どーも、ヤギッチです♪
前回のブログにて、筑波大学附属病院の概要についてご紹介しましたが、今回は同大学の芸術専門学群の院内アートに関する活動をご紹介します。
筑波大学芸術専門学群には、アートデザインプロデュース(通称ADP)という授業があります。
生徒たちが自主的に社会の現場に入り、そこで課題を見つけ、アートやデザインによって問題を解消していくという、大学構内に留まらない授業。コミュニケーション力、コラボレーション力、コーディネーション力の「3C力」を高めることを目的としています。
その授業の一つに、筑波大学附属病院で活動する「アスパラガス」と呼ばれるプロジェクトがあります。今年で8年目を迎えるこのプロジェクトは徐々に活動の幅を広げてきました。
まずは筑波大学附属病院と芸術専門学群との関係について、ざっくりとご説明します^^
2005年から月に1回、五十嵐徹也病院長(当時は病院副病院長)、看護部長、芸術専門学群の教授と学生が会議を行うようになりました。会議では芸術専門学群の学生の提案を実現するために、教授や病院で働く人の現場からのアドバイスがなされました。
その後、筑波大学附属病院けやき棟の施工によって、ますます双方の関係は密接に。
「患者さんやその家族が快適に過ごせるように」とアート連携部会が発足。2013年1月病院に「アートコーディネーター」という病院と芸術専門学群の活動を繋げる人員を配属しました。
そうして造り上げられたのが、けやき棟。そのデザインをいくつかご紹介♪
まずは、こちら!
「つくばの森」をテーマにデザインされた小児病棟です^^
つくば市の木でもある「けやき」をモチーフに、動物や植物を描いたそうです。
小児病棟といえど中学生など大きい子もいるので、子ども過ぎないデザインを心がけたとのこと。
ベッド周りのカーテンが森のモチーフになっていたり、細かいところも演出されていました。
この他、手術に向かう廊下の天井に空と虹をテーマにしたモビールを設置しました^^
前回のブログでご紹介した病院エントランスのモニタービジョンも、芸術専門学群の学生が制作したものだそうです。
このように芸術専門学群と筑波大学附属病院との連携が深まる中、学生のプロジェクト「アスパラガス」の動きも活発になっていきます。
中でも好評なのが「なつのおちょうさん」というワークショップ。
先日けやきプラザで開かれた「日英シンポジウム アートとヘルスケア」でも、そのワークショップを行いました^^
アスパラガスの活動には5つの柱があります。
①病院らしくない空間の創出
②アートによる新鮮な空気を
③病院を地域に開いていく
④患者に「自分らしく過ごす時間」を提案する
⑤それぞれの立場を超えた人と人との関係をつくる
このようなワークショップで「手作業」を行うことで、集団生活を余儀なくされる入院患者さんに「自分の時間」を少しでも持ってもらうことができます。
またそれを患者さんだけでなく看護師さんなど病院の職員さんと一緒に行うことで、「患者と病院」という垣根を超えて「人と人との関係」を紡ぐことに貢献しています。
こんな風に彩り豊かだと、病院内も華やかになりますよね♪
体調が悪いと気持ちも鬱々としがち。そんな時このような創作の時間があると、気分転換になって良さそうです^^
アートのもたらす影響力は大きいのではないでしょうか?
これを大学の授業で行っているのです。
考えさせられることや壁にぶつかることも多々あると思いますが、どこかで必ず役に立っているはす。学生もやりがいを持って活動していることでしょう。
本当に素晴らしい授業だ!と個人的に思います。
以上、ストレスは健康の大敵!ヤギッチがお送りしました♪