皆さん、こんにちは!TAKAKOです。
つくばエクスプレス(TX)を利用すると、秋葉原まで最短32分という非常に利便性の高い守谷エリア。
都内や周辺地域からの移住者が増え、発展著しい守谷市ですが、一方で緑豊かな風景を残す街作りに市が積極的に取り組んでいることから、現在も緑被率(緑の割合)は60%を維持。自然の中で伸び伸びと暮らせることも守谷の大きな魅力なんですね。
今回私は、そんな守谷の豊かな自然を生かしながら、農薬を使わずに野菜作りをしているという「オーガニックファーム がけ山」さんを訪ねました。
TX守谷駅から車を15分程走らせ、向かったのは守谷市野木崎地区。
目指す「がけ山」さんは、その名の通り緩やかな崖の上、周囲を竹林や栗林に囲まれた、景観の美しい場所にありました。
「オーガニックファーム がけ山」を営むのは、“畑師”であり“ジュニア野菜ソムリエ”でもある椎名さん。
この辺りには椎名姓が多いため、分かりやすいように各家を屋号で呼び合う習慣があり、竹林の崖に囲まれた椎名さんのお宅は、昔から「がけ山」という屋号で呼ばれていることからこの名にしたんだそうです。
見上げた竹林の幻想的な美しさに、思わず息を飲んだ特派員。一瞬、ここが守谷だということを忘れてしまいそうになりました。
「農業を始めようと思ったのは、都内の人を呼んで、ここで『たけのこ掘り』をしたのがきっかけなんです。それをすごく喜んでもらえて。こんな風に人に喜んでもらえる仕事をしたいなと思ったのが始まりです」と椎名さん。
当時はまだ会社員だったそうですが、「やりたいことが見つかったのに定年まで待つことはできない」と、数年間の勉強期間を経て、安心安全でおいしい野菜作りに取り組み始めました。
椎名さんの野菜作りにおいて、要となっているのが「土作り」。
フカフカの土を作れば、作物が根を張りやすくなり、野菜がよく育つんだそうです。
そんなフカフカの良い土を作るために、椎名さんは化学肥料や家畜由来の肥料を使用しないだけでなく、できるだけ家の周囲で採れたものを利用して肥料や堆肥を作り、土に返すということをしています。その地域で採れたものを肥料として使うことによって、肥料が土に馴染みやすく、おいしい野菜ができるんだそう。
竹の下を少し掘ると出てくる、白っぽい色をした土着の菌。それを、もみがらや米ぬか、竹パウダー等と合わせ発酵させたものを即効性の肥料とし、緩効性の堆肥には、落ち葉やもみがら、野菜のくずで作った山(写真左)を定期的に切り返しながら、1年程経って自然に分解されたものを堆肥として使います(写真右)。なんとも根気のいる作業なんですね。
そうしてできた野菜は色も鮮やかで、見るからにおいしそう!
スーパーでは切り落とされているニンジンの葉ですが、天ぷらにするとおいしいんだそうですよ(^_-)
トウガラシと言っても全く辛くない万願寺トウガラシと、葉が縮んでいるちぢみホウレンソウ。
ホウレンソウは、霜が降りると糖分を蓄えようとするので、寒くなるとより甘くなるんだそうです。
他にも西洋のポロネギなど少し珍しいものも含めて、年間で50種類ほどの野菜を椎名さんがほぼ一人で作っています。
無農薬ということで、虫に食べられてしまうこともある野菜たち。そのためにさまざまな対策を講じているそうです。
苗にネットを掛けたり、春には剪定をして風通しを良くしたりする対策を取るだけでなく、肥料をまき過ぎて栄養過多にならないようにしたり、苗の両側に背の高い麦を植えることで(写真)飛んでくる虫を防ぐような工夫もしているんですね。
天候や気温に大きく左右される農業―。
その作業は決して楽なものではありませんが、ネギを食べられなかった子が「このネギはおいしい」と言って食べてくれたとき、野菜嫌いの子が食べてくれたとき、そんなときは大きな喜びを感じる、と椎名さんは言います。
発展を続ける守谷で、変わらない自然を生かし、安心安全な野菜で子どもたちの未来を作る椎名さん。
「おいしかった!」の声を励みに、これからも土と野菜に向き合う日々が続きます。
「オーガニックファーム がけ山」さんの野菜は、注文のあったご家庭に宅配便で送ったり、常磐道守谷SAの直売所や、イオンタウン守谷店カスミ内の野菜直売所でも購入できます。 特派員も椎名さんが作った野菜を数種類いただきましたが、ブロッコリーは軽く焼いただけで茎までおいしく、大根はまるで梨のようにみずみずしくてびっくり!カブもとっても甘いんですよ。「がけ山」さんの野菜を食べた子どもたちが野菜を好きになる理由が分かりました^^
以上、寒い日には野菜をミルクスープにして毎朝いただく、特派員TAKAKOのレポートでお伝えしました!
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