“科学の街”として有名なつくば市。毎年夏休み、市内に集積する研究機関を一般開放して行われる「つくばちびっ子博士」では、楽しく学びに触れることができます♪多くの親子連れで賑わう研究機関の中から、今回は「JICA筑波」を紹介します^^
開発途上国への支援を実施しているJICAの国内拠点の一つとして、毎年800人を超える技術研修員を受け入れているJICA筑波。訪れる国は約100カ国にも及び、日本で培われてきた技術や知見が世界各国の発展に役立てられています。
また、子どもたちにもその取り組みや世界の現状を知ってもらおうと、施設の一部を開放。パネルや塗り絵、民俗衣装や楽器の紹介などを通じて、小さな子どもでも分かりやすい工夫がされています^^
研修員から贈呈されたという民俗衣装は、試着も可能(*^O^*)デザインや裁縫技術、色合いなど、その国ならではの文化を知るきっかけにもなりそう。多様な国々の本場の物に触れることができるのもJICA筑波だからこそ♪
海外での仕事に興味があるという子、自分が住む国だけじゃなく広い視野を持った大人になってほしいと願うお母さんなど、毎年ちびっ子博士の時期には必ずJICAに来るというリピーターもたくさん訪れていました。
さらにこの日は「つくばちびっ子博士」の一環として体験プログラムが行われており、「脱穀体験」に応募し当選した15組の親子が参加。
国内にある拠点の中でも農業分野の研修事業はJICA筑波が中心となっており、稲作や野菜栽培、農業機械などの研修も行っています。実際の研修場として使っている稲作の試験圃場を見学させてもらいました。
国によって栽培環境は違うから、育ちやすい品種や栽培方法もさまざま。日本では稲作といったら水稲栽培が主ですが、畑で稲作をする陸稲栽培を実施する国も。畑で稲が育つとは知りませんでした(・O・)
秋の収穫シーズンには、研修員の方々と一緒に稲刈り体験ができるイベントも予定。体を動かしながら、気軽に国際交流ができそうですね♪
「お母さ~ん、なんかお腹すいてきた~」(一同爆笑)
豊かに実る稲穂を前に、なんて想像力豊かな子どもたち^^ 腹ペコで動けなくなる前に、体験場所へと急ぎました。
稲穂から籾を外す脱穀作業では、3種類の方法を実践。
一つ目は、江戸時代から明治時代にかけて国内で使用されていた千歯こぎ。
日本米の稲は脱粒しにくい特徴があり、子ども一人の力ではなかなか上手く籾を落とすことができません。力を込めて赤くなった手のひらを眺め、昔の人の苦労に思いを馳せていました。
労力を要していた日本米の脱穀を便利にしたのが、大正時代に日本で発明された足踏み式脱穀機。子どものみならず、親御さんたちも初めての体験に挑戦していました。
また、開発途上国で行われている叩きつけ脱穀法は、読んで字の如く稲穂を叩きつけて籾を外す方法。日本米と比べてインディカ米は脱粒性が高いので、叩きつけるとポロポロと籾が落ちていきます。
「ストレス発散に良いわ~」なんて声も。とは言え、開発途上国におけるこの作業は女性や子どもが行うことがほとんど。「できて30分かな」と話すお母さんたちの言葉通り、体力気力ともに必要な重労働。時代や国によってもいろんな違いや需要があり、人々の知恵によって発展してきた背景を身をもって体験するきっかけになっていました。
「こういった体験イベントには、ぜひ親子で参加してほしい」と、スタッフの方。
「見て、触って、知識を得て、何を感じたのか。一番身近な大人である親と感想を共有することで子どもの中には新たな学びが生まれる。誰かとその学びを共有することが、生きた経験につながると思うんです」
将来、家族そろってちびっ子博士をまわれたら良いなと楽しみになりましたo(^▽^)o
ちなみに、JICA筑波のレストランは日頃から誰でも利用することができます。
いろんな国の言語が飛び交う賑やかな空間で、国際色豊かなメニューが楽しめますよ♪イッツ・ア・スモールワールドを口ずさみながら、みっきぃがお届けしましたᕕ( ᐛ)ᕗ
【JICA筑波】
住所:〒305-0074 茨城県つくば市高野台3-6
TEL:029-838-1111(代表)