こんにちは、つくスタ特派員のゆうママです^^
つくば市最大規模の総合公園である「洞峰公園」は洞峰沼を中心に緑豊かに生き物が多く生息する憩いの公園。
その豊かな自然ある公園をフィールドに、毎年夏、豊里ゆかりの森昆虫館の植村先生のご指導と解説のもと、「昆虫観察会」が開催されています。
夏の昆虫の生態を詳しく知り、親しむことができる洞峰公園の昆虫観察会は毎年大人気!
トンボやセミの抜け殻集めをした昼の観察会の様子は以前レポートしました。今回は「夜の昆虫観察会」に参加してきましたよ^^
「夜の昆虫観察会」で観察の目的とする昆虫は「セミ」!
夜だからこそ見ることができるセミの生態を追っていきます^^
観察に必須なのは懐中電灯と虫に刺されないような服装。約30人の親子とともに、観察へ出発!!
全国に多種類いるセミのうち、洞峰公園で見られるセミは、アブラゼミ・ミンミンゼミ・ヒグラシ・ツクツクボウシ・ニイニイゼミの5種類であるとのこと。
ミーンミーンジージーと夏をしらせるその鳴き声から地上の昆虫と思いがちですが、7~8年と生涯のほとんどを地中過ごし、モグラ同様地中で生きる昆虫。
土の中を掘り進みやすいよう、セミの足はモグラに似た形状なんだそうです。
そんなモグラに似た足で土を掻き分け進み、セミの幼虫が地上へと這い出てくるのが夕方から夜にかけて。
セミの生涯の一大イベントである羽化が始まります。
夜の観察会だから見ることができるセミの生態活動を観察するため、まずはセミの幼虫探し♪
この季節、地面をよく見ると数センチほどの穴をいくつも見かけることがあると思いますが、それはセミの幼虫が地上へと這い出てきた穴。そしてこれから地上へと出てこようと準備をしているセミの幼虫の穴でもあります。
この二つの穴は、わずかな差ではありますがすでに地上に出たもののほうがほんの少し大きいとのこと。
懐中電灯で真上から穴を照らし注意深く覗いてみると、穴の中からそっと外を伺う幼虫を見つけることができます。
いつの間に出てきているんだろうと思っていましたが、こんなところで準備をしていたんですね!みんな夢中でセミの幼虫が準備している穴を探索です!
穴の中に見つけた幼虫とは、目と目が合うような感覚。驚いた幼虫はほんの少し穴の中へ後ずさり。
なんともかわいい仕草が観察できます^^
穴の中に幼虫を確認できたら、釣りをするように穴の中にそっと小指を差し入れて幼虫を引きだしていきます。
決して噛むことはないので痛みにおびえることはないのですが、小指に伝わるもぞもぞとした動きは最初はちょっとした恐怖です…。
恐る恐る穴に指を入れ、幼虫が小指をつかんでくれるのをジッと待つことしばし…。
抜け殻はあちこちで見かけますが、中身が詰まったこのセミの姿!こんなに身近にいるのに初めて見ることができました!
セミの足が自分の差し出した小指をしっかと掴む感覚…最初こそ怖かったのですがなんだかくせになります(笑)
そして全貌をみせた幼虫の瞳のかわいいことかわいいこと^^
穴から出た幼虫は意外にも俊足!“定位”と呼ばれる羽化するための場所を探して動き回ります。
セミの幼虫を穴から釣り上げた後は、幼虫の動きを追ってみたり、カゴに入れ観察したりとそれぞれ。
羽化が始まるセミも!!セミの地上での命は約2週間。溢れんばかりの生命力を見せる羽化は美しく神秘的です…!
セミが地中から這い出てくるこの時期に、長雨などの天候不良が続くとセミは地上に出ることができずに地中で生涯を終えてしまうとのこと。
今年はセミにとっての環境が良かったそうで、穴の中で地上へ出る準備をしているセミの幼虫をたくさん発見できました!
定位し、羽化する直前の幼虫を見つけるのは難しいですが、穴の中で準備している幼虫の観察からなら比較的簡単に羽化の瞬間に立ち会えます。
暑さが和らぐ夕方、洞峰公園を散歩がてらセミの穴にも注目してみてくださいね。
“セミの幼虫釣り”…最初こそ怖いけど何とも面白く夢中になれます!夏の夜の昆虫観察会でした♪
以上、ゆうママがお伝えしました。