国内外の音楽家による演奏会が行われるなど文化芸術の拠点として親しまれている、TXつくば駅からすぐの場所にある「ノバホール」。
街路樹が色とりどりに染まり始めた10月最後の日曜日。この場所で、あるオーケストラによる演奏会が開催され、約1,000席ある会場を埋め尽くした聴衆を豊かな音色で魅了しました♪
その名は、「筑波ジュニアオーケストラ」。2017年4月に発足し、小学1年生~大学生まで100名を超える団員で構成されている管弦楽団です。
近隣地域と比べても多くの音楽教室があるつくば市には、幼少期から楽器を習い、音楽に親しんでいる子どもがたくさんいます。その一方で、オーケストラなどみんなで一つの音楽を作り上げる経験ができる機会があまり多くありませんでした。
仲間と共に演奏することの歓びを経験してほしい。オーケストラ経験が音楽を通じた相互理解と協調性、社会性を身に付ける機会になったら―。「筑波ジュニアオーケストラ」の設立に向け集った有志たちの呼びかけに地域の企業や地元にゆかりのある音楽家らが賛同。「感謝」「友情」「成長」を活動理念に据え、つくばを拠点とした子どものためのオーケストラ活動が始動しました。
練習は毎月3~4回、週末に実施。発足後初となる演奏会を1カ月後に控えた9月、つくばの練習会場には楽器ケースを抱え、続々と集まる子どもたちの姿が。あいさつを交わし入室、落ち着いた様子で楽器の準備を整えて自身の席へと向かいます。
幅広い年代の子が集まっているにも関わらず、誰かがふざけたり注意をされたりすることもありません。分からないことがあれば年上の団員に質問し、大人に声をかけたり、小学生低学年の子どもたちも集団活動の中で自然と社会性を育んでいる様子でした。
そして、何よりも圧倒されたのは演奏の一体感。オーケストラに参加するのは初めてという子も多いなか、その曲の中で自分がどんな演奏をするべきなのか客観的に判断する姿勢を身に着け、先生の指導を柔軟に吸収しながら、重厚で豊かなメロディーを奏でていました。
「自分の好きなように演奏するソロとは違い、オケは全体のバランスが大事。みんなの足を引っ張らないように、頑張って演奏したい」
自分のパートに責任を持って仲間と共により良い演奏を目指す。子どもたちの真っすぐな眼差し、のびのびとした演奏がとっても印象的でした。
また、団員の中には、つくば市のみならず周辺地域や県外から通う子どもも。お子さんの送り迎えをするお母さんたちに話を伺ってみると、「つくばは、TXや高速道路もありインフラが整備されているから通いやすい」「子どもが練習中は、近くの公園を散歩したりパン屋を巡ったり。のびのび、広々としたつくばの街は過ごしやすい」という声も。親子それぞれに充実したつくば時間を過ごしているようでした。
毎月の練習に加え、2泊3日の夏の合宿を通し更に連携意識を高めたという子どもたち。その一体感は、迎えた演奏会で確かな演奏となって披露されていました♪
客席にいる親や兄弟姉妹らを前に、緊張した様子の子から笑顔を返す子まで。どこか誇らし気に舞台に立つ子どもを見守る親御さんたちの表情は、、、もう言うまでもありません。一曲終わるごとに響き渡る大きな拍手が、その気持ちを表しているようで一人ウルッとするみっきぃなのでした(*^^*)
「いずれは卒業する子もいるし、成長すれば地元を離れる子も出てくる。卒団した子どもたちにとって、定期演奏会が帰って来られる場所になっていってほしい」と運営委員長を務める飯泉さん。
「筑波ジュニアオーケストラ」から巣立つ子どもにとっても、入団を目指す子どもにとっても、この活動がつくばの文化としてこれからも継続されてほしいと願うみっきぃがお届けしましたᕕ( ᐛ)ᕗ
平成29年11月~平成30年1月中旬、第三期生を募集中♪