みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。
前回のブログで、筑波山麓でワイン造りに情熱を注ぐ今村ことよさんが代表を務める 「Bee’s Knees Vineyards(ビーズニーズヴィンヤーズ)」についてお伝えしました。今回は今村さんが造ったワインについて詳しくお届けします。
2017年に「つくばワイン・フルーツ酒特区」に認定されたつくば市。これにより特区内ではそこで作られた原料のみを使用することを条件に、ワインの製造免許を取得する際に必要な製造量が年間6千リットル以上から年間2千リットル以上と従来の3分の1に引き下げられました。ワイナリー開設のハードルが下がったことで、つくば市内に新たにワイン用ブドウの栽培を始める方が増え、今や”つくば産ワイン”が市の特産品のひとつになっています。
つくば市でワインの作り手が増えていることは前述のとおりですが、実はつくばにはワインを愉しむ「人」も多いのだそう。
研究学園都市であるつくば市には、ワインをたしなむ文化ができているといいます。というのも、つくば市は国や民間の研究機関が多く集積し、約2万人もの研究者が暮らす街。 「海外生活経験が豊富な研究者の方が帰国後もワインをこよなく愛するのは、ワインにまつわる“うんちく”が好きだからかもしれません」と今村さん。 確かにワインは味わうだけでも十分ですが、品種や産地など専門的な知識が深い方がより愉しみが広がりそうですね。
今村さんの想いが込められたBee’s Knees Vineyards のワインの中から赤と白を味わってみました。
イメージから名付けたという白ワイン「Spiral(スパイラル)」は“螺旋”という意味で、生物学を学んできた今村さんらしい命名です。ふんわりと果実や花を思わせる香りとほどよい酸味が広がり、口当たりの良さを感じました。
筑波山麓の夏場は気温が高いことから、パワフルな力強さをイメージして名付けられた赤ワイン「Overdrive(オーバードライブ)」。ベリーの果実の香りを感じさせるしっかりとした味わいで、クリスマスや年末年始によく食卓に並ぶローストチキンやローストビーフと一緒に愉しみたいと思いました。
台風や長雨、雨不足など気候に左右されるブドウの出来ですが、今村さんは「それもその年の魅力のひとつ。年によって味わいが異なるのが面白い」と話します。確かに完熟したブドウが多く収穫できた年を”ワインの当たり年”と言うのをよく耳にします。
Bee’s Knees Vineyards のワインの裏ラベルにはその年の気候や収穫の状況に触れているのが特徴で、数年後に飲み頃になったときに“あの年はそんな年だった”と思い起こすことでより味わいに深みが増します。たとえば、この 「Overdrive(オーバードライブ)2018年産」の裏ラベルには、天候に加えてその年の芽吹きや収穫のタイミングなどが細かに記されています。
Bee’s Knees Vineyardsのワインを買い求めたいという方のために、2020年9月に直販のオンラインショップが開設されました。いつでも好きなときに選ぶことができるのは嬉しいですね。
直接店舗で買い求めたいという方には、つくば市谷田部にある「地酒専門 スドウ酒店」とつくば市内で3店舗(研究学園店、イーアスつくば店、イオンつくば店)を展開する「地酒本舗 美酒堂」がオススメです。特にワインや関連商品が充実しています。お店の方に自分の好みや合わせる食事の提案を聞きながら、お気に入りの1本を見つけられますよ。
クリスマスや年末年始をゆっくりと自宅で迎えるのなら、素敵なおうち時間を過ごしたいもの。筑波山の麓から紡がれた美酒とつくば産の美味しい食材の“マリアージュ”を探してみるのもいいですね。
頑張った自分への食卓を彩るご褒美として、またはお世話になった方への贈り物として Bee’s Knees Vineyardsのワインを選んでみてはいかがでしょうか。
以上しらゆきがお届けしました。
【 Bee’s Knees Vineyards(ビーズニーズヴィンヤーズ)】
所在地 つくば市神郡2565
オンラインショップ(https://bknv.buyshop.jp/)