こんにちは、つくばスタイル特派員のかめです(゜∀゜)。
「西丸山祈祷囃子」をご存じですか?
かめは、年末に開催されていた県立歴史館(水戸市)の「妖怪見聞」にて知りました。
あんば信仰の流れで紹介されており、なんとつくばみらい市に
天狗に関する伝統行事があるというではありませんか!
妖怪好きのかめとしては、ぜひとも見ておきたいヽ(`・ω・´)ノ三。
つくばみらい市にある西丸山公民館脇の鹿島神社にて、
まずお囃子の奉納と西丸山地区の厄よけと五穀豊穣を祈願します。
その様子はYouTubeにもUPしていますので、ぜひご覧くださいね。
西丸山祈祷囃子
この後、地区の一軒一軒を訪問し、玄関先でお囃子祈祷して
大杉神社のお札を配るという祭りなのですが、先にその歴史にふれましょう。
あんば信仰に関連するお囃子を一般に「あんば囃子」と呼びます。
そもそもなぜ、西丸山地区は直線距離30キロはある大杉神社を信仰しているのでしょうか。
ここは利根川・小貝川と水に恵まれている地域です。
しかし河川工事が未発達だった元和(1615から10年間)、
度重なる大洪水が起こり不作と疫病に悩まされました。
その時代、海難水難の神あんばさまの噂は川伝いにこの地区まで届いており、
しかし集落総出で詣でることは難しいため、健脚の若者が大杉神社へ向かい、
貸し出し用の天狗面を借り受け(社に入っており相当な大きさと重さです)集落に戻り、
一軒一軒訪問しお囃子を鳴らしお札を配ったのです。
こういった風習はここだけではなく広く各地で見られました。
恐らく西丸山地区では、天狗面から独自の発展遂げたのでしょう。
まず隣の月読神社(県道130号線沿い。古川交差点から新井木交差点方面へ600m)へ向かい、
同じくお囃子の奉納と地区の厄よけ五穀豊穣を祈願しますが、ここからが特徴的です。
ここを西丸山地区の北端とし・・・・・・
藁人形をくくりつけますΣ(・ω・ノ)ノ!
正確には、男の子の天狗様です。
鼻は高く頭にはちょんまげがちゃんとあり、帯刀をしています。
地区に疫病神が入らぬように北端を守ります。
・・・・・・では南端の古川交差点を守るのは?
女の子の天狗様ですΣ(・ω・ノ)ノ!
髪の毛を結っています。今年はグラマラスで可いそうです。
最近つくばみらい市も新しい住民が増え、
夏あたりに朽ちた藁人形を見かけて恐怖にかられる人も多いのだとか。
とくに女の子を門前に結わえたお宅はあらぬ噂を立てられ困っているそうで、
ぜひきちんと「呪い」ではなく「魔除け」の藁人形と書いてください!とお願いされてます。
あんば信仰に由来するありがたい藁人形です。外さず自然に返すのだそうです。
朽ちた夏場は結構ホラーらしいので、ぜひ可愛いうちに見に行ってあげてくださいね♪