守谷の「Knot COFFEE」で、おいしいコーヒーの先に出会うもの

こんにちは、みっきぃです♪

全国の都市を対象に毎年公表される「住みよさランキング」（東洋経済新報社調べ）で、昨年度4位にランクインした守谷市。

店主のこだわり、人柄が垣間見える気概のある店が集まるこの街で、もうすぐ1周年を迎えるカフェがあります。

TX守谷駅から歩いて10分ちょっと。2018年6月20日にオープンした、スペシャルティコーヒーと手作りスイーツが楽しめる「Knot COFFEEノットコーヒー）」。

木の温もり、西海岸テイストのインテリアが光る店内は、テーブルとカウンター合わせて17席。細やかな接客は、グループや子ども連れ、一人客、訪れる人それぞれに心地よく、心ほぐれる空間が広がります。

そんな居心地の良さをさらに高めているのが、店内を包むふくよかな香り。一杯ずつ丁寧に淹れてくれるスペシャルティコーヒーを味わうことができます。

まろやかな口当たりとクリーンな後味が特徴のオリジナルブレンドは、浅煎りの「SAI（彩）」と中深煎りの「YUI（結）」の二種類。

華やかな香りのSAIはリフレッシュしたい時、コクと優しい苦みが特徴のYUIはほっと気持ちを落ち着けたい1日の結びに―。優しい余韻を感じさせるその味わいは、やわらかく、実直な店主の人柄そのもの。

見た目にもかわいいドリップパックは、自分用にはもちろん、贈り物にも喜ばれそうですね♪

また、数種類のシングルオリジンコーヒーは、尊敬するロースターから取り寄せています。その他にも、スコーンやクッキーなど手作りの焼き菓子、旬のフルーツを使ったケーキなど、コーヒーに合わせて楽しみたいメニューがいろいろ。訪れる度、おいしい出会いが待っています。

そして、足繁く通いたくなる理由は他にも。

例えば、隣接するパン屋「Bread & Bagel Ordinary（ブレッド&ベーグルオーディナリー）」で買ったパンは店内で食べてもOK。県外から訪れるファンも多いオーディナリーの香ばしいパンとスペシャルティーコーヒー。その相性も抜群です。

また、ブログでも紹介したガレット＆クレープの「Champs de ble（シャン・ドゥ・ブレ）」をはじめ個性豊かなお店とのコラボや出張花屋、ワークショップなどの企画も人気を集めています。

「『Knot COFFEE』のKnotは、英語で結び目という意味。おいしいコーヒーを通して、人と人、モノがつながっていく場所にしたくて」そう教えてくれたのは、店主の渡部光子さん。

飲食店という枠を超え、その街のカルチャーをも育むカフェ文化に憧れを抱いたのは10代の頃。高校卒業後、数年は別業界で働くも「本当にやりたいこと」と向き合いたどり着いたのは、カフェという夢でした。

専門技術を学ぶため、仕事を続けながら週末は学校へ。自分で決めた道とはいえ時に迷い、立ち止まりそうになったことも。そんなとき、背中を押してくれたのは実習で訪れた都内のカフェ「Cafe Sucre」の店主・ゆうこさんの言葉でした。

『人生はエレベーターのようにはいかないから、階段を一歩ずつ歩いていくしかない。でも、光を見失わなければ大丈夫だから』。前向きに背中を押してくれたその言葉に、覚悟が決まったと当時を振り返る光子さん。

「一人じゃできなかったことも、いろんな人に助けられながらここまで来ることができました。だから今度は、私が恩返しする番」。たくさんの縁をつないでくれたコーヒーの世界。その出会いを、お店に来てくれる人や街に還元していけたら―。そんな思いが「Knot」の店名を色濃く印象付けます。

ところで、子育て中はカフェから足が遠のく…という話を子を持つ友人たちからよく耳にします。でも、ここでは赤ちゃんを連れたお母さん、テーブルを囲む家族など「カフェ時間」を楽しむお子さん連れの姿が目立ちます。そこには、二児の母でもある光子さん自身の体験が関係していました。

「子育てをしていると、それまで当たり前にしてきたことのハードルが途端に高くなる。その一つが、ふらっとカフェに立ち寄ること。子ども連れだとどうしても入店しづらくて、息抜きしたいのにできる場所がなくて、気持ちがふさがってしまう日もありました。子ども連れでも一人でも、それぞれにくつろげるカフェにしていきたいです」

誰もが気軽に出向ける空間を意識したという店内には、やわらかい日差しが降り注いでいました。