みなさんは、「ラート」という競技をご存じでしょうか?
ラートはドイツ発祥のスポーツで、大きな鉄の輪の中に入って回転する競技です。なんと三次元の体験ができるそう!
話だけ聞くと目が回りそうですが、子どもから大人まで、すぐに取り組める気軽なスポーツとのこと。
実は、このラート。例年つくばで全日本の大会が開催されているのです。
今回、つくば市で子どもを対象にしたラート教室が筑波大学で開催されるということで、さっそく行ってみました。
この日は小学4年生~6年生の11名がラートに挑戦。
講師の堀口文先生をはじめとした講師陣は、ラート競技の日本代表など輝かしい経歴の持ち主。
こんな一流の先生方に直接指導してもらえるなんてうらやましい!
会場の筑波大学中央体育館体操室には大小さまざまなラートがあり、身長に合わせたものを使います。
ラートの内側には足を固定するベルトや手すりのようなグリップバーがあり、総重量は45キロくらいあるそう。
初めはラートの周りで準備運動を兼ねたストレッチ。
それから一人ずつラートの中に入ります。まだ足はベルトで固定せず、先生にサポートしてもらいながら、ラートの淵を歩くように足で押し進みます。すると、ゆっくりとラートが回り始めました!
少し慣れてきたら両足をラートのベルトに固定して、つま先が外をむくようにしっかり開きます。
足をベルトで固定したら、グリップバーをつかんで左右にバランスを取りながら足踏みをするようにします。するとラートが左右に揺れていきます。
これができるようになったら、次はいよいよ回転です。
教室が始まってからまだ30分もたっていないのに、もう回転するの?と思っていましたが、みんな上手!子どもは上達が早い!
先生のサポートを受けながら、バランスをとって勢いをつけると、そのままくるりと一回転。進行方向の手を手すりから放すとラートは止まるので、今度は逆方向にもう一回転。
初めは緊張していた子たちも、だんだんラートが楽しくなってきたみたいです。
次は、子どもたちがペアでシーソーのような運動をします。ラートが急に動かないよう、二人でバランスよく、息を合わせます。そのあとは、バーに座って、まるでブランコのようにゆらゆら。とっても気持ちよさそう。
すっかり緊張がとけて、笑顔でポーズを決めるお子さんも。
最後には先生方のデモンストレーション。
世界レベルの技は、息をのむほど素晴らしいものばかり!子どもたちや付き添いの親御さんからも大きな拍手と歓声が上がりました。
参加したお子さんにお話を伺いました。ラート経験があるという男の子は、以前から体操をやっていてラートが楽しそうだと思い、今回が2回目とのこと。体を少しひねって回転するのが難しかったそう。
また、普段チアリーディングをやっているという女の子は、回転しているときが一番楽しかったと満面の笑顔で話してくれました。
「ラートの魅力は、幅広い年代の方がすぐに取り組めるスポーツであるのにもかかわらず、難易度の高い技も数多くあるところ。とっても奥が深いです」と堀口先生。
すぐ近くに世界トップレベルの選手がいて、その選手に直接指導をしてもらえるつくばエリアの環境の素晴らしさを改めて実感したしらゆきでした。