こんにちは。お汁粉おいしい~♪みっきぃです!
まだまだ遠い未来だと思っていた「東京2020」の開催まで気がつけばもう1000日を切っていて、開催がだんだんと現実的なものになってきました。
開催に向けて、誰もが東京オリンピック・パラリンピックに参画できるよう全国各地で行われている「東京2020参画プログラム」の中の一つ、障害のある方に対する意識を変えるきっかけづくりや障害者スポーツ理解を深めるためにLIXILが実施しているスポーツ義足体験授業、通称「ユニバーサル・ラン」がつくば市立高山学園 島名小学校で行われました。
実際にスポーツ義足を使用し、競技に臨んでいるパラリンピアンが全国各地の小学校を訪れるこの授業。茨城県内では初となる授業が同小6年生の「つくばスタイル科」で実施されました。
この日島名小を訪問したのは、競技用義足の開発や選手の育成に取り組んでいる「Xiborg」の井上友綱さんと、法政大学2年生の山下千絵さん。体育館に座る生徒たちを前に、山下さんからはまずはこんな質問。
「どちらが義足でしょうか?」
長いジャージで隠れた足からそれを判別することは難しく、足取りも普通。ズボンを捲し上げた左足の太ももから下には、義足がはめられていました。
そして、足を覆っていたスパッツを取り「触ってみる?」という投げかけに少しびっくりした表情の子も。けれど、明るく和やかに笑いかける山下さんの雰囲気に緊張も解けていくようでした。
また、パラリンピアンたちの姿を映像で見たり、実際にスポーツ義足をはめた山下さんが駆け抜ける様子を目の前で見学すると「速えぇ~!」と驚きの声があがる場面も。同時に、義足がすっかり体の一部として機能していることに、その技術の高さを感じているようでもありました。
そして、義足を装着しての歩行体験。はじめこそぎこちなかったものの、段々とコツを習得し、慣れた頃には走ってみる子の姿も。
「義足を使う人の気持ちや努力が分かった」「義足で走ったりジャンプしたりするのがすごいと思った」といった声も聞かれ、障害がある人たちの立場や気持ちを考えるきっかけになっているようでした。
終始、にこやかに子どもたちと接していた山下さんが事故に遭遇したのは小学校4年生の時。足を切断し義足生活になった後は、毎日長いズボンを履いて下を向いて小学校時代を過ごしたと言います。
中学校に進学し、仲良くなった友だちに義足であることを恐る恐る打ち明けると、その反応は意外なものでした。
「あっそう」
あっけらかんとして、態度を変えることなく接してくれた友人の存在に抱えていたものが軽くなり、それ以降は人に対してオープンになっていったそう。10代という最も多感な時期に、いろんな葛藤を乗り越えた山下さんが現在目指すのは、東京2020の舞台。自分たちと同じくらいの年齢で足を失ったにも関わらず、障害をバネに目標に向かい努力を続けるその姿は子どもたちに大きな力をくれたことでしょう。
この日の授業の様子は、インターネットテレビ「Vチャンネルいばらき」のアーカイブ(授業の様子は、12分16秒~)からもご覧になれます。
自分にとっての当たり前は、誰かにとっての当たり前ではなくて。だからこそ、相手を思いやる想像力や多様性を受け入れる姿勢を忘れちゃいけないよな~そんなことを思い、東京五輪音頭を口ずさむみっきぃなのでしたᕕ( ᐛ)ᕗ