをするのか、実際に「有鄰庵」が手掛けたお庭でお話をうかがってきました☆
訪れたのは、新築住宅が立ち並ぶみらい平エリア。
落ち着いた茶色の塗り壁と、木の温もりが随所に感じられる一軒家に思わずポーッと見入ってしまった特派員(*”▽”)
和モダンな雰囲気で、とっても素敵ですよね!
こちらのお庭を手掛けたのが、つくばみらい市を拠点に、全国各地のお庭づくりをしている「有鄰庵」です。
玄関脇に植えられたシンボルツリーは、アオハダ。
壁の茶色を背景に、空に向かってスーッと伸びた枝と爽やかな若草色の葉が、和モダンでスタイリッシュな玄関を演出しています☆
周囲にめぐらせているのはフェンスではなく、四つ目垣と呼ばれる竹垣。
夏に向かって葉の色が徐々に緑色に変わっていくというモミジは、まるで旅館に遊びに来たような気分にさせてくれるんですよ。
そして圧巻なのは、こちらの石垣です。
鳥海石と呼ばれるこの石は、岩手から山形にまたがる山で直接採石してきたもので、その総重量はなんと6tにもなったのだとか!
それらを一つ一つノミで削り、うまく組み合わさるように積み上げていく作業は、想像しただけで気が遠くなりそう…。出来上がったとき、中のコンクリートが見えないように仕上げるのも熟練の技を必要とするところなんだそう。石垣の間や石垣の上部に苔をあしらっているのも、とっても美しいなと思いました。
若かりし頃、京都で庭園づくりの神髄を学び、後に「ソーマオリジナルガーデン」(つくば市)の枝洋一氏の下で修行を積んだ庭師の井上さん。
業界キャリア20年以上となった今では、伝統技能「京風日本庭園」の技術を生かし、純和風から洋風、北欧風の庭まで幅広くデザイン・施工しています。
例えば、こちらの庭にヤシを植えれば、和モダンではなくリゾート風のお宅になるように、植栽一本でイメージが大きく変わる庭づくり。職人の技術が確かなことはもちろん、住んでいる人の希望に沿った庭になるように、お客さんとのコミュニケーションが欠かせないと井上さんは言います。
そんな井上さんですが、実は元プロボクサーで全日本新人王だったというからびっくり!
小学生の頃、映画「ロッキー」を観てプロボクサーになりたいと思った井上さん。造園の世界に入ったのは、17歳のとき義理のお兄さんが造園業に携わっていたことがきっかけでした。
その後、プロボクシングの夢を叶えるためにいったん造園業から離れ、21歳でプロデビュー。23歳のときに全日本新人王になると、そこでスッパリと引退し、再び造園の道を歩むことにしました。
ボクサーだった頃の経験が今に生かされていると感じることはありますか?とお聞きすると、
ボクサー時代、誰にも負けない程厳しい練習をし、試合の前日には遺書も書いていたという井上さん。「これ以上集中することはない、全神経が研ぎ澄まされる感覚」は、ボクシングの試合に限ったことではなく、芸術の世界でも同じだと言います。全神経を集中して庭づくりに携わっていかなけれなならない、ジャンルは変わっても今もそう考えているそうです。
元プロボクサーと聞いて想像していたイメージとは全く違う、温和な雰囲気の庭師、井上直人さん。
「もともといじられキャラなんです」と笑う彼の、真面目で誠実な人柄に惹かれたというお客さんが多いことも納得です^^
尊敬する和尚さんから付けてもらったという「有鄰庵」という屋号は、「論語」の「徳は孤ならず必ず隣あり」という言葉から―。
人の喜びを我が喜びとすること、徳のある人の周りには必ず良き仲間が集まってくるという言葉を胸に、ボクシング同様、今日も庭と真剣勝負で向き合います。
以上、庭の花を見ながら、なんだかボクシングの世界にも興味が湧いてきた特派員TAKAKOのレポートでお伝えしました(*^-^*)
TEL:0297-21-4642
代表直通携帯:090-7353-5539
詳しくはHPをご覧ください。