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試食会で学校給食を味わう「つくばすこやか給食センター豊里」

つくばスタイル特派員 しらゆき Blog 
2017年12月11日

みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。

 

最近、何かと話題の学校給食。

給食というと、銀色の食器、スプーンとフォークの機能を兼ね備えた先割れスプーンなど、懐かしい記憶が蘇ります。

 

年代によっても違い、献立にも地域性があるなど、大人になってから給食の話題で友人と盛り上がることも。食べるおいしさだけでなく、さまざまな思い出をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

つくば市で給食の市民試食会が催され、子どもたちと同じメニューを味わえる機会がありました。

つくば市の給食がどんなものなのか、その様子をお届けします。

 

 

試食会が開催されたのは、「つくばすこやか給食センター豊里」。2014年に供用開始となった、市内で最も新しい給食センターです。

学校給食の試食会は、市の広報で募集され、6月と11月の年2回開催されています。

 

11月はつくば市民の日にあわせて、30日に開催されているのだとか。そのため、今回の試食会では「つくば市民の日」の特別メニューが用意されていました。

 

つくば市の学校給食は、給食センターで調理したものを市立幼稚園、小学校、中学校に配送するセンター方式が採用されています。

市全体で5カ所の給食センターがあり、そこで作られる給食は全部で70校分、約2万3千人分にもなるそう!

 

ちなみに、「つくばすこやか給食センター豊里」では毎日約9,400食を調理しており、食数が多いため、配送先を3ブロックに分け、3献立で給食を提供しているのだとか。

 

 

給食センターの建物の中に入ると、さっそくいい香りがしてきます。

入口には今日の献立がわかりやすく紹介され、使われている食材である、つくば市産の野菜「ヤーコン」が展示されていました。

 

つくば市の学校給食では、献立を作る際、栄養士の方が栄養面を考えているのはもちろん、毎月の行事や季節にあわせたものを取り入れたり、だしは煮干しや鰹節からとるなど手作りにもこだわっているのだそう。

 

毎月実施されている、授業で学習する食材を取り入れた「教科連携メニュー」では、2年生国語「かんさつしたことを書こう」のお話に出てくる「きゅうり」、6年生社会「今に伝わる室町文化」で学習する「一日三食」の生活習慣について紹介するメニューが登場したのだとか。教科書で習うだけでなく、実際に口にすることで、学習したこともさらに深まりそうですね。

 

つくば市で作られる小麦「ユメシホウ」を使ったパンが給食で提供されることもあり、「パンの街つくば」を象徴するような給食でうらやましい!

 

給食センター2階では、ガラス越しに調理室の様子を見学することができます。

スタッフの方がカラフルなエプロンを身に着けて調理しています。衛生面に細心の注意を払い、調理担当ごとにエプロンの色分けがされているのだそう。

 

また、調理室の床の色分けにも意味があり、調理前の器具や材料が通る場所と調理後のものが通る場所を分けているのだとか。

こうした徹底した衛生管理のおかげで、おいしくて安心安全な給食が作られているのです!

 

 

たくさん並んだ大きな鍋がかき混ぜられ、おいしそうな給食が出来上がっていきます。

驚いたのは、調理器具のすべてのサイズが大きいこと!

「あの大きなおたま1回分で、およそ10人分くらいの量があります」との説明に、参加したみなさんがびっくりしていました。

 

給食センターについて、丁寧でわかりやすい説明を聞いた後、DVDを鑑賞しました。「つくばすこやか給食センター豊里」では、効率的に調理、作業するための最新の施設や設備が整っており、これだけの食数を手際よく調理できる工夫が随所に見られました。

 

調理後の温度管理も重要で、スープやシチューなどの温かいものは冷めにくい食缶を用い、サラダやデザートなど冷たいものは保冷するなど、運搬中にも配慮がされているのだそう。給食センターと学校が離れている分、おいしさを届ける工夫がなされていることに感心しました。

 

 

実際に調理に携わっているスタッフの方のお話を聞くことができました。

この仕事をしていて一番嬉しいことは、「自分の作った給食が残らず、みんな食べてもらえたとき」と話してくれました。

 

また、幼稚園や学校の子どもたちから「美味しい給食をいつもありがとう」というお礼の手紙をもらうこともあり、一層励みになるとも。

ここでは、幼稚園での早めの給食の時間にも間に合うよう、朝6時から作業が始まると聞き、手の込んだ給食作りの苦労を知りました。

 

 

そして、いよいよ試食の時間です。

給食のメニューには、つくば市で作られた「コシヒカリ」のご飯、つくば市産で栄養価が高く注目の野菜「ヤーコン」など、地場産物を使用したものも。

 

そしてデザートには、つくば市産の米粉を使った「お米のババロア豆乳みかんソース」がついています。

私が子どものころには、給食でババロアはなかったなぁ~と思いながら口にしてみると、なんというおいしさ♪みかんの甘酸っぱいソースが絶品です。

 

食器には、つくば市のマスコットキャラクター「フックン船長」のイラストが描かれています。

温かみのある食器で、見た目もおいしそう。フックン船長に見守られ、こんな給食なら毎日完食できそうです!

 

 

試食をされた方に感想を聞いてみると、「味付けは薄味のはずなのに、味がしっかりしていて、とてもおいしい」とみなさん口々に「おいしい!」を連発していました。

 

栄養面に優れ、地元の食材を積極的に用いて、しかもこのおいしさ♪

新鮮なつくばのおいしい食材を食べられて、幸せな子どもたちだと思いました。たくさん給食を食べて、すこやかに成長していってほしいですね。

 

2018年4月に新たに3校の小中一貫校が開校するつくば市。

ますます増える児童数に対応するべく、市内の谷田部地区に新しい給食センターが近々建設される予定なのだそう。

 

これからもつくばの食材を活かした、おいしい給食を届けてくれることを期待しています。

 

みなさんは給食にどんな思い出がありますか?

給食のメニューでは揚げパンと冷凍みかんが好きだった、しらゆきがお届けしました。

 

■つくばすこやか給食センター豊里

つくば市高野1197-17

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