みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。
今年もやってまいりました。宇宙航空研究開発機構(JAXA)筑波宇宙センター秋の一般公開!
入場無料で、この日は施設内の普段は立ち入ることのできないエリアにも入ることができる貴重な機会なのです。
宇宙を身近に感じられるイベントとあって、いつもこの日を楽しみにしているわが家。
さっそく家族で出かけてきました。
JAXA筑波宇宙センターは1972年に開設され、約53万平方メートルもの広大な敷地を有しています。
一般公開の日は、宇宙開発の研究や人工衛星の管制をおこなっている、この施設の一部を見学することができます。
この日のためのイベントや講演会などもたくさん用意され、一日かけて楽しむことができます。
10時の開始時間よりも早めに行こうと、私たち家族が9時半すぎに会場に到着すると、すでに駐車場には満車の案内が。
会場には、大型観光バスで到着した団体ツアーの方もたくさん訪れていました。
年々人気が高まっているような気がする、JAXAの一般公開です。
施設内に入って、まず目に飛び込んでくるのは、全長約50メートルもある、H2ロケット。
これは、約10年かけて開発された純国産ロケットで、その実機が展示されています。
実物を間近で見ることができ、その迫力に子どもたちからは思わず「わぁ、大きいね」との声が。
SNS映えすることもあって、H2ロケットを背景に写真を撮る人たちで人気のスポットとなっていました。
初めに向かったのは、グラウンドで開催された水ロケットの打ち上げ体験です。
会場に用意された水ロケットを自分で発射装置に設置して、打ち上げることができるというもの。
すでにこちらでも受付を待つ長い列ができていました。
ロケットの中には水が入っています。
これをロケット台に設置して、自転車の空気入れを使って、中に空気を入れます。
準備が整ったら、カウントダウン!
ゼロの合図にあわせて、自転車のブレーキのような手元のレバーを握ると、一斉にロケットが発射されました。
ロケットは空高く上り、数十メートル先に用意されたブルーシートのあたりまで飛んでいきました。
会場からは「おぉ~」という歓声があがり、大人も子どもも見入ってしまうほどの大迫力!
水しぶきで濡れたことなど忘れ、初めての水ロケット打ち上げに、子どもたちは「楽しかった!」と大満足な様子でした。
水ロケット打ち上げのすぐ隣では、「巨大イプシロン水ロケット」の打ち上げがありました。
7メートルサイズのイプシロン型水ロケットの打ち上げを少し離れた場所から見ることができます。
10からのカウントダウンをみんなで行い、打ち上げの瞬間まで緊張感が漂います。
結果は見事成功!空高く飛んで行った巨大ロケットの雄姿に、会場からは盛大な拍手が起こりました。
子どもたちが挑戦した水ロケットのはるか上をいくスケールで、まるで本物のロケットさながらのダイナミックな打ち上げでした。
当日参加イベントの他に、事前に申し込みをすると抽選で参加できるイベントも用意されています。
そのひとつに、「きぼう」運用管制官の疑似体験ができるコーナーがありました。
実際の体験には事前申し込みが必要ですが、見学や写真撮影は自由にできます。
国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟の運用管制官としての業務を体験できるとあって、かなり本格的な内容です。
子どもたちはヘッドセットをつけ、専門用語を駆使して、映像を見ながら管制業務を体験をしていました。
土産物のコーナーでは、宇宙食の販売やロケットや宇宙に関するアイテムが多数販売されていました。
宇宙飛行士選抜試験で使用されたこともあるという、絵柄がない真っ白なジグソーパズル「宇宙パズル」など、普段見かけないものも。
実はこのパズルはわが家にもあり、息子が挑戦したのですが、いまだにピースはバラバラ状態。形だけで組み合わせるので、とても難しいパズルなのです。
そのほかにも、H2ロケットをデザインした缶に入ったお菓子などがあり、この日の記念に買い求める方がたくさんいました。
一般公開のこの日は、見学や体験など、さまざまな角度から宇宙について知ることができます。
小さなお子さんでも楽しめるプログラムも多数用意され、子どもから大人まで興味を持って過ごせますよ。
国内最大の研究学園都市であるつくば市には、幅広い分野の研究機関が集い、JAXA以外にも一般公開される施設がたくさんあります。
このような身近にあるおかげで、わが子もさまざまなことに興味を持ちつつあるようです。
熱心に見学している様子を見ると、「つくばに住んでいてよかった」とつくづく思います。
つくばエリアの子どもたちは、恵まれていますね。
以上、しらゆきがお届けしました。
■JAXA(宇宙航空研究開発機構) 筑波宇宙センター
つくば市千現2-1-1