こんにちは なおです♪
春の陽気に誘われて、お散歩がてらつくばエリアを探索する日々を過ごしている私ですが、今回は少し足を伸ばして夫の勤務先でもある「美浦トレーニングセンター」へ遊びに行ってきましたよ♪
意外に知られていませんが、一般の人でも利用できる施設や見学スペース、公園などがあり春には至る所で桜が咲き誇り、手入れが行き届いた見所満載のとても綺麗な場所なんです^^
「美浦トレーニングセンター」は、昭和30年代後半に、レースの施行とファンサービスに特化する“競馬場”と、一定の自然環境の中で競走馬の育成・調教に専念する“トレーニング・センター”を分けるという構想が打ち出され、関東以北を主戦場とする競走馬のトレーニングセンターとして、昭和53年4月に開場しました。
「馬優先」と大きく書かれた通行門をくぐるとそこは神聖な世界。
明日の栄光を夢見る馬と人が集う場所なんです。
約228万m2(東京ドーム約49個分)の広大な敷地を有し、その中に南北2つのトラック型調教コース、1,200mの坂路調教馬場、競走馬スイミングプール、そして森林馬道といったさまざまな調教施設があります。
恵まれた自然と充実した施設のもとで、約120の厩舎、常時2,000頭を超える競走馬が出走に向けて毎日トレーニングを行っているんですよ^^
週末になると、ここから輸送されたサラブレッドが全国の競馬場で華やかなレースを展開します。
調教コースは南北馬場7コースと坂路コースにわかれ、走路は、芝・ダート・ウッドチップなどトレーニングの目的に応じたものとなっています。
また、平成3年に開設された競走馬スイミング・プールは、室内プールとなっておりオールシーズン使用可能というから驚きです^^
運動後に馬体を乾かすための温風を送り出す装置もあるんだとか^^
また、調教中に何があっても対応できるように常時救急車が配置されているのは何とも複雑な光景です。
日々の業務は地味な作業がメインなのですが、「競馬」イコール「ギャンブル」というイメージが強いのも事実。
しかし馬に携わる人がどのような気持ちで馬と向き合い、命をかけて挑んでいるのかは、身近で見ている者としては一言では言い表せないくらいのドラマがあります。
夫も数年前調教中に落馬し意識不明で救急車で運ばれたことがありました。
それでも、怪我が治れば蹴り落とされた馬に再び乗り調教を再開します。
家族もまた、「体重制限があるので、野菜をメインにした栄養豊富で満足感のある食事作りを栄養士さんに相談しながら行っている」という人や、「レースに向かう時はもう二度と会えないかもしれないから必ず見送る」などそれぞれの想いでサポートしています。
厳しい勝負の世界。
馬券を買ってくれる人やオーナーの気持ちに精一杯応えたいという気持ちから、大きいレースや人気馬の騎乗の前には恐怖感に苛まれ眠れないジョッキーもいると聞きます。
このように華やかなレースの裏には、毎週極限の精神状態になる過酷な状況にある現実。
馬に携わるスタッフは、レースで騎乗したり、調教にも騎乗する「ジョッキー」や、馬主から競走馬を預かり、管理・調教して厩舎経営を行う「調教師」、毎日騎乗してレースに出走する管理馬をベストコンディションに持っていく「調教助手」 、そして担当馬の飼育管理や運動、手入れおよび馬房清掃などの厩舎作業をする「厩務員」など多岐にわたる仕事があります。
「美浦トレーニングセンター」ではこうしたスタッフとその家族が暮らしています。
施設内の厩舎の他に、ジョッキー専用の独身寮、食堂、競馬関係者用の社宅や、病院、スーパー、郵便局、公園、プール、公民館、葬儀場に至るまで約1,500世帯5,000人の暮らしを支える充実の設備となっています。
もちろん上記の施設は関係者以外も利用することが可能^^
オススメは、馬たちの安全を見守っている馬頭観音や敷地内の公園で週末になるとやってくる「ポニー」にとの触れ合い、池の鯉のエサやりスポットです。
広報会館4階にある「ターフプラザ」は、どなたでも自由に出入りできる見学スペースとなっています。
「ターフプラザ」では、美浦トレセン所属馬のGI優勝パネルやレプリカゼッケン、その他美浦トレセンに関するさまざまな展示物があるので競馬ファンのみならず、初めて訪れる方にも楽しめる場所。
この他にも普段は間近で見ることのできない調教コースなどを見学できるツアーも定期的に開催しています。
「馬に親しむ日(ウマシタ)」(乗馬を体験したり、馬に人参をあげたりと”馬とのふれあい”が楽しめるイベントで8月を除く毎月第2日曜日開催)や、「GI調教見学ツアー」(競馬実況アナウンサーの解説による GI レースの調教と、施設見学がセットになった4時間の見学コース。GI レース当該週の水曜日に開催)などがありますよ♪
一般開放しているオープンしたばかりの「乗馬苑広場」では乗馬に触れることも可能^^(第2日曜日を除く毎週土曜日・日曜日開催)
乗馬体験や厩舎の見学など、馬との“ふれあい”を楽しめます。
多くの見所がある美浦トレーニングセンター。
馬には興味がないという方にこそ、是非一度足を運んでみていただきたい場所です^^
機会があればサラブレッドの美しさに触れ、競馬のドラマを味わってみてくださいね。
さて、皆様にご報告があります。
今回のブログ記事をもって、私のつくばスタイル特派員としての任期が終了いたします。
今までつくばの素敵な場所や人と出会ってきたのですが、それを自分の文章で伝えられているのかどうか、とても心配でした。
それでも楽しく仕事をしてこれたのも、つくばで出会えた人たちのお陰だと思っています。
取材にご協力頂き、本当にありがとうございました。
そしてこのブログを読んでいただき、ありがとうございました。
私はこれからも、食べたり遊んだりしてつくばを満喫したいなと思っています^^
以上、なおがお伝えしました♪
【美浦トレーニング・センター】
〒300-0415 茨城県稲敷郡美浦村大字美駒2500-2
料金:無料
休日:月・火曜日、年末年始
駐車場あり(無料)
ターフプラザ
開館日:毎週土・日曜日(除く12月29日~1月3日)
開館時間:9:00~16:30
入場無料
美浦トレーニング・センター総務課
【TEL】029(885)2111(代表)
【受付時間】10:00~12:00/13:00~16:30(月・火曜日を除く)
※イベントの応募方法は下記ホームページにてご確認ください。
ホームページ
http://www.jra.go.jp/miho/index.html