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個人課題研究発表会&SSHコア活動報告会!

つくばスタイル特派員 ヤギッチ Blog 
2015年02月09日

どーも、ヤギッチです♪

 

筑波大学大学会館で行われたつくば市の私立茗溪学園高等学校の「個人課題研究発表会」とSSHコア活動報告会の様子をレポートします。

 

午前中行われたのが個人課題研究の口頭発表。
個人課題研究とは、茗溪学園の高校2年生が1年かけて研究する、創立以来35年間行われているもの。「17歳の卒業論文」とも称されます。
自分たちで興味・関心のあるテーマを見つけ、担当教員を探し研究していきます。

 

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1年の研究の成果をまとめ、全員が校内でプレゼンテーションを行い、各生徒と先生がそれぞれ評価を行い、その中から選ばれた約60名が、筑波大学で発表を行います。
筑波大学での発表では、各研究内容・プレゼンテーション内容に対して、大学の先生方よりそれぞれコメントがあり、選抜された生徒たちの発表にも熱が入ります。

 

研究の一例をほんの一部あげてみます。
「自作装置を利用した小惑星模擬試料回収実験」「納豆に含まれる発芽抑制物質の特定」「iPS細胞、ダイレクトリプログラミングを用いた細胞シートを使っての人体再生医療への実用化における問題点」「名所江戸百景~江戸時代の人々における筑波山」「国民性によるパーソナルスペースの違いについて日本人とアメリカ人の違い」「カエルをテーマに絵本を制作する」「ラグビーにおける効率のいい練習方法を考える 真似でラグビーは上手くなるのか」
など研究内容も文系・理系・体育系・芸術系など実にさまざま。

単に文献調査等から得られたものを抜粋してまとめたものではなく、実際に実験や現地調査などを行いながら考察しています。

 

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研究内容がいくら優れていても、プレゼンテーションでその内容が上手く伝わらなければなりません。
生徒たちは1年間かけた研究を端的にまとめ、わかりやすい資料を作成していました。
原稿を読み上げることなく、聞いてくれる聴衆の顔を見て、堂々と発表。
どの発表も難しい内容なのに分かりやすく、話に引き込まれていく魅力がありました。
本当に素晴らしかったです!

 

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その他、ポスター発表も行われました。
個人課題研究の発表と併せて、震災で被害を受けた被災地との交流・援助活動「石巻絆プロジェクト」などの報告もありました。

 

午後は、SSHの海外研修 International Survey Tour and Lectureの報告と、コアSSH事業の報告会。

 

SSHとは、スーパーサイエンスハイスクールの略で、文部科学省が科学技術や理科・数学教育を重点的に行う高校を指定する制度のこと。
茨城県内のSSH指定校は下記のとおりです。
県立日立第一高等学校、県立水戸第二高等学校、県立並木中等教育学校、清真学園高等学校、県立竜ヶ崎第一高等学校、県立緑岡高等学校、茗溪学園中学校高等学校。

中でも茗溪学園はコアSSHに指定され、茨城県のSSH指定各校に加え、県立竹園高等学校、つくばインターナショナルスクールを含めた地域の学校との連携を行ったり、企画を調整したりするなどの活動も担っています。

 

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SSH海外研修成果報告では昨年度に引き続きスイス・CERN(欧州原子核研究機構)およびアインシュタインミュージアムを訪れ、加速器などの施設見学や、英語で行われる講義を受けるなどの研修を実施していました。
報告は全て英語でなされ、私は聞き取りに四苦八苦でした(^^;

 

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コアSSH事業報告では、県内各校の生徒たちがそれぞれ活動内容を報告。
筑波大学の先生が監督的役割を行い、高校生たちが先生となって小学生に科学の魅力を伝える「ジュニアインターナショナルサイエンスキャンプ」や、大学の教養課程レベルの内容の授業を高校生にも提供し、大学での学習を円滑にしようと、アメリカで実施されているアドバンストプレイスメントを念頭に学習会などを行っていく「APサイエンス」を、コアSSHの活動で実施しました。

 

「小学生に伝えるためには、先生の言っていることをきちんと理解する必要がある」
「基礎知識の異なる人たちをまとめる繋ぎが大切だと実感した」
「英語で学習することはとても苦労したが、海外大学への関心を高めることができた」
など、それぞれの活動で良い影響があったことがわかりました。

 

つくばは研究所が多く科学に携わる大人が多い街という印象があるかもしれませんが、そんな大人にも負けないくらい、学生の科学力はぐんぐんと伸びています。
市内の研究施設はもちろん、大学・高校・中学校・小学校と地域の繋がりが科学を通して強化されることで、科学への興味・関心もより高まり、楽しく高度なことを学んでいるような気がします。

科学が紡ぐ地域の連携によって、より「科学のまち」としての地盤を固めています。
将来この子どもたちが大人になる頃、つくばのまちがどうなっているのか、日本の科学技術がどうなっているのか、非常に楽しみ♪

 

以上、生徒より生徒の親の気持ちが分かるようになってきたヤギッチがお送りしました♪

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