みなさん、こんにちは。つくばスタイル特派員のしらゆきです。
子どもたちが夏休みに突入しました。
時間に余裕のある夏休みこそ、学校の普段の勉強や夏休みの宿題以外に、いろいろなことを体験してほしいと思う親御さんは多いはず。
「科学のまちつくば」では、子どもたちの知的好奇心を満たしてくれる、素晴らしいイベントが開催されていますよ。
つくば市で毎年夏休み期間中に開催される、「つくばちびっ子博士」。
平成11年からスタートし、市内にある39の研究機関で体験や見学をして、特製のパスポートにスタンプを集めるというスタンプラリーです。最先端の技術や科学に触れることで、子どもたちの科学への関心を高めようというねらいがあるのだそう。
全国の小学生~中学生を対象としている、「科学のまちつくば」らしいこのイベント。集めたスタンプの数が10カ所以上で「優秀ちびっ子博士」、18カ所以上で400字程度の感想文を書くと「最優秀つくばちびっ子博士」に認定してもらえます。
例年夏休みになると、帽子と水筒を装備して、ちびっ子博士特製のパスポートを首から下げて歩く親子連れの姿をよく見かけます。「ちびっ子博士の季節が今年もやってきた~」と思う、つくばの夏の風物詩のひとつです。
つくば駅前から「つくばサイエンスツアーバス」に乗車すれば、ちびっ子博士指定の見学施設6カ所を循環してくれるので、効率よく見学できます。
1日乗り降り自由な路線バスですが、バスの時間帯によってはガイドスタッフが案内してくれる同行コースがあり、つくば市を訪れるのが初めての方でも安心して利用できますね。
わが家も小学生の息子が興味を示していたので、つくば市東にある「地質標本館」へ家族で行って来ました。
自家用車で行く場合、正門で受付をして、通行証をもらってから入場します。
駐車場は、すでに多くの車が止まっていました。他県ナンバーもたくさん!
地質標本館は、産業総合研究所の敷地内にある展示施設です。
「地球をよく知り、地球と共存する」ことを考えるために、日本の地質、地下資源、海洋の地質、地球環境、火山と地熱、地震と活断層などのテーマごとにまとめて展示されています。
中は一般の見学の方の他、ちびっ子博士のパスポートを持った子どもたちの姿が目立ちました。
入口を入るとすぐに、「ちびっ子博士」のスタンプ台がありました!ここで忘れずにスタンプを押します。
ホールでまず目を引くのは、「ジュラ紀層の褶曲模型」です。
宮城県牡鹿半島の海岸の崖のレプリカが展示されています。地層がぐにゃぐにゃに曲がっているのをガラス越しに見ることができます。
約1億5千年前にできたときには水平だったものが、約1億年前に地下で強い力を受けて曲がってしまったものだそう。とてつもない力が加わったことが想像できますね。
1階では、恐竜やアンモナイトの化石が多数展示され、実際にさわったり、ルーペを使ってこんなに間近で見ることも。
子どもたちが食い入るように見学している様子に驚きました。自分の手で展示物に触れる経験は、貴重ですね。
恐竜の足跡の模型では、透明のガラス越しに自分の足を重ねて、大きさ比べもできますよ。
日本だけでなく、世界中から集めた岩石、鉱物、化石の標本がずらりと展示されています。
鉱物は、自然が作り出したもの。昔から宝石や資源として利用され、人間の生活と深く関わってきました。
きらきら光る鉱物は、見ているだけでうっとり~♪
館内の設備にも面白い発見があります。
2階の展示室に移動するときの階段がアンモナイトをモデルとした螺旋階段になっています。
上からみてみると、その様子がはっきりわかりますよ。
2階では、太平洋の海底模型や富士山の立体模型が展示されています。
ボタンを押すと地図上の場所が光ったり、立体模型の一部が上下する仕組みがあり、子どもたちはボタンを押すのに夢中♪
「日本には火山がこんなにあるけど、少ない場所もあるんだね」と新たな発見をして、息子はうれしそう。
地学クイズのできる設備があり、子どもたちが熱心にクイズに挑戦していました。
難しそうなテーマの展示もありましたが、わかりやすい解説があり、子どもたちは最後まで飽きずに興味を持って見学できました。
これが「地球のことをもっと知りたい!」と思う、きっかけになってくれたらと思いました。
つくばには、さまざまなジャンルの研究機関が集い、子どもが何かに興味を持ったときに応えてくれる教育環境の良さがあります。「ここに住んでいてよかった」と思う魅力のひとつです。
地質標本館のホームページには、キッズ向けのものがあり、楽しく解説されています。
見学と併せて、こちらもオススメですよ♪
以上、しらゆきがお届けしました。
■地質標本館(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター 地質標本館)
住所 つくば市東1-1-1
開館時間 9時30分~16時30分(見学に要する時間の目安は1時間)
休館日 毎週月曜日、年末年始
入館料 無料