～はるか宇宙から～「はやぶさ２」帰還カプセル

こんにちは！

2020年12月に、小惑星のサンプルリターンを無事達成したことでニュースになった「はやぶさ２」。今年の９月、帰還カプセルがつくばエキスポセンターで展示されるとの情報を聞きつけ、特派員NANAOが潜入しました。

 

 

つくばエキスポセンターは、つくば駅から徒歩約５分、中央公園や図書館に隣接しています。世界最大級のプラネタリウムを有し、サイエンスショーや科学教室などのイベントも充実しています。今年はオンラインとなりましたが、先日特派員サヤさんが紹介した夏の恒例イベント「つくばちびっ子博士」の参加施設の一つにもなっていました。

 

 

さて、「はやぶさ」といえば、小惑星からのサンプルリターンを世界で初めて成し遂げた探査機です。満身創痍ながらも地球にカプセルを落下させ、自らは燃え尽きた姿は感動を呼びました。「はやぶさ２」は「はやぶさ」の後継機。今回は写真撮影不可だったため、上の写真はポスター中の「はやぶさ」の帰還カプセルです。

小惑星探査機「はやぶさ２」帰還カプセルの展示中期間中は、エキスポセンターでは３密防止のため、午前と午後の入館事前予約・入れ替え制でした。カプセル展示自体も、時間ごとの完全入れ替え制になっていました。

 

入館後すぐに目に入るのが、全長約６メートルの「はやぶさ２」の実物大模型。エキスポセンターの屋外展示場には H-II ロケット実物大模型が展示されていますし、実物大の模型を見ることでスケールが実感できます。

 

整理券をもらって入った展示会場では、地球に帰還した円盤型のパーツや、帰還時に開いたパラシュートなどが展示されていました。円盤型のパーツには金色の耐熱材が一部燃え残っており、大気圏突入の際の高温を感じさせるものでした。

 

宇宙から帰還した円盤状のシールドは炊飯器くらい。その中にサンプルを入れたカプセルが入っているわけですから、宇宙へ行くのはずいぶん大きなサイズで、持って帰れるのはごく小さなものだと改めて実感しました。

 

「はやぶさ２」のミッションについて、パネル展示やシアターでの動画で紹介されていました。パネル展示は、一般向けだけでなく子ども向けの解説もありました。

 

 

パネル展示の中で特派員の心を引いたのが、ターゲットマーカー。ターゲットマーカーは、「はやぶさ２」が「リュウグウ」のサンプルを採る目標地点にあらかじめ投げ落とすもの。この野球のボールのようなデザイン、１つ１つ手作業で縫製されているそうです。この小さなマーカーが、今もはるか宇宙のリュウグウの上にあると思うとなんだか壮大な気持ちになります。

 

パネル展示を見てから、再度「はやぶさ２」実物大模型でターゲットマーカーを探してみると…底側に付いていました！模型が斜めになった状態で展示されているのは、大きすぎて場所が足りないのかな、なんて思っていましたが、裏面を見せてくれるためだったんですね。帰還カプセル展示中に特別にプラネタリウムでリバイバル上映されていたのが、「HAYABUSA2 -REBORN-」。「はやぶさ」と「はやぶさ２」ミッションの目的、「はやぶさ２」がどのようにミッションをこなしていったのかが分かりやすく紹介されていました。

 

こちらは「はやぶさ」三部作の最終章だそうですが、最初の二作を見ていない特派員にも十分楽しめ、「はやぶさ２」と一緒に宇宙を旅したような気分になりました。

はやぶさについては、特派員まぁさんが詳しく書かれているので、そちらもぜひご参考に！

「はやぶさ２」が持ち帰ったサンプルは、現在も日本をはじめとした１４カ国の大学や研究機関で解析が進められているとのこと！感染防止に気を遣う生活が長くなり、ついつい気分も沈みがちですが、「生命の誕生」の謎に迫るという壮大なテーマの研究が進んでいると思うとなんだか前向きな気持ちになれますね。

今回、「はやぶさ２」帰還カプセルの展示を見て、科学館のある街っていいなあ、と改めて感じました。
以上、NANAOがお伝えしました♪

 

【つくばエキスポセンター】
　http://www.expocenter.or.jp/
　住所　: 　茨城県つくば市吾妻2-9
　開園時間、休園日：公式HPからご確認ください