つくばの街全体が遊び場♪「自主保育 コロボックル」
こんにちは。つくスタ特派員のさくら子です。
「みんなの誇り、教育日本一のまち つくば。みんなで育てよう、夢・感動のある教育を」をスローガンに掲げ、豊かな自然や歴史環境、研究学園都市としての特性を活かしながら、教育日本一の街づくりを進めるつくば市。
つくばエリアの子育て情報などを発信する「子どもが育つ街研究会」によると、つくばには「子どもが育つ街」に必要な5つの環境が揃っているそう。
*子育てサポート環境 *自然環境 *知的レクリエーション環境 *健康の維持と増進を実現する環境 *安心安全な環境
そんな「子どもが育つ街」つくばには、子育てに関するたくさんの選択肢があるのも魅力のひとつ。
幼児教育においても、さまざまな特性を持つ幼稚園、保育園、児童館、子育て支援センター、子育てサークルなどさまざまな子育てサポートが充実しています。
つくスタBlogでも、
*幼稚園児も宇宙に興味津々!「みのり幼稚園」の知的保育
*心を育てる自然保育「まつぼっくり保育園」
など、幼児教育についてもいろいろ取り上げてきました。
そして今回、ご紹介するのは、幼稚園でも保育園でもない「自主保育コロボックル」の取り組み。
自主保育というあまり聞き慣れない言葉にいったいどんな活動をしているのか興味津々!
「カリキュラムを持たず、保育士と保護者が一緒に保育の方針を考えつくばの街全体を遊び場として活動しています」という「もうひとつの子育て」の形を知るために、活動場所のつくば市内の畑に向かいました。
この日の活動は、畑での種まき!
小松菜などの種まきを2才から6才までの子ども達25名程と保護者、保育士が一緒になって活動を行っていました。
小さな子も大きな子も、大人もみんな一緒になって野外で生活するのがコロボックルの基本。
暑い日も寒い日も、風の日も雨の日も、リュック一つを背負い、つくばの四季折々の自然を思いっきり満喫するために、徒歩やコロボックルのバスで移動しながらさまざまな場所で活動しているそう。
初めてコロボックルの子ども達に接して感じたのは、とにかくなんに対しても全力投球だということ。
自然の中で、五感をフルに活用し、体全体で季節を感じながら、思いっきり体を動かし、遊び、笑い、そして泣き…とにかくエネルギーに満ちあふれる子ども達の笑顔はまぶしいくらいにキラキラ輝いていました。
畑での種まきが終わると、コロボックルのバスで近くの公園に移動!
バスから降り、リュックを降ろすと、一斉に駆け出しそれぞれが好きな遊びを始めた子ども達。
カリキュラムのないコロボックルでは、遊びも全て子ども達の自主性を尊重しているんですね。
また、子ども達の様子を観察してみると、自然に大きな子が小さな子の面倒を見たりする、自分達でちゃんとルールを決めながら遊ぶなど、さまざまな年齢の子ども達が一緒に活動をする中で、人との関わりを遊びながら身につけているんだなということを強く感じました。
その様子は、ただの異年齢の集団いうよりは、まるでひとつの家族のよう。
あたたかな、そして力強い絆で結ばれている子ども達を保護者も保育参加することで見守りながら、子どもも大人もみんな一緒に成長していく場なんだなと思いました。
このように、人や自然との直接体験を通し、生きる力を学ぶ子ども達。
幼稚園とも保育園とも違う、自主保育という取り組みを始めたきっかけについて、代表のライオン先生こと、五十嵐亨さんに話を伺いました。
五十嵐さんがコロボックルを立ち上げたのは、1986年。
昔、日本では当たり前のように行われていた「社会が子どもを育てる」という子育てを共有する場を取り戻したいとの思いからだったそう。
コロボックルでは、文字や数字など特別なことはなにも教えないとのこと。
「それよりももっと大切な、子どもの時期にしか体験することができない経験をさせることや、五感をフルに活用すること、自分らしく生きるための力を身につけるなど、今をいかに生きていくかを学ぶことで、目に見えない根っこの部分を太らせていきたいと考えています」と五十嵐さん。
また、「核家族化が進む現代において、子育てを共有する場をつくることで、親同士が子育ての悩みを共有し、ともに助け合いながら子育てをすることで、だれもが自分らしい親なることこそ、本当の意味での子どもが豊かに育つ社会なのではないでしょうか」という五十嵐さんの言葉に大いに共感しました。
また、転勤がきっかけで、昨年つくばに引っ越してきたばかりという保護者に、コロボックルに通うようになったきっかけを伺いました。
「初めてコロボックルに見学に来た時に、子どもがあっという間に活動の輪に加わり楽しそうに活動していたのがきっかけでした。またここに来たい!という子どもの強い希望もあったので、コロボックルに通うことを決めたんですよ」
さらに子ども同士の交流はもちろんのこと、親同士の交流も図れるので、転勤で初めてつくばに来る人にとっては何よりも心強いのではないでしょうか。
子ども達が異年齢の集団の中で社会性を身につけながら育つように、親も子育てのベテランから初心者までさまざまな境遇の親同士が子育てを共有することで、親としても成長していけるというのも自主保育の魅力のひとつと強く感じました。
このように、大人も子どもも大家族の一員のように、さまざまな活動や体験を通して、自分らしく生きる力を育んでいこうとするコロボックルの取り組み。
とても素晴らしいと感銘を受け、さらに「社会が子どもを育てる」という理念に強く共感を覚えました!
そして、キラキラ輝く笑顔の子ども達が、この笑顔を失うことなく、社会の中で逞しく育っていく様子を、社会の一員としてそっと見守っていきたいなと思いました。
なお、自主保育コロボックルの詳しい活動については、ホームページをご覧下さいね。
見学も随時受け付けているそうですよ!
そして、ここで改めてご報告です。
2011年12月からスタートしたつくスタ特派員としての活動もいよいよ今回のブログで最後となりました。
大好きだったこの活動が終わってしまう寂しさで心の中にぽっかりと穴があいてしまったような感じです。
取材を通して出会った人、場所。
素敵すぎて、知れば知る程この街が、この街に住む人が大好きになっていきました!
今までいろいろな土地で生活してきましたが、現在つくば市に自宅を建設中なのでこの場所が私の終の住処になります。
大好きなこの街にしっかり根付いていきたいなと思っています!
またどこかでお会いできれば嬉しいです(*^-^*)
皆様どうかお元気で!!!
本当に本当に今までありがとうございました!!!
以上、さくら子がお伝えしました!