いつの間に秋が終わった?
そんな声が聞こえてくるほど、一気に冬がやってきたような今年の気候。セーターもコートもこれからの季節の必需品だけれど、冷え切った体だけでなく心をも温めてくれるつくばのお店「趙家キムチ 白飯家(はくはんや)」をご紹介します。
つくばエクスプレスつくば駅から筑波山へ向かう途中、つくばの二大幹線道路の一つでもある西大通り沿いにそのお店はあります。
木々に囲まれた美しく静けさのある佇まいのお店は、2005年にオープンした韓国食堂。本場の味、街の空気感を忠実に再現するため、何度も韓国まで足を運んだそう。市内外の人たちから根強い支持を得ているお店です。
石鍋の中でぐつぐつと煮える熱々のサムゲタンは、ほろほろとろける食感の鶏肉に、奥深い味わいのスープが五臓六腑に沁みわたる~(●´∀`●)「どうやったらあんな深い味になるんですか?」とシェフに尋ねるお客さんもいました。
また、韓国料理と言ったらやっぱりキムチ。韓国では、各家庭で作るキムチが最高のものという自負があり、代々受け継がれてきたその家の味なんだそう。
日本でいうならば味噌汁みたいに、それを食べると母や祖母の顔がよぎる思い出の一品なのかもしれませんね。
お店の自家製キムチも、オーナーの一人でもある韓国人女性の家庭、趙家で代々作られてきた味を再現するために、食材、レシピを長年研究してたどり着いたもの。辛さ、熟成具合が異なる数種類を販売しており、自分好みの味を見つける楽しみもあります♪
「一人で来ても、誰かと来ても、それぞれが心地よく過ごせるお店でありたい」もう一人のオーナー・青木さんが話すように、店内はどこを切り取っても絵になるような居心地の良い空間が広がっています。
窓の外に見える緑が気持ちいい
「自慢のくつろぎ席です!」というひとり席、カップル席は人気席。
緑の隙間からこぼれる光が店内に差し込み、自然が織りなす穏やかな景色は、のんびりとした韓国の田舎町へ来たかのようにほっとさせてくれます。
「自分が良いと感じるもの、お客さんに心地よく感じてもらえるものを置いただけですよ」と謙虚に笑う青木さんですが、インテリアの配置や接客など随所にお客さんへの真心を感じさせてくれます。
趣味で集めたというアナログラジオも、居心地の良さを演出する良質な音色を求めた先に行き着いたそう。角のない心地いい音色のBGMが耳に流れ込んできます♪
そして、自転車の街と言われるほど、自転車を利用する人が多いつくば。少しでもこの街で暮らす人たちの役に立てればという想いから、天気が良い日には店前にベンチと空気入れを置くことも。なんて優しい気遣い!
大学や研究機関などが集まり移住者が多い街だからこそ、誰かが誰かを思いやる気持ちから人同士の交流が生まれていく循環が根付いていって欲しいなと思います。
「趙家のキムチ 白飯家」のオープンから11年。変わりゆくつくばと共に歩んできた青木さんにつくばの好きなところを質問してみました。
それは、お店の裏から見えるこの景色。
国土地理院に設置されたパラボラアンテナ、名峰筑波山、桐の木
最先端の研究技術に携わる科学の街、豊かな自然環境、桐は筑波大学の校章にも用いられており、街の魅力が凝縮されたかのような景色に、つくばの広い可能性を感じると教えてくれました。
街は変わっていくもの。だけど、年月が経っても変わらずに訪れた人の体も心も温めてくれるお店があるから、変化を恐れずに進化していけるこの街があるのかもしれませんね^^
ぽっかぽかのみっきぃでしたᕕ( ᐛ)ᕗ