どーも、ヤギッチです♪
口が酸っぱくなるくらい言いますが、秋のつくばエリアはイベントが盛りだくさん!
どこに行こうか、毎週末迷います。
そんなたくさんのイベントの中でも、メインと言っても過言ではないのが「筑波山麓秋祭り」。
筑波山麓の筑波・田井・北条・平沢・小田の5つの地区でいろいろなイベントが行われます^^
その中から今回は「国登録有形文化財」に指定されている宮清(みやせい)店蔵公開の様子をご紹
介します♪
宮清店蔵は、古き良き街並みが残るつくば市北条にあります。
比較的新しい街であるTXつくば駅周辺や研究学園駅などには、大型ショッピングモールが市民の買い物の場として主流ですが、北条地区はつくば市内には珍しい商店街が残っている場所。
人の温かみを感じることができる場所で、個人的にはとても好きな場所です^^
北条地区は、以前ご紹介させていただいた「多気氏」が城を構えたことで発展。
平安時代末期から鎌倉時代初期に生きた6代目「多気義幹(よしもと)」の時代に栄えました。
その後も筑波山への参詣道である「つくば道」の入口になったり、筑波鉄道開通の際には「常陸北条駅」ができたりと、歴史的・政治的にもたびたび重要なポイントとなった地区です。
宮清店蔵は、筑波山への参詣道である「つくば道」の入口近くの商家で、昭和40年代前半まで醤油の醸造と販売をしていたとのこと。
敷地はおよそ700坪。通常の町家の2軒分の広さ。
現存する建物は8棟で、すべて江戸時代後期に建てられたものです。
今は醤油などの製造などは行っていませんが、ちゃんと人が住んでいます^^
商店街のメインストリートに面する北側が、今回公開した店蔵。
店蔵は1847年に建てられました…今から、およそ170年前に建てられたもの。
なのに、シャッターがあるんです!!
店内と外部を隔てる「揚戸」は、今も可動するそうです^^
おうちの方が家を大切にしている証拠ですね♪
解りにくい写真ですが、障子の部分は引き戸になっていて、少し狭めの入口になっています。この他、覗き窓のようなものもあるとのこと。
江戸時代の防犯対策ですね♪
また店蔵の正面開口部に火災時に土戸をはめることができ、更に西側と東側は、漆喰で塗り固めた附属室が建てられていたことから、かなり強力な防災機能を有していた造りとなっています。
お店の中には、元禄時代の銭函もありました。写真の一番左手の箱です。
元禄時代は紙幣がなかったので、投入口が丸くくり抜かれているだけ。
その後、紙幣が誕生すると、ほかの二つの銭函のような投入口になりました。
そして個人的に興奮したのは「レジスター」。
大正時代の「National」というアメリカのメーカーのレジだそうです。
…見る人が見たら、たまらない一品じゃないでしょうか?
当時、このレジを購入するには、蔵一つ建てるのと変わらない値がしたはずだとか。
関東で一番初めにこのレジを使ったという説もあるそうです。
ちなみに同じレジを使っている会社は「松屋銀座」や「資生堂」など、大正時代に都内で躍進した企業ばかりでした。
きっとつくば市北条も、そのくらいの勢いがある地域だったんでしょうね♪
このレジの左側のボタンを見れば、醤油屋さんだったこともわかります^^
今もきちんとハンドルが回って、「チン!」という良い響きを奏でます♪
当時のレシートの紙も残っています。使おうと思えば使える状態でした。
この他にも、氷を入れて冷やす冷蔵庫や昔懐かしいTVなど、昭和を感じる品も展示されていました。
江戸時代の建物に大正時代のレジスター。
昔の暮らしぶりを体感できて、とても楽しめました♪
以上、江戸時代のシャッターにびっくりしたヤギッチがお送りしました♪