皆さん、こんにちは!TAKAKOです。
秋から冬へ変わるこの季節。旬の果物といえば、やっぱりみかんですよね!
ビタミンCがたっぷりで冬場の体調管理にも欠かせないみかん。我が家では常にかごに山盛り状態でテーブルの上に置いてありますが、スーパーで他県産を購入することはあまりありません。というのも、つくばエリアは知る人ぞ知るみかんの産地。筑波山周辺では温州みかんや、つくばの特産品である「福来(ふくれ)みかん」が栽培されており、あちこちからいただくことが多いんです。
冬季に極低温が発生しないこと、年平均気温が15℃以上あることがみかん栽培の条件。
つくばは「みかん栽培の北限地」と言われているのですが、この条件を満たしている理由は、筑波山中腹から山麓にかけての日当たりの良さや、水はけの良さ、冬季に「斜面温暖帯」と呼ばれる温かい空気の層ができるためなんです。
夜間の放射冷却で地表が冷え、中腹の冷えた空気が山を下降、そして上空から下降してきた空気が中腹付近で圧縮されて温まることによってこの斜面温暖帯が形成され、みかん栽培に適した温度になるんだそうです。
この日特派員が訪れたのは、筑波山麓で無農薬野菜を育て、地域住民の交流の場ともなっている「つくば味工房」。
味工房の裏山には温州みかんの宮川早生がたわわに実り、味工房を訪れた人が気軽にみかん狩りを楽しむことができます。無農薬で栽培しているので皮も安心安全にいただけるのが嬉しいですよね。
みかんと言えば糖度の高い温州みかんが人気ですが、筑波山麓には古くからこの地域に自生する伝統みかん「福来(ふくれ)みかん」も有名。酸味が強いので加工品が人気ですが、今回は市場に出ることがほとんどない生の福来みかんをいただくことができました。
福来みかんは、果実の大きさが3cmほどととても小さく、底が少しくぼんでいるのが特徴。すっきりとした酸味で香り高く、果皮は昔から七味唐辛子などに利用されてきました。以前ブログでご紹介した「つくばSweets」の焼き菓子や紅茶などに使用されているほか、ラーメンの麺に練り込まれるなど、その利用法はさまざま。つくばの名産品として手土産にする人も多いんですよ。
また、福来みかんの果皮には肥満効果を抑えたり、ストレス抵抗性があることが茨城大学でのマウスを使った実験で確認。今後健康食品としても注目されそうです。
なんとも可愛い、福来みかんの小さな房たち!
福来みかんは実に指先に乗るほどのサイズで、並べて置くとその違いがよく分かります。なんだかおままごとのみかんのようなのですが、ミニチュアサイズでもしっかりと房が詰まっているものなんですね。
そして驚いたのは、やはりその香りの高さです。
皮をむいた瞬間に爽やかで目が覚めるような香りがして、なるほどこれか!と思いました。
口に入れると確かに酸味が強いのですが、決して顔をしかめるような酸っぱさではないので、酸味の強いみかんが好きな人にはフレッシュな福来みかんもおすすめですよ。
「つくば味工房」ではみかん狩りができるほか、福来みかんの丸ごと煮や、自家製福来みかんのジュース、福来みかん入りの七味唐辛子などの加工品も販売されています。福来みかんは発酵しやすいので、ジュースはしぼりたてのものをすぐに冷凍しているんだそう。ジュースにすると不思議なことに酸味が和らぎ、トロッとして飲みやすいんです。また七味唐辛子には、味工房の畑で育てられた希少な江戸の伝統野菜「内藤唐辛子」が使用されており、麺類や豚汁にも◎!ぜひお試しあれ。
今年は新型コロナウイルスの影響で大変な年となってしまいましたが、来年こそは福よ来い!という気持ちで、可愛い福来みかんに願いを込める特派員TAKAKOでした。
【つくば味工房】
つくば市臼井35
営業日時:毎週日曜日11:00-15:00頃
TEL:029-866-0837
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