こんにちは、みっきぃです♪
科学技術に対する市民の理解を深めようと、毎年春に開催されている科学技術週間。国内にある研究機関の約3割が集まる「科学のまち」つくば市でも、普段は関係者しか入ることができない施設を見学することができます。
今回訪れたのは、「国立研究開発法人 物質・材料研究機構」。National Institute for Materials Scienceの頭文字を取った略称で、「NIMS(ニムス)」と呼ばれており、国内で唯一、物質・材料科学の研究や向上を目的とした公的研究機関です。
全国5カ所に拠点地区があり、つくば市には千現地区、並木地区、桜地区の3地区があります。まずは、本部機能を持つ千現地区へ。親子や課外授業で足を運んでいる小学生、ビジネスマンなど多くの人で賑わっていました。
一般向け・企業向け合わせて33あるプログラムの中から、まずは理化学ガラスの加工技術、機械の紹介をしている【最先端研究を可能にするガラスのスーパー職人】の公開実験を見学。
研究で使用される理化学ガラスは、長さや形などの細かな部分までオーダーに合わせて施設内で作られた一点物。研究事業を支える縁の下の力持ちのような存在です。
ガラスを操る技は、正に職人!一本の長いガラスに高温の炎を当て、火力や火の当て方を巧みに変えながら形にしていきます。
見学しに来た子どもたちからは「ガラスを素手で持っていて熱くないのか?」という質問が一番多かったのですが、熱伝導率が悪いガラスは炎から離れたところを持てば熱くないそう。熱伝導…学生時代の理科の授業で習った気がする…。子どもの頃の勉強はこういう場で生かされているんだな~。
続いて向かったのは、超電導体の研究を紹介している実験棟へ。超電導線材と言われる電気抵抗がゼロの物質を、生活、エネルギー、医療、環境などに生かす研究を行っています。
超電導線材は、医療用MRIやリニアモーターカーなど、私たちの生活にも利用されているそう。永久に流れ続ける電流や磁気浮上の秘密を、実験を交えながら丁寧に説明してくれました。
見学者からは、
「こういう実験、面白くてたまらない!」
「リニアモーターカーって浮いてるの!?知らなかった!」
など、実験を楽しむ声が聞こえてきました♪
理系脳を発達させる努力を怠ってきた私には、その原理はちょっぴり難しかったけど、最先端の研究や技術に間近で触れることができるのはとても貴重な体験でした。
頭をフル回転させたら、お腹もすいて…特別公開の日限定で、職員の方が利用している食堂にも入れる!と知り、ほとんどダッシュで向かいました。
実験棟の見学から食堂の利用まで、半ば職場体験のような感覚で、千現地区を後にして並木地区へ。
並木地区で公開されているプログラムは全23。どれも面白そうで、どこへ行こうか迷ってしまうほど。
何やらとっても賢い新素材があるらしく、向かったのは【未来の医療材料スマートポリマー】の紹介コーナー。
スマートポリマーとは、熱などの外部刺激を受けると性質を変える賢いポリマーのこと。
医療分野での応用を進めているNIMSの研究内容は注目度が高く、TBSで放送していた日本を元気にするドキュメンタリー番組「夢の扉+」でも紹介されたそう!
熱や磁石に反応して形を変えることができるので、水や電気などのインフラがない場所、震災時や発展途上国などでも活用が期待されています。
最後に向かったのは、クリーンルーム。
空気中に漂っている塵埃は、電気的特性に影響を与えるため、AV機器や電化製品などに使用されている半導体部品の塵埃を除去するためにクリーンルームが使用されています。
世界最高峰のエベレストにいる時と同じくらい、クリーンな状態に保たれている部屋に入ることができました!
キレイな人っぽい格好^^ 部屋に入ると、クリーンルームでの作業の一部を、オリジナルおみくじを用いて説明してくれましたよ。ちゃっかり大吉、引いちゃいました♪
普段は入ることはできない場所にも入れてもらえて、お土産までもらって、NIMS見学を大満喫!
つくばには研究機関が多い!とは知りつつも、それぞれの研究施設でどんなことを行っているのか、それが私たちの生活にどのように関わっているのかは全く知りませんでした。
無限の可能性やたくさんの希望が詰まっているそれぞれの研究事業。日本のみならず世界へ発信され、また、生活向上のために使用されているという事実を知り、「科学の街つくば」の現場をより身近に感じることができました♪
もっと色々な研究機関をまわってみたくなったみっきぃでしたᕕ( ᐛ)ᕗ