TX研究学園駅を最寄り駅とした研究学園エリアは、生活環境の整備が進む注目の街。
多くの家族連れでにぎわう大型商業施設、スーパーや医療機関などの開店も続き、平成30年には小中一貫校(仮称)葛城北部学園の新設を控えています。
子育て世代の移住も増えるこの地域では、夏祭りや親子向けコンサートなど、市民の声をきっかけにした交流の場が生まれています。2014年に発足した「スマイル会」もその一つ。
同会を発足したのは、研究学園地区に移り住んできたお母さん。同じマンションに住み同年代の子どもを持つお母さんたちとあいさつを交わすだけでなく、交流を深めるきっかけがあったらと建物内のロビーで親子向けに読み聞かせの場を設けたのが始まり。
口コミで評判が広がり、居住区域の垣根を越えて同じような思いを抱えていた保護者たちが自然と集まるように。その繋がりはゆるやかに育まれていきました。
その後、中心メンバーの復職などを機に一時活動をストップしていましたが、二人目のお子さんを出産したのをきっかけに今年5月から活動再開。研究学園のみならず、市内に住む親子にとって気軽に足を運べる場になればと場所をTX研究学園駅からすぐの「つくばスタイル館」に移し、月一回の読み聞かせを行っています。
古民家の中を通り抜ける風が心地よく爽やかな6月。活動の場を訪れてみると、久々の再会を喜ぶお母さんたち、散歩ついでに寄ってみたという親子、つくばに移り住んできたばかりという人たちなど15組の親子が集まっていました。
木枠の窓や土間、建物を支える立派な梁など、現代の家では見る機会が減ったその構造に子どもたちは興味津々の様子。伝統的な日本家屋、そこで暮らしていた人たちの文化を体感できる場があるのは貴重な体験。
さらさらの畳の上でゴロゴロする赤ちゃんも気持ちよさそうでした(^^)
「子どもがどんな景色を見ているのか、何に興味をもっているのか。お子さんと同じ目線に視線を落として見てあげてくださいね」
読み聞かせや子育てのアドバイスに訪れていたのは、つくば市社会教育指導員の時沢さん。スマイル会発足時に知人だったメンバーの一人から声をかけられ、以来活動をサポートする頼りになる育児の大先輩です。
絵本の選び方や読み聞かせのコツ、家にある物が遊びに早変わりする手作りおもちゃなどを紹介。また、親子の要望を聞きそれに見合った話ができる人を紹介するなど、行政との橋渡し役としても会を支えていきたいと話していました。
読み聞かせが終わったら、あとは自由時間。建物の中を探索する活発な子がいる一方、お母さんの膝の上でじっくりと絵本を読んでもらう子の姿が多かったのが印象的でした。
「普段、下の子には家で読み聞かせてあげるけど、上の子にはなかなかタイミングがなくて。こういう時間を持つことで、上の子ともコミュニケーションが取れる良い機会になっています」
また、就園前にいろんな年齢の子どもたちと触れ合えることが子ども同士の刺激にもなっていると話してくれたお母さんも。
月に一回、この場を楽しみに訪れる人たちの目的はさまざま。同じように子育てに励み、その喜びや悩みを共有できる場所に出向くことで、気持ちがふわりと軽くなる。お母さんたちの一声ではじまった暮らしを豊かにする取り組みが、街の文化として根付いていったら良いな♪みっきぃがお届けしましたᕕ( ᐛ)ᕗ
【よみきかせ会】
開催場所:古民家「つくばスタイル館」※研究学園駅前公園内
次回開催日程:7月3日(月)10時30分~ ※事前予約は不要