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ー科学に触れる夏休みー「産業技術総合研究所」の一般公開へ!

つくばスタイル特派員 TAKAKO Blog 
2017年08月02日

皆さん、こんにちは!つくスタ特派員のTAKAKOです。

 

夏休みを迎え、「どっか行きたーい!」という子どもたちの声が朝の目覚まし時計となっている我が家(^_^;)

 

「自由研究は何にするか決めたの?! 」なんてついガミガミと言ってしまいそうになるのですが、夏休み期間中、多くの研究所を擁する科学の街つくばでは、遊びながら学ぶこともできる研究所主催のイベントが数多く開催されているので、行き先に困ることはないんですよね^^

そんなわけで夏休み最初のお出掛けは、楽しみにしていた「産業技術総合研究所(以下:産総研)」の一般公開へ家族で行くことにしました!

 

 

到着すると、建物内はもちろん外の広場も多くの人で賑わっていて、まるでお祭りのような賑わい^^

 

それもそのはず、今回の一般公開で私たちが回ることのできるブースやイベントは、なんと40種類以上。その多くは体験型で、中には「血管内カテーテル手術」体験や「カーボンナノチューブで紙工作」など、医工学からナノチューブ実用化研究に至るまで実にさまざま!

 

何の行列だろう?と思いつつ、列をのぞきこんだ子どもたち。すると係の方から「まず、あそこで軍手をもらって、それから好きな石を選んできてね」とのこと。この列は、産総研地質調査総合センター主催の「ハンマーで石を割ってみる!」というブースだったのです。

 

 

10種類ある岩石の中から自分が割りたい石を選ぶことができるのですが、その中には「苦鉄質片岩(くてつしつへんがん)」や「デイサイト」と言った聞き慣れない岩石がたくさん。添えられている説明書きを読むと、2億年前の生物の殻が堆積してできた岩石や、地球の地下深くでできた岩石など、それぞれの石に地球の歴史が刻まれていることが分かりました。

軍手をつけて、用意万端の息子が選んだのは「珪質片岩(けいしつへんがん)」という石。

ハンマーで割った石が飛んで顔に当たらないように、フェイスシールドを付けてから叩くのですが…破片が当たるどころか、叩いても叩いても割れません。日頃から力自慢を豪語している息子ですが、実はこの「珪質片岩」、とっても硬い種類の岩なんだそうです!

 

石にも硬い、柔らかいがあると知った息子。係の方が叩く位置を修正してくださりようやく割ることができると、小片をお土産にもらって喜んでいました♪

 

 

次にチャレンジしたのは、キッチンにあるもので火山の噴火を再現する「シースルー火山」。
透明のビニールで作られた山の中心に置いてある空のペットボトルに、息子がおそるおそる水を入れると約2mの泡柱が!

実はこれ、空のペットボトルの中に重曹とクエン酸、中性洗剤が入っていて、そこに水を入れると化学反応で炭酸ガスが生じ、泡が噴き上がるという仕組みなのです。

噴き上げが落ち着くと、ペットボトルの口から泡がモコモコと出てきて、山の裾野を模したビニールを流れ落ちて行きます。これは、爆発性噴火の後に生じる溶岩流噴火を再現しているそうで、噴火にはこうした一連の流れがあることを学びました。

 

 

次は娘お待ちかねの「紫外線ビーズストラップ工作」。
工作キット一式を受け取り、説明書を見たり係の方に教えてもらったりしながら、キットと格闘すること約15分。白いビーズ3個と青いビーズ15個で作った素敵なストラップができました。

 

 

「ぜひ外に出て太陽の光に当ててみて下さい」とスタッフの方に言われ屋外に出ると、なんと白かったビーズが一瞬で赤や青に!
これは「フォトクロミズム」というそうで、紫外線のエネルギーで構造が変化する化合物が白いビーズに使われているんだそうです。この化合物がすごいのは、エネルギーを受け取っている間だけしか構造が変化しないので、屋内に入るとまた白いビーズに戻るということ。窓に紫外線カット機能が施された車の中では、色の変化がほとんどないことも子どもたちにとっては発見でした。

 

 

そして、二人の子どもたちにぜひ見てもらいたかったのが高校の理科系クラブの研究発表ブースです。

 

つくば市近隣の5つの高校が参加しており、産総研の研究者が見守る中、プラナリアやセンチュウの生態、振り子の動きに関するシミュレーションなど、大人顔負けの研究発表を行っている姿がとても頼もしく、印象的でした。

こうした研究所の一般公開などに遊び感覚で出掛けるつくばエリアの子どもたち。

キラキラした目で研究発表をしている高校生たちを見ていると、彼らもきっとそんな中で育ったんだろうなと思った、特派員TAKAKOでした^^

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