こんにちは、みっきいです♪
TXつくば駅から車で20分ちょっと。筑波山麓にある平沢官衙遺跡を横目に通り過ぎること数分―。あぜ道を進んだ先に、林の中に佇むアメリカンハウスを見つけることができます。
のどかな風景に溶け込みながらも、圧倒的な存在感を放つここ「Paradise Valley(パラダイスバレー)」は、オーナーの結束さんがアメリカで買い付けてくる1930年代~1990年代のアメカジ古着やヴィンテージを中心に取りそろえる店。ヴィンテージ好きたちの間で“聖地”とも囁かれる名店です。
2棟ある建物の一つ、30坪ほどの平屋には、アウターやスウェットシャツ、ボトムスなどのメンズアイテムをメインに幅広くラインナップ。ミリタリーアイテムやワークアイテムも目を引きます。
その隣には、ウエアハウスのような2階建ての建物。所狭しと置かれた照明や大型の家具など、1930年代~1960年代ものを中心にセレクト。どちらの建物もまるでお宝を探し当てるような楽しみに満ちた空間が広がっています。
県内はもちろん、県外からも足繁く通う常連客が多い同店。「Paradise Valley」の看板をはじめに掲げたのは、1992年のこと。都内のヴィンテージショップでバイヤーとして働いた後、フリーで日本とアメリカを行き来する傍ら、25歳の時に自身の店を開く場所に選んだのは、地元つくばでした。
現在のTXつくば駅近くに1号店をオープンさせ、良質な品ぞろえと充実のラインナップから口コミでその名が浸透。「ファッションの面白さを教えてくれた場所」「Paradise Valleyの服と共に青春を過ごした」と、当時を知る人たちの声からそのホットスポットぶりが伺えます。
その後、都内と県内で展開し、惜しまれながらも2009年に一度全店舗をクローズ。一方、インターネットでの販売は継続しながら、同時にウィークエンドハウスとして建設していたのが現店舗の建物。ネットから寄せられた「来店したい」「試着しに行きたい」という多くの声に後押しされ、2011年からお店を再始動。豊かな緑に囲まれたそのロケーションも相まって、今も尚ファンを増やし続けています。
ヴィンテージや古道具、古いものが好きな私。いつも感性が動くままに選んでいたけれど、もっと深くその世界を知りたい!ということで、そのコツを教えてもらいました♪
「服やインテリアなど、ものを選ぶ入り口は人それぞれ。純粋に自分が“良い”と感じたものを自由に選ぶのがやっぱり楽しいですよね」そう前置きした上で、「感性で選ぶ以外に、ネームや資産価値という点もヴィンテージならではの魅力」と結束さん。
例えば、近年幅広い層から人気が高まっている「Patagonia(パタゴニア)」。
写真手前、ボテッとした独特なシルエットが特徴の「レトロパイルジャケット」は、1990年に作られ、それ以降のPatagoniaにおける礎になったもの。それよりも前に作られていたもの(写真真ん中)と比べると、デザインが大きく変化したのが分かります。
また、“キング・オブ・スウェットシャツ”の異名を持つ「Champion(チャンピオン)」不朽の名作リバースウィーブ。1934年の誕生以来、その機能性の良さから愛され続けていますが、ヴィンテージで注目すべきはタグ。プリントタグは80年代、刺繍タグは90年代以降に作られたもので、結束さんが手に取って教えてくれた商品は、どちらも現行デザインでは手に入らないmade in USAのもの。
自分の感性に触れ、手に取ったその物が歩んできた時代に思いを馳せ、とっておきを掘り当てるのもまた至高の時間。知るほどに奥が深いヴィンテージの世界、ますますハマりそうです♪
「これからも、ずっと刺激であり続けたい」と笑顔で話す結束さん。アメリカンカルチャーへの憧れと造詣の深さ、30年のバイイング歴に裏打ちされた豊富な知識に、話せば話すほどとりこになる「Paradise Valley」という世界。その飽くなき世界に魅了され、通い続けたいみっきぃがお届けしましたᕕ( ᐛ)ᕗ
【Paradise Valley(パラダイスバレー)】
住所:茨城県つくば市平沢1042-4
電話:029-867-0996
営業時間:10時~17時
定休日:月・水曜日(祝日は営業)
※ヴィンテージ品の査定・買い取りも。詳しくは、お問い合わせください