どーも!ヤギッチです。
突然ですが、皆さん、映画は好きですか?
私は好きです!
隙あらば映画館へ足を運び、見ています。週に1本は映画館で何かしら見ている気がします。
つくば市内には圏央道つくば牛久ICそば、イーオンモールつくば内の「シネマックス」、TX研究学園からほど近いイーアスつくばにある「MOVIXつくば」、TXつくば駅から車で10分ほどの総合レジャー施設つくばYOUワールド内にある「シネプレックスつくば」と、3つのシネマコンプレックス(シネコン)があります。
さらにTX守谷駅そばのイオンタウン守谷には「ワーナー・マイカル・シネマズ守谷」が1つあり、つくばエリアはとても充実した映画環境にあると思います。
シネコンなんて便利なものができたが故に、私は1日3~4本映画を一人でハシゴするという「映画廃人」となることも(^^;
そんな映画好きの私にとって、つくば市出身の映画監督、中村義洋監督の作品は常に注目していました。
中村監督は、作家・伊坂幸太郎さんの「アヒルと鴨のコインロッカー」「ゴールデンスランバー」や、海堂尊さんの「チーム・バチスタの栄光」「ジェネラル・ルージュの凱旋」など原作ものを実写化することで注目を浴びています。
脚本も書いていて「仄暗い水の底から」などのホラーから、「ジャージの二人」などシニカルなものまで書きこなすマルチな才能を持った監督です。
その中村監督が、先日イーアスつくばにある「MOVIXつくば」に、「奇跡のリンゴ」の舞台挨拶に凱旋されました♪
奇跡のリンゴは、絶対不可能と言われていたリンゴの無農薬栽培に、青森のリンゴ農家木村秋則氏が11年もの長い年月をかけて挑んだ壮絶な努力と苦労、それを支える家族愛を、事実に基づき映画化したものです。
上映中、客席からはすすり泣く音が何度も聞こえました。
映画の批評ブログではないので、詳しくは書きませんが、それでも一言だけ。
出演している阿部サダヲさんの演技の幅、菅野美穂さんの涙、久石譲さんの音楽、どれもピタッとはまっている素敵な映画だと思いました。
映画が終わり、余韻も残る中、いよいよ監督の登場です。
おお、本物だ…。
さまざまな撮影現場での厳しさがTVなどで放送されているせいか、映画監督ってどうも怖いイメージがあります。
気難しいのかな…と思っていると、
「母がつくば市に住んでいるので、よくつくばには来ます。イーアスつくばにも子どものおもちゃを買いに来たり…まだ子どもが小さいので」
と笑顔でお話されていて、中村監督、思ったより気さくな人!!
中村監督:「この映画を作れたのは、つくばで育ったからこそだと思っています。実家は農家ではないのですが、周りに田んぼがある所で育ったことで『農家の人が生活する時間の流れ』には馴染みがあった。そういった農家のリアルな部分を出すために、つくばで育ったという事は欠かせなかったと思います」
事実に基づく話を映画化するということもあり、「リアル」にこだわったという中村監督。
映画の中では、およそ10年もの長い間リンゴの育成に失敗する様子が描かれていますが
「リンゴの花を実際に摘み取り、本物の虫をつけて撮影しました。リンゴ畑をお借りした農家の方には、本当に申し訳なかったんですけど…」
という徹底っぷり。
劇中で青森の素晴らしい景色が映し出されているのですが、そこにも中村監督がつくばで育ったことが反映されているそうです。
中村監督:「劇中、岩木山という青森県の山が出てきます。筑波山とその麓にある田んぼを見て育った私にとって、その岩木山の麓にリンゴ畑が広がっている光景が、つくばに似ているなと思ったんです。つくばの人にとって、筑波山は特別な存在。舞台となる青森県弘前の人にとって、岩木山が僕らで言う筑波山のような存在だと思うんです。こう…山に励まされたりすることもあったりして」
雪化粧の岩木山とリンゴ畑の花の風景。
何気ない景色ですが、しっかりと印象に残るシーンの裏側には、中村監督の筑波山への思いが反映されているからかもしれません。
記者向けの取材にも同行させてもらいました。
「つくばエクスプレスができてから、つくばがどんどん発展していっていますね。東京に行くのに、随分時間が短縮しました」と中村監督。
つくばエクスプレスのおかげで多忙な中村監督でもつくばにしょっちゅう帰ることができるのかもしれません。
中村監督は新作を作るたびに、つくばに住むお母さんに見てもらうそうですよ。
「母は一番の批評家であり、一番の宣伝部長です」
と、目を細める中村監督の笑顔は優しさがにじみ出ています。
…素敵な親孝行ですね♪
以上、いつか中村監督につくばを舞台にした映画を撮ってもらいたいと願うヤギッチがお送りしました♪