こんにちは、つくスタ特派員ゆうママです♪
つくば市のTXみどりの駅近くに、「盆栽屋さん」があることをご存じでしょうか。
はっと目を引く風情ある古民家に広々とした庭。
瓦が敷かれた足元にも注目。趣あるアプローチを抜けると見事な盆栽の数々…
今年4月にOPENした「盆栽もり」さんです。
古民家を舞台とし、盆栽の販売のほか手入れの相談や盆栽教室等を開いています。
盆栽屋さんって、ちょっと珍しいかも^^?つくばエリアでは「盆栽もり」の他にないのではないでしょうか。
「盆栽もり」のご主人の森隆宏(もりたかひろ)さんは世界初の公立盆栽美術館「さいたま市大宮盆栽美術館」で専属盆栽技師としてご活躍され、テレビやラジオ、新聞、雑誌等に多数出演している若手盆栽技師。
盆栽はお年寄りの趣味…と思われがちですが、近年では若い世代にも注目されているそう。
また、「BONSAI」は国際語として定着し、世界でも評価を受けているとのこと。
森さんは海外でも盆栽指導を行っており、つくばに拠点を置きつつも盆栽の魅力を広く世界に伝えていらっしゃる方です^^
盆栽…ガーデニングや家庭菜園など植物に触れる機会はあっても、「盆栽」となるとサザエさんの波平のイメージが…。
もしくはドラえもんの神成さん^^;
どちらもボールで鉢を割ろうものなら本気で怒鳴っていますよね。それほど盆栽を大切に思い、手間暇と愛情をかけている。
そんなイメージの盆栽ですが、いったいどんな魅力のあるものなのでしょう。
「盆栽もり」の庭に並べられた盆栽を鑑賞しながら森さんに伺ってみました♪
「盆栽とは、自然を凝縮したものなんです。鉢ひとつの限られたスペースで自然を表現し、鑑賞を楽しむものです。盆栽といえば松のイメージが強いですが、樹木の種類によっては実をつけ花を咲かせることもありますよ」
大自然や景色を切り取り、鉢の中で表現する。
自然の中で風を受け、雨に打たれ、光を浴び、四季の変化を見せ、時に枯れることもあれば実りを迎えることもある。
生命力にあふれ力強く生きる樹が、小さな鉢の中でまるで大自然の中にいるかのように生きる。
鑑賞のポイントは、ねばり、立ち上がり、曲線、幹通り、枝付き、古さなど。
竜のようにうねうねとした幹、ゴツゴツとした肌などが鑑賞でき、自然の厳しさに耐えながらも強く生きてきたであろう樹の物語を感じます。
盆栽には正面があり、美しさやバランスが整えられている正面からゆっくり鑑賞するそうです^^
そして、「下から覗き込むように見てみてください」とのことでしたのでそーっと覗いてみてみると…
森が、自然が、大きな大きな樹がそこにある!根本がどっしりと太く上に伸びるほど細く、遠近感があり大木を見上げているようです。
本当にびっくりしました。自然のミニチュア版とでもいうか。
正面から見た以上に大木の下にいるかのような感覚。年月を重ねた幹の肌、木々の間からは木漏れ日が射し、鳥が飛んでくるような風景さえ思い浮かびます。
まさか盆栽からこんな衝撃を受けるとは。感動しました。
手入れにより「空間を見せる」ことで背景までもを作り出す。
正直自分でもびっくりするほど盆栽の魅力に惹きこまれました。
こんな小さな鉢の中で生き生きと育つなんてなんだか不思議な感覚ですが、盆栽は自然を庭や家の中に置くことができるアイテムなんですね。
樹を生かし、魅せる若き盆栽技師森さん。
古民家を舞台とした雰囲気も抜群の「盆栽もり」では月に3回盆栽教室を開催しており、その盆栽の魅力を初心者にもわかりやすくご指導されています。
「盆栽もり」で盆栽の魅力に触れてみては♪
以上、ゆうママがお伝えしました!
『盆栽もり』
つくば市みどりのA84-3
10時~17時土・日のみオープン
盆栽教室開催予定など詳細はfacebookページをご覧ください。