会いに行ける研究者、Dr.ナダレンジャーの自然災害科学実験教室

こんにちは！つくスタ情報局特派員を始めてもうすぐ2年が経とうとしている、みっきぃです♪さまざまな分野で活躍するつくばの人たちと出会ってきましたが、遂に遭遇してしまいました、、、不審者！？

あれ？でも、何やら様子が変。次から次へと、好奇心で目をキラキラさせた子どもたち、表情をゆるめたお母さんが寄ってくるではありませんか。そう、何を隠そうこの方！つくばで大人気の「Dr.ナダレンジャー」！！

地震、火山、気象、土砂および雪氷災害による被害の軽減に関する研究開発を行う「国立研究開発法人防災科学技術研究所」で、身近に起こりうる災害のメカニズムを楽しく知るきっかけとして自然災害科学実験教室を20年以上続けているのが、この「Dr.ナダレンジャー」なのです。

「災害」「メカニズム」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、目指すのは子どもから大人まで、専門家もそうじゃない人も誰もが楽しめる教室。その証拠に、始めから終わりまで会場内では笑いが絶えません。

自然災害はもちろん怖いもの。だけど、被害がなければその現象自体はとても興味深いもの。そのメカニズムを基に作ったオリジナルアイテムを使って、人々の好奇心を引きつけていきます。

突風の原理に則ったアイテムは、その名も突風マシン。「こっちも～！」「僕にもやって！」と子どもたちは興味津々。

雪崩の動きを見ることができる、ナダレンジャー１号。目の前に迫りくる粉体に子どもはドキドキ。同時に、これが本当の雪崩だったら？難しいことを面白く、楽しいと感じてもらうところから防災の意識が芽生えていきます。

「大事なのは、災害のメカニズムを“理解”できるかどうかじゃない。自然災害科学実験教室を見た人たちに“面白い”と感じてもらえるかどうか。それが防災意識を持つきっかけにつながるから」

“感性でとらえる自然災害科学実験教室”の仕掛け人は、Dr.ナダレンジャーこと納口恭明さん。同研究所に在籍する雪崩研究のスペシャリストでもあり、2015年には市内における科学教育について顕著な功績を挙げた人物に寄与されるつくば教育マイスター第一号の認定者でもあります。不審者だなんて、大変失礼いたしましたm(_ _)m

新潟県にある雪氷防災研究センターで雪崩の専門家として研究活動を行う傍ら、どうしたら災害について広く知ってもらうことができるのかと考え、一般人に向けたアウトリーチ活動にも従事。研究機関が集積することから“科学の街”ともうたわれ、市民が科学に親しむ機会が多いつくばへ転所したのをきっかけに、独自のアイテムを使った「Dr.ナダレンジャー」としての活動の場も格段に増えていきました。

防災に無関心な層にこそ知ってほしいと、全国の小中学校などにも出向きそのステージ数は年間200回以上。「呼ばれればどこにだって行きますよ」と納口さん。以前は女子会への出演要請もあったようで、ナダレンジャーの教室を楽しみに待つのは子どもだけに留まりません。