どーも、ヤギッチです!
トンカン、トンカン♪と晴れた日は絶好の建築日和!
つくばエリアでは、TXの研究学園駅や万博記念公園駅、みらい平駅付近など、新しい家の建築ラッシュが続いています。
そんな中「終の棲家」として、TX万博記念公園駅から車で10分ほどの場所にこだわりぬいた家を建てたSさんご夫婦。
建物は、基本的に大工さん一人に作ってもらったとのこと。
壁は左官屋さんとそのお弟子さん3名、ドアや窓なども建具家さん1名と、職人さんにそれぞれ依頼をして、家を作ったそうです。
工事をしながら設計を変えたりしたこともあったのだとか。
Sさんは、つくば市内で物づくりをしている方。自営のお店もつくばにあります。
他県からつくばへ勤務するうちに、つくばの良さにひかれたのだとか。
「やっぱ年とると、通勤がしんどくてさ(笑) つくばの、のどかだけど不便じゃないところが気に入って、つくばに住んじゃおうかってなって」とご主人。
「人と人との距離感が都会みたいにごちゃっとしてなくて…かといって田舎でもなく買い物するのも便利で、過ごしやすい街ですよね」と奥さん。
万博記念公園駅周辺と言えど開発の進んでいる住宅地ではなく、少し離れた場所を選んだ理由を尋ねると、「景色が良いから」という答えが。
窓から見えるのは、のどかな田舎の風景。
畑と農道に小さな橋。林の向こうに、新しい家が軒を並べていました。
「夜になると、あの遠くの家の光が灯って、また違う景色になるんですよ」と奥さん。
田舎で何も見えない真っ暗で孤独な夜…というわけではなく、遠くの家の明かりが灯ることで、程よく人のぬくもりも感じることができるとおっしゃっていました。
まるで絵画のような風景ですが、それは家主の窓へのこだわりがあるからこそ。
「この窓、本当は足元まである大きな窓だったんです。でも、ちょっと違うなと思って、特注のこの大きさにしました。全部が見えると、生活感が出てしまうし」とご主人。
窓のサッシも木製のものに。カーテンをつけずに、昼間は障子を壁の中に収納しています。
コテージのようなくつろげる家を目指したというご主人。
ドアや床も、ぬくもりある木製です。
「夫婦二人が住む家だから、広くないんだ。でも圧迫感を覚えないように、床をすべて斜めに貼って広さを演出しています」
よく見ると、確かに斜め!!
ドアノブのすぐそばに電気のスイッチも。
「ドアを開けてから電気のスイッチを探すというのは、モノを持ってたりすると厄介でしょう。細かいことだけど、電気のスイッチの位置を高くする必要ないなと思って」
細かいことを建てながら変更できるのは、職人さんと一対一で会話をしているからできること。
こだわりは壁と天井にも現れています。
スタジオジブリに関する建物の壁も作った左官屋さんが手がけたという壁面。
手作業ならではの表情が豊かさ。加えて天井と壁で微妙に色合いが異なります。
和にも洋にも捉えることのできる独特の風合い。
「平らな壁にすると立体感が出なくて狭く感じるけど、少しぼこぼこしているから奥行が出るんですよね」とご主人。
塗って削るという作業を、壁と天井全てに施したそうです。
夫婦二人暮らしで広くはないけど、こだわり抜いた「終の棲家」。
40年暮らした他県を離れ、つくばへ引っ越してきて間もないSさんご夫婦。
「これから、つくばの街をのんびり散策することが今から楽しみ」と奥さん。
「美味しいお店や見所もたくさんあるし、まずは観光することから始めようか」とご主人。
シンプルな生活を心がけているというSさんご夫婦。
家との間隔、人との距離が程よいつくばは、最後にたどり着く場所としても魅力がある街なんだなぁと思いました。
以上、Sさん夫婦が素敵だなと思った独身のヤギッチがお送りしました。