こんにちは。つくスタ特派員のさくら子です。
男体山と女体山の二つの峰からなり、関東平野にそびえ立つ標高877mの名峰・筑波山。
朝は藍、昼は緑、夕は紫に山肌が表情を変えることから「紫峰(しほう)」と呼ばれ、昔から「西の富士、東の筑波」と並び称されてきました。
その美しさから「日本百名山」のひとつとして地元の人はもちろんのこと、年間を通して多くの観光客が訪れる人気のスポットになっています。
筑波山が多くの人に親しまれてきたのは、
・山中にさまざまな植物が生育しており、四季折々の自然を楽しむことができる。
・筑波山神社は山そのものをご神体としているため、各地の巨岩、巨木、清水などいたるものに神々の力を感じることができ「全山」がパワースポットになっている。
・ロープウェイやケーブルカーなどが整備されているので、子どもや初心者でも気軽に登山やハイキングを楽しめる。
など、さまざまな理由があります。
私も自然が大好きなので筑波山には季節ごとに何度も訪れていますが、今年の5月1日に新名所が誕生したと聞き、さっそく行ってきました♪
まずは、山頂を目指すために筑波観光鉄道のケーブルカー乗り場がある宮脇駅へ。
駅周辺にはあじさいが美しく咲き誇り、一雨ごとに色濃くなる緑の中を散策するだけでかなり癒やされます。
ケーブルカーに乗車してからも線路脇に咲くあじさいを楽しんだり、すがすがしい空気を感じながら緑を眺めているうちに、約8分程で山頂駅に到着!
山頂駅がある御幸ヶ原は売店やレストランなどがあるにぎやかな広場になっていて、そこから男体山頂、女体山頂まではそれぞれ徒歩で約15分、さらに1周約60分の自然研究路の散策なども楽しむことができます。
この日は平日で天気もあまりよくなかったにも関わらず、登山を楽しむ人達が大勢いらっしゃいました。
ケーブルカーではたった8分の道のりですが、自分の足で周囲の自然を楽しみながら山頂を目指せば、また違った角度から筑波山を楽しむことができそうですね。
私もいつかは登山に挑戦してみたいな~と思っています。
今回紹介する新名所は御幸ヶ原から徒歩3分の場所にある、筑波山の頂より流れる「男女川の源流」とその傍らに立つ「紫峰杉」です。
マイナスイオンたっぷりの緑の中を進んでいくと、次第に空気がひんやりとしてきて、せせらぎが聞こえてきました。
御幸ヶ原の賑わいが嘘のそうな静けさです。
まもなく「紫峰杉」が見えてきました!
高さ約40m、幹周り約7m、樹齢800年の杉の巨木です。
5月に名称を一般公募していましたが、筑波山の雅号である紫峰の杉ということから「紫峰杉」と命名されたそうです。
苔むした太い幹から四方に伸びた枝に力強い生命力を感じるとともに、800年もの間、この地で脈々と命をつないできたという深い歴史を感じました。
間近で見ているとものすごい迫力なのですが、不思議と激しさよりも優しさを感じるというなんともいえない魅力に惹き付けられ、時間が経つのを忘れて眺めていました。
そして「紫峰杉」のすぐ横を流れる「男女川源流」。
百人一首で第57代陽成天皇が好きな人への思いを、
「筑波嶺(つくばね)の峰より落つる男女川(みなのがわ)恋ぞつもりて淵(ふち)となりぬる」
と詠んだといわれている神聖な場所なのだそうです。
*現代語訳
初めはほのかな恋心だったけれど、時間がたつにつれてゆっくりと深くなっていく。
まるで筑波山のいただきから流れ落ちる男女川がだんだん太い流れになり、麓で深い深い淵になるように、私の恋心はこんなにも大きく強くなる。
なんとも切ない思いですね…
とにかくとても神聖な気持ちになり、またマイナスイオンをたっぷり吸収することができる筑波山の新名所、「紫峰杉」「男女川源流」
本当に素晴らしい場所でした!
ケーブルカーを使えば簡単に訪れることができるので、ぜひ一度、この空気を味わってみて下さいね♪
筑波山では他にも、数多くの名所、季節ごとのイベントがあります。
・7月26日~「第9回筑波山頂七夕まつり」
・8月4日、18日(土)「夏休み特別企画~筑波山自然観察会~」
・8月11日、12日(土日)「夏休み特別イベント~筑波山で化石発掘体験~
・9月1日、15日、29日(土)「「男女川源流」「紫峰杉」を含む「筑波山パワースポット巡り」
ぜひお出かけ前に
筑波山登山鉄道ホームページ
つくば観光コンベンション協会ホームページ
などをチェックして下さいね♪
以上、筑波山が大好きなさくら子がお伝えしました♪