こんにちは。なおです♪
つくばエリアは科学の街といわれ、研究施設が豊富にあります。
今回は、先日「つくばちびっ子博士」で訪れた「森林総合研究所」について詳しくご紹介しようと思います♪
「森林総合研究所」は、主に森林に生えている木の研究を主に行っていますが、その「木」をどうやって造林し、増やし、伐採し、工場までどうやって運んで材出するかまでを効率よく行うための研究もしています。
そのため、敷地内はとても広く、その全ての工程が研究所内でできるよう研究室がいくつもあります。
研究所だけにとどまらず、つくばエリアの豊富な手付かずの自然も研究材料にしているそうで、「時代は変わっても、機械が発達しても、木は1~2日では成長しません。長期間の研究が必要なので、頻繁に通える筑波山や県内の森林はありがたい存在です」と森林総合研究所研究コーディネーターの牧野俊一博士。
以前は、むやみな「森林伐採」が問題視されたこともありますが、実は現在日本は国土の67%が森林に覆われた世界有数の森林国なんですよね^^
安いから、と海外の木を伐採し、高いコストをかけて輸送してくる…
もったいないと思いませんか?
広大な敷地内に、ありとあらゆる森林が所狭しと植えられています。
この辺の地域にはない、もっと暖かい地域の木も展示のために大事に育てられているのです。
桜の時期になると、さまざまな種類の桜が咲き誇ります。中でも緑色の花びらをつける珍しい品種がオススメなんだとか^^
最近写真が趣味になってきた私としても、珍しい木を見つけて、写真をとったり、季節に合わせてここに住む多用な生物も撮って楽しみたいなと思いました。
木は「二酸化炭素を吸って、酸素を排出する」というのは周知の事実ですが、今回初めて知ったのは、人間と同じで木にも新陳代謝の良し悪しがあるということです^^
働き盛りの若い木は、子どもの木や老木よりも活発で、たくさん二酸化炭素を吸収するんだとか。
木を伐採するにも、いかにいいタイミングで適材適所の木を利用するか、その木のもつ特性を生かす使用方法も研究しているのです。
木を植えてから伐採し、実際に建材として使うまでを効率化する研究のため、実際に自分たちで家を造ってみたというので驚きです^^
時期によっては公開しているこちらの家。
一見、「つくばスタイル的な」スタイリッシュな木の家です^^
実際にこの工法で、この木を使った場合には、コストが高くなってしまいますが、まさに”地産地消”の理想の木の家がここにありました。
「これからも木の大切な役割を理解し、日本には誇れる木がたくさんあるんだということをもっと若い人たちにも知ってもらわなければいけないんです」と牧野さん。
食べ物の地産地消が根付いてきた昨今、森林も日本に誇るスギや、ヒノキをはじめとした、たくさんの素晴らしい木があるのでぜひ活用していきたいですよね!
現在花粉が飛ばないスギの研究なんかもしています。
「森林を歩くと、いわゆるナチュラルキラー細胞(がん細胞を殺す免疫細胞のエース)の効果が増したという研究結果もありますよ」
確かに、緑鮮やかな森林を散策していたら頭も体もなんだかスッキリ^^
一般の方でも受付をすれば、森林探索をすることができます。散歩や、写真撮影にもオススメな穴場です!ぜひ、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
森林総合研究所では夏休み中に色々なイベントもありますよ^^
8月4日(土) 昆虫教室
標本作りにチャレンジ・昆虫の採り方・調べ方などのお話他。
8月18日(土)全4回 「森と木の教室」
自然の浄水器・熱帯林を守る・木の家のはなし・標本室をのぞいてみよう など。
「森林総合研究所」
所属課室:企画部研究情報科広報係
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