みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。
思い出すこと、昨年の夏。息子が「つくばちびっ子博士」に初めて挑戦しました。
「つくばちびっ子博士」は、毎年夏休み期間中、小中学生を対象につくば市で行われるイベント。市内にある研究所などが一般公開され、見学や体験ができるスタンプラリーです。
18カ所以上の指定見学施設を訪れてスタンプを集めると「最優秀賞」、10か所以上で「優秀賞」に認定されます。
その様子は以前ブログでお伝えしましたが、先日、この「つくばちびっ子博士」の認定証が小学校を通して息子に授与されました!
私も初めてお目にかかった「最優秀つくばちびっ子博士」認定証とその記念品がこちらです。
「つくばちびっ子博士」への参加費は無料で、まず事前に「パスポート」という専用スタンプ手帳を市内の受け取り施設でゲットします。
施設によっては、事前にメールやはがきで予約が必要だったり、応募者多数の場合は抽選となることもあります。
親子でパンフレットやパスポートをよく確認して、予定を立てるところから「つくばちびっ子博士」はスタートします。
「この研究所のイベントにも行きたいけど、予定はどうかな」と息子はよく考えて、自ら計画を練っていました。
指定見学施設は、市内39カ所の研究機関。
「筑波宇宙センター(JAXA)」や「つくばエキスポセンター」などわが家が以前に訪れたことのある施設をはじめ、普段は立ち入ることのできない研究施設もこのためだけに開放するという寛大な対応。
展示の見学や体験は、子どもはもちろん、親である私が勉強になることもたくさんありました。
「最優秀つくばちびっ子博士」に認定されるには、指定見学施設を18カ所以上見学し、400字程度の感想文を書くことが必須です。息子は見学してきた施設を一つ一つ思い出しながら、感想文をまとめていました。
たくさんのスタンプを集めたパスポートは、通常は郵送での提出となりますが、つくば市内の小中学生は、学校を通して提出することができます。
息子のクラスでも、半数程度の児童が挑戦していたのだそう。夏休みの宿題のひとつのような位置づけです。
学校の宿題だけで手いっぱいとなり、だらだらしがちな夏休みを有効に活用し、楽しみながら見学できるのが「つくばちびっ子博士」の一番のメリット。
息子は、知らなかった新しい知識に触れ、ひとつ…いや、それ以上、成長できたと思います。
記念品の内容は毎年異なるようですが、今回は、こすると消えるカラーペンの3色セットとフックン船長のクリアファイル、消しゴムの3点です。
記念品や表彰状を見た瞬間、息子は「お~」と歓声をあげてしまったそう。
「がんばった甲斐があった~」とこれらを手にして嬉しそうな息子の表情から、親としても「チャレンジしてみてよかった」と思いました。
一番記憶に残った見学施設を息子に尋ねると、「食と農の科学館」と「森林総合研究所」という答えでした。
「食と農の科学館」は、つくば市観音台にある見学施設です。
農研機構などでの研究成果や新しい開発技術をわかりやすく紹介している施設で、食と農の大切さ、それを支えてきた農業技術発達の歴史を学べます。
息子は、ここの作物見本園で育てられている多くの植物を見て、「こんなに大きいのを見たのは初めて!」と目を丸くしていました。
「森林総合研究所」は、つくば市松の里にあります。「もりの展示ルーム」という展示室内で、樹木についてさまざまな角度から知ることができました。
所内の森で採取されたカブトムシやクワガタに触ることができ、息子は大興奮!
私は「地質標本館」が記憶に残っています。
つくば市東にある「産業技術総合研究所 地質標本館」は、日本の地質、地下資源、火山と地熱など、テーマごとに模型や実物の標本を見ることができます。
鉱物や化石の展示があり、実際に化石の標本に触れる貴重な体験も。キラキラとした鉱物には、私がうっとり…。
夏休みを利用して参加できる「つくばちびっ子博士」というイベントは、子どもたちが身近に科学に触れられる絶好の機会です。
どの施設も、最先端の科学がわかりやすく、興味を持ってもらえるよう工夫された展示となっており、大人でも新たな知識を得られる場になります。
宇宙や科学、農業、古文書など幅広いジャンルの研究機関がそろっているつくば市。
国内でも最先端の研究機関を子どもたちが見学できる場が用意されている環境が、素晴らしいと感じました。
将来、子どもたちが研究者を目指すきっかけにもなる「つくばちびっ子博士」。
これからも続けてほしい取り組みです。
以上、しらゆきがお届けしました。