こんにちは。つくスタ特派員ゆうママです^^
筑波山麓の小田地区をご存じでしょうか。
最近では筑波山を凌ぐともいわれる登山の人気を集めている自然溢れる「宝篋(ほうきょう)山」、国の指定史跡「小田城址」があり、静かに歴史を重ねてきた地区です。
都市的なイメージの強いつくばにおいて、豊かな原風景の中、近隣にコンビニもない!スーパーもない!というのは少々驚かれるかもしれないですね。
実はこれまで訪れたことがなかったので、車で先に進むにつれ、古き良きの残るこの地区の雰囲気にタイムスリップしたかのような気持ちになりました。
そんな街並みにワクワクしながら訪れたのは、小田地区中部に位置する古民家「華の幹(はなのき)」。
「華の幹」では、築106年(明治40年築)の母屋を保存再生し、地域に開放し様々な交流を通して古民家を次世代に”生きたまま”継いでいくという活動をしています。
見るからに立派な古民家!
敷地は700坪を有し、敷地内には母屋よりも古い歴史を持つ築142年の土蔵も。古民家好き・歴史好きにはたまらない空間だと思います。
「華の幹」の代表・飯塚洋子さんにお話を伺うと、古民家の保存再生活動が始まったのは2011年のことだそう。
ご主人の祖母が所有していたというこの古民家は手付かずのまま、誰に目を向けられるわけでもなくただ当たり前にそこにあったそうです。
ふとしたきっかけで初めて足を踏み入れた飯塚さんが目にしたのは、畳は煤のように変色し、床は木目もわからないほどの荒れた状態の古民家。
けれども、太く立派な梁、その重厚さのある佇まいに「こんなすごい家、このままなんてもったいない!」と感じたとか。
軒下三段に10寸柱、コの字型の廊下にと、当時格式の高い住居にのみ許された建築がなされており、小田地区でもここだけ。
「磨けば光るとはこのこと!と思いました^^」というように、荒れ果てていた古民家の掃除は大変だったようですが、これまで手付かずのままだったことが幸いし、ほぼ明治に建てられたままの状態なんだとか!
飯塚さんは、重要文化財ともいえるような一見の価値ある古民家をただ保存するのではなく、「使ってなんぼですっ!」と、一般に開放し、どんどん使っています。
見学はもちろん、作品展やヨガ教室、子供たちへの古民家体験DAYにと地域の各種活動に貸し出しを行い、交流・学びの場として活用し、とある日のイベント時には陽気なアフリカンドラムの演奏で人々を楽しませ、賑やかに時を過ごします。
またある時はヒーリングセラピーの一つであるクリスタルボールの優しい音色に癒され、身体の力をフッと抜いてみたり…。
土日やイベント時には「カフェぽえむ」も開店。古民家カフェです!牛すじカレーが評判だそうで…(^q^)食べたい…。
お弁当を持ってきてここで食べたり、休憩したり、寝たり(笑)もOKだそうです。
「さまざまな活動に、是非利用してくださいね」と、飯塚さん。
最初は5人から始まった古民家の再生活動も、今では多くの方がその活動に共感しメンバーは40人を超えます。
本当に家族のように温かい場所。すっかりくつろいで、時間の過ぎるのも忘れて話し込んでしまいました^^
また、「華の幹」のある小田地区は歴史の息づく街。
古くは鎌倉時代、源頼朝に仕え、当時の京都に引けを取らないほど繁栄したという小田地区には「華の幹」以外にも各所に古民家が点在。
当時を忍ばせる文化財や遺跡もごろごろあるんです!
つくばにこんな歴史的な情緒ある地区が残っていたなんて本当に驚きました!
宝篋山にも近く、駐車場もある「華の幹」を拠点に、登山に歴史探索にと存分に楽しめそうです。
今後は広くPRし、小田地区でのフォトコンテストなどを催して、訪れる人も地区の人もみんなで歴史の息づく小田の魅力を発掘していけたら、との思いも聞かせていただきました。
「華の幹」の活動は小田地区の活性化、そしてつくばの観光資源にもつながる、大きな可能性を秘めたものであると心から感じ、惹かれました。
つくばエリアの魅力、まだまだ知らずにいるところがたくさんありますね。
ここでは書ききれないほどの興味深いお話もたくさん聞かせていただきました。
古民家を見に、休憩をしに、カフェにと思い思いの時を是非「華の幹」で過ごしてみてください^^
開放日やイベントはホームページで確認してくださいね。
すっかり小田地区に興味津々…今後は小田地区のレポートが増えるかもしれません!(笑)
小田地区は遠い、とばかり思っていたのですが、つくば市中心部から車で30分程度とアクセスもいいですよ。
以上、ゆうママがお伝えしました♪