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1000年の伝統!まもりの杜の「六軒党の祭礼」

つくばスタイル特派員 ヤギッチ Blog 
2015年01月13日

どーも、ヤギッチです♪

 

新興住宅街として目覚ましい発展を続けるTX万博記念公園駅周辺エリア。
そんな万博記念公園駅から徒歩2分程の場所にある「まもりの杜公園」は、つくば市指定天然記念物にもなっている大きなケヤキの木があり、憩いの場として周辺住民の方々に親しまれています。

そのまもりの杜公園の中にある「香取神社」で、毎年1月7日に行われる例祭、通称「六軒党の祭礼」に行ってきました♪

 

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六軒党とは、今からおよそ1000年前に島名郷に入植した六集落の長たちのこと。

この長たちは、六集落それぞれが繁栄し、仲良く暮らしていけるようにと願いを込め「香取神社」を産土神とし、社を建築しました。
産土神とは、その土地の守護神のこと。「○○家」など血縁関係のある一族を守護する神とされる氏神様とは本来異なるものです。

産土神としたことから、六集落それぞれ違った一族でも、平穏に島名の地で暮らしたいという想いが込められていることがよくわかります♪

 

現在、その末裔の10軒の方たちが毎年1月7日に集結し、代々引き継がれている伝統を守り続けています。

 

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例祭では、神主さんが祝詞を奏上し、玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行いました。

 

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そして、記録がない程昔から代々引き継がれている大小2つの盃で、お神酒を呑み交わし、お節料理に欠かせない縁起物「紅白なます」を全員で食べました。
もしかすると昔は、ここで新年会を開き、6集落の交流を深めていたのかもしれません^^

 

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神様に何をお供えし誰が出席したのか、明治3年から記録されている貴重な台帳を拝見しました。達筆すぎて、私には全てを理解するのは難しかったのですが、確かに「明治3年」と記載されていましたよ^^
それによると、海のものと山のものを神様にお供えするのが習わしになっているようです。

そして、3匹の八咫烏(やたがたす・3本足のカラス)の絵が描かれた2つの的を、うつぎと葦で作った弓矢で射抜きます。

 

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的の2本に描かれた全ての八咫烏が射抜かれるまで、ずっと打ち続けます。
今年は風が強く的が揺れ、放った矢がカラスに当たらず、少し時間を要しましたが、2つの的の全ての八咫烏をちゃんと射抜いていました。

 

八咫烏は、熊導きの神や太陽の化身。野三山では熊野大神に仕えるものとして信仰されており、天皇家との絡みもその昔はあったとされています。
その八咫烏を射抜く祭事となると、なにか歴史的な因縁があるように感じます。
「おそらく政府や皇族と戦って負けちゃった方なんだろうな」と祭事に参加した六軒党の末裔の方はおっしゃっていました。

 

いずれにしても平安に暮らしていけるようにと願って、昔の6軒党の人たちも集まったはず。
香取神社周辺が新しい街になっても、その根幹は変わっていません。
周辺住民の人たちが仲良く健康に、平穏に暮らしていけるようにという祈りを込め、1000年以上続く祭事は、今も大切に引き継がれています^^

 

以上、八咫烏の歴史について調べたくなったヤギッチがお送りしました♪

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