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※当記事は1月16日に取材したものです。
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こんにちは、つくスタ特派員のまぁです。
つくば市を代表する史跡であり、国の史跡にも指定されている小田城跡。
史跡ですが、つくばに住んでいると馴染みのある場所です。というのも、小田城の遺構を復元した広場は常時開放されており、地域の人たちに親しまれ、イベントが行われることもあります。
特派員一家も何度も訪れている小田城跡。今回は、小正月の恒例行事「どんど焼き」開催に合わせて、遊びに行ってきました。
見渡す限り一面の芝生に覆われた広場。こちらが、小田城の遺構復元広場です。
写真向かって右側に写っている裾野が宝篋山。その奥には筑波山を臨みます。山々に抱かれたこの地に、常陸国(現在の茨城県の大部分にあたる)の南部に勢力をもっていた小田氏は居を構えたのですね。
子どもたちが走り回り、シートを敷いてくつろいでいるご家族もいます。
そんな憩いの場ですが、ここが小田城のどのあたりだったのかを示す発掘調査結果の案内があるので、歴史を学ぶこともできます。例えば写真右側に写る東池は、小田城が落城し、佐竹氏へ城主交代し改修した際に埋め立てられたと想定されるそうです。
ぜひ案内板をもとに当時を想像しながら広場内を散歩して、小田城を体感してみてくださいね。
遺構復元広場から徒歩1分もかからない場所にある「小田城跡歴史ひろば案内所」では、小田氏15代の歴史がわかりやすく展示してあるので、併せて見学するのがおすすめです。
さて、1月17日に行われたどんど焼きですが、松飾りやしめ縄などの正月飾りが続々と持ち寄られ、やぐらにどんどん積まれていきます。
着火した瞬間、会場は拍手に包まれ、すぐにパチパチと何かが弾ける音が聞こえてきました。「天ぷらを揚げているみたいだね」「離れているのに温かいね」などの声が聞こえます。
そして、わずか数分でやぐら全体が火に包まれ、5分もすると、やぐらも崩れました。
時折、竹が爆ぜる大きな音がして、驚きの声があがります。
今年のどんど焼きは、例年より規模を縮小して行ったそう。
火入れは2時間早く、例年行っているイベントもありませんでした。子どもたちが楽しみにしていた屋台も、餅焼きもありません。入場時には、感染症対策のための手の消毒と、氏名住所の記帳もありました。
多くの方の努力により、伝統行事が途切れずに実施されたことをうれしく思います。
30分もしないうちに正月飾りのほとんどが灰になり、舞い上がる煙とともに空に還っていきました。
今年は特に、無病息災、五穀豊穣、そして明るいニュースがたくさんもたらされることを祈らずにはいられません。
イベントも行われ、公園のように遊べる小田城跡。すぐ脇には、サイクリングコース「つくば霞ヶ浦りんりんロード」が通り、休憩所ともなっています。気軽に訪れることができる史跡なんです。
広場を走り回っていた我が子たちも、ゆくゆく歴史を学ぶようになったらまたここを訪れ、一緒に歴史探訪ができたらなぁと、未来にも思いを馳せるまぁでした。
【小田城跡歴史ひろば案内所】
茨城県つくば市小田2377
TEL : 029-867-4070
9:00~16:30
休所日:毎週月曜日、祝日の翌日、年末年始(12月28日~1月4日)
入館料:無料
※遺構復元広場(手洗所を除く)は常時開放しています。
[参考]
・『小田城歴史広場パンフレット』